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dorothy no yubiwa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
骨董屋「尾形」の訳あり店主・邑(ゆう)を中心に、金儲けに目がない邑が片思いしている銀行家の三本木、同業で幼馴染で邑に懸想しているおねぇの気のある桂丸、金貸しの嵯峨、他もろもろと、とってもクセのあるキャラクターがいっぱい登場して、骨董にまつわる謎とか人間関係などいろいろを見せていくこの本、
めちゃくちゃ面白いです!!
イラストも陸裕千景子さんで悪くはないのですが、読んでいるとイメージがくもはるさんのイラストで浮かぶんですよ!!
雲田はるこイラストで再販してくれないかな~。。。絶対にぴったりだと思うの!
邑の元に、昔いろいろと会ったときの知り合いの四方がルノアールの未発表の絵を買わないかと持ち掛けてくる。
しかし、何かあると思い決心がつかないために取引を中止しようとした矢先、邑に突然の仕事の電話。
金儲けに目がくらんだ三本木は邑の忠告も無視して取引をしてしまう。
するとそれは見事に贋作で、しかも三本木のせこさが災いして金策を金貸しの嵯峨にたのんだと!
三本木が好きな邑は、そしていろいろがすべて仕組まれた罠だと気が付いた邑は、kその金を取り戻そうとするのですが、時遅くだました四方は国際指名手配で逮捕されたあと、、
この裏を探る邑たち。
といった具合に、最初は贋作絵の詐欺の話から入っていきます。
物語の中で、登場人物の大まかな関係性が、邑の人間がわかるようになっています。
ただ、三本木については、どこでどうしてであったか?
過去一度邑が三本木を襲ったらしいのですが、それでもなぜ三本木は邑にくっついているのか?そんな多分恋愛面の主軸となるカプの話は薄いような気がします。
しかし、展開の中で彼らの気持ちはきちんとつづられております。
邑の忘れられない人に三本木が似ていること。
だけど、今は彼より三本木が好きということ。
三本木も、邑を憎からず思っており、自分でもわからない感情があり体の関係はもっているということ。
きっとどっかで明かされるのかな?
邑は男前だけどやはり不思議がいっぱい。フランス時代有名な贋作作家だったらしいですが、骨董屋を継いでるのに商売してないんです。
三本木は天然気味の人なんだけど、金儲けに執着して今回失敗するわけですが、こんなそそっかしいさんが金儲け?というギャップがあります。
いったいどこで邑と出会ったのかな?
幼馴染の桂丸は、、、なんか面白い。敵だったり味方だったり、でも基本は邑が好きみたいだからwww
嵯峨は三本木が好き?彼を手に入れるためにマンションまで用意したとかwww
まだ他にも、邑の過去と関係のある公安刑事の瀧とか、画商の上白川とか、これからもまだ続々と濃いキャラが登場予定です。
BL的恋愛も真っ当方向からのアプローチはないですが、それでも愛がそこにはあります。
謎ときも大変に面白いです。
併載に[イゾルデの壺]が載っていますがこれは導入部分。
2巻が本筋になっておりますので、そちらへ♪
こんな面白い本が未レビューだったのにビックリですが、くもはるイラストに賛同を得たいな♪と思うのでありましたw
カップリング。
方や今やうらぶれた骨董店の店主・緒方。
で……もう一方は?え?この守銭奴の銀行員・三本木なの……?
と最初目を白黒しながら読み始めましたが、
はい、カップルは緒方×奢りと聞けば世界の果てまで飛んで行く三本木です。
緒方は元贋作画家にして、父親の死後家業の骨董店をやる気なく継いだ男。
男っぽくてきな臭くって、才能があるのに働かず貧乏。
この主人公のみならず、緒方の周りにいる同業者や金貸し、
公安などの面々も非常に個性的で、魅力的だ。
話は面白い。
骨董品や美術品を巡っての、ワケアリな人々の悪巧みや駆け引き、
お金や名品を巡り騙し騙され、真贋入り乱れ、一億二億は当たり前にドタバタドタバタ。
そういうちょっと捻くれてワクワクするような話が好きだったら
はまること請け合い!
でもBLとしてはどうなんだろう?
