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「エスコート」トップガード・名瀬良太郎(29)×「エスコート」調査部チーフ・柏木由惟(30)
「エスコート」シリーズ第6弾。いよいよラストです。
「クラッシュ」
由惟と良太郎はSP時代に知り合った。
同い年で一緒に組むことも多く打ち解けていったが、ある日、由惟は義兄の起こした事件のせいで辞職することになり良太郎も一緒に辞めてしまう。
2人はその後、エスコートに入って仕事をするようになるが、ある事件で由惟が良太郎を庇い負傷する。
由惟はその後遺症で脚が動かなくなり、良太郎はオフの時は由惟の世話をするようになっていた。
食事、洗濯、風呂、そしてベッドでも…。
ずっとコンビのように仕事をしてきて。
友情だったはずの感情が愛情だと気付く瞬間が訪れて。
けれど、負い目があるから成り立っているような関係でしかない。
だから、キスはしない。
そんな由惟が切ないです。
その時、とっさに動いてしまったのは頭よりも体が先で。
そこで自分の気持ちにも気付くわけだけど。
不意に良太郎に女の陰が見えた時にズルイやり方で関係を結ぶことをしてしまって。
それがうまく成立するはずもないのに、その上に胡坐をかいて。
自分の中に期限を決めて。
どう思われていようといいから、せめて身体だけでも気持ちよくなってくれればいいのに、と。
自分のズルさから結んだ関係だから、それは由惟にとってもただ幸せな時間なだけではなくて。
嬉しくも苦しくもある時間なのだけれど。
それでも、求めずにはいられないみたいな由惟が個人的にすごく好きなタイプです。
「パートナー」
怪我で試合に出れなくなった野球選手のガードを由惟がすることになり、良太郎も一緒に仕事をすることになるのだが…。
誰かを庇って怪我した者。
誰かに庇われ怪我を負わせてしまった者。
それぞれの心情の物語。
庇った者が抱いているのは怪我をしたことよりもむしろ相手に「怪我を負わせてしまった」という負い目を持たせてしまうことで。
自分のことよりもそのことの方が気にかかって。
互いに心に負った傷は一生消えるものではないだろうから2人で乗り越えていくしかなくて。
また、ガードという特殊な仕事においては仕事がらいつ何が起こるかわからなくて。
見送らねばならない相手が無事に帰ってくることを祈るしかないことも。
いつ誰かのために命を落とすような危険な目にあうかもしれず、相棒がそういう目にあう機会を目にしてしまうことがあることも。
その喪失感も。
不安に思うことはたくさんあるけれど、相手を信じるしかないのだ。
人材派遣会社『エスコート』。そのボディーガード部門に付随する調査部が、由惟の仕事場だ。
かつて優秀なガードだった由惟は仕事中に相棒の良太郎をかばい足を悪くした。
調査部に移動した後も何かと世話を焼いてくる元相棒に、想いを寄せていた由惟は独占欲と罪悪感が混じり合った複雑な感情を抱くが……
自分の中でリミットを決めた由惟は、自分から良太郎を開放するために別れを決意する。
こういうコンプレックスとかプライドとか友情とか恋愛感情とか罪悪感とかの間でぐるぐるする話は大好物です。
現役ガードの良太郎と、元ガードで良太郎の相棒だった由惟。
無理をして自分の世話を焼こうとする良太郎を開放してやろうと思い詰める由惟は切ないです。
自分の中ばかりで煮詰まって、意固地になってしまいがちな由惟と、割にお子様な良太郎のカップルはこれからも成長していくんだろうなーと思わせてくれてほほえましい気分になります。
書き下ろしに出てきた野球選手二人の話がもっとつっこんで見たかったような気がする。
これでエスコートシリーズは最終巻。
もっと色々見たかったような気もするけど、あんまり出てクオリティが下がるよりはここで終わってくれた方がという複雑なファン心理。
このシリーズ、大好きなんです。
あ~、このCPも大好き!
任務で、良太郎(攻)を庇って被弾し、車いすの生活になった由惟(受)。良太郎を縛り付けている、という思いから解放してやらなければと、リミットを決めて・・・
BLの王道である『親友から恋人へ』ではあるんですが、そこに庇われて怪我をさせた負い目と、そこに付け込んだ罪悪感が絡んで、お互いの気持ちがすれ違って行くんです。
これは一応『両片想い』になるのかな?焦れ焦れはするんですが、楽しめました。
ただ、設定もキャラクターもすごく好みなんですが、ちょっとストーリー展開が物足りないかな。好みの分、期待してしまったからかもしれませんが。
由惟の事情のあたりが特にあっさり過ぎて『アレ!?』って感じです。これはポイントなので、もう少しきちんと押さえて欲しかったなあ。
でも、それ以外はよかったんですよ。でなきゃ『神』でもよかったくらいに。
このシリーズ、大好きです。
基本、好きな設定でした。
「エスコート」で仕事を順調にこなしていく攻めの良太郎と受けの由惟。
一人ひとりの能力もさることながら、二人で組めば何倍もの力が発揮できる対等なそんな関係でした。
しかし仕事中、良太郎を庇い歩けなくなる重大な後遺症を負ってしまった由惟。
それから二人の関係は微妙にずれていくのです。
足が動かない由惟のために身の回りのお世話から性のお世話まで、良太郎は由惟につくします。
良太郎は喜々として由惟に接していますが、由惟は切ない思いに苛まれています。
良太郎をこんな生活から解放してあげようと由惟は期限を決めて、別れを決意します。
そこからもっと切なく展開になっていくのかと思いきや、最後展開が甘くて残念でした。
詰めが甘い気がしてなりませんでした。
歩けないという切り札が簡単にバレテしまいますし、もともと両想いというのは見ていてわかっているのだから、簡単に一緒にならないでほしかったというのが私の気持ちです。
すごくいい展開なだけに残念な思いも拭えないのです。