二人の関係を含めて、過去に色々ありそうなのだけれど
そこは仄めかされるだけで分からないまま話が進む。
緒方はある意味お得なキャラで、こういう主人公はありだと思うんだけれど
でもそんな彼が惚れている三本木の魅力が、今ひとつまだよくわからない。
(ジェームスくん……ですか?と呟いてしまった……
分かる人だけ分かって下さいww)
途中緒方は零落した富豪の美貌の御曹司・麗泉と寝ちゃうんですが、
すいません、私うっかりこっちに萌えてしまいました。(懺悔)
表題作の事件は決着し、二人の関係もちょこっと進み、
そして二話目『イゾルデの壺』のさわりの部分で、To Be Continued……
次巻も楽しみです〜。
※ ここでちょっと、三本木くんに教えてあげよう。
『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナーの傑作オペラや、シェイクスピアのロミジュリの原型になった
古典的な恋愛悲劇。
ケルト伝説を元に、吟遊詩人らによってヨーロッパ中に広められた。
コーンウォールの騎士トリスタンは、
アイルランドの王女イゾルデを王の妃として迎えにいく。
彼はかつて戦場でイゾルデの婚約者を討ち、自らも傷を負うが
名を隠してイゾルデに介抱して貰ったことがある。
イゾルデも実は仇と知りながら、2人は思い合うようになっていた。
道中2人は毒薬で心中を図るが、侍女の手により毒薬は媚薬にすりかえられ、
2人の愛は燃え上がってしまう。
重ねる密会はやがて王に見つかり、トリスタンは王の家臣の刃により重傷を負う。
故郷の城で到着したイゾルデの腕の中で息を引き取ったトリスタン、
イゾルデもまた彼を追うのだった。
元贋作師である骨董屋・緒方を中心にして、骨董品を巡る様々な事件に巻き込まれていくこのシリーズ。
ストーリーの都合上、ラブ度は低くなりがちかと思いますが、これはなかなか面白いです!
訳ありで持ち込まれる話に、興味本意の人達や甘い汁を吸いたい人達がわらわら群がって複雑な話となり、本物は?偽物は?と奔走。
徐々に紐解かれる内情にわくわくしながら読み進められます。
また緒方の周囲にはクセの強い人物ばかりで、そんな彼等の会話も愉しい。
もしかしたら、人によってはこの話にある緒方の行動には、地雷ありかもしれません。
でも麗泉と三本木への思いの差はしっかり現れているし、そこを緒方自身が自覚するためにも必要な事柄だったのではと思います。
緒方のフランス時代のことや、緒方と三本木の初めの出逢いなど、まだ触りだけで明かされないことがいっぱい。
これでは先を読みたくて堪らなくなりますよ!
緒方と三本木の恋愛模様もまだこれからといった風ですし、いろんな謎を撒いて先を楽しみにさせるこの手腕に、完全にはまってしまった私がおります。
谷崎さんの続き物です。
本編と『イゾルデの壺』が収録されています。
本編の事件はこの一冊で一応解決を見ますが主人公たちの私的な部分は全部が明かされてはいませんし、さらに『イゾルデの壺』の方はまったくこれだけではわからない仕様。
わたしは今回は珍しく次巻も用意して読みました。
谷崎さんの作品が合うと思われる方は、次巻も用意されてからの方が良いかもしれません。
相変わらず派手さはないですが、人物の設定がシッカリしており面白いです。
攻めの緒方は、五代続く骨董商の跡取り息子で31、2歳。
父親の急死で実家へ戻ったものの商売をする気はなく、その日暮らしという有様。
受けの三本木は、大手銀行に勤めている美形守銭奴。
財布の紐は固く、三度の飯よりタダ飯が好き。
緒方とは過去に一度関係を持っています。
ふたりが贋作騒ぎに巻き込まれ、三本木が彼を愛人にしようと狙う金貸しに借金を負ってしまいます。
その事件をなんとか収めようと奮闘するといった内容です。
その過程でふたりの関係や緒方の過去が徐々に語られていきます。
三本木は本当にド天然です。
そんな三本木のことが、粗野なくせに心配で仕方ない緒方は一所懸命で思わずニヤニヤさせられます。
三本木もかなりの美形なのに、あまりにところどころに金の亡者的な表現がされていて、面白い。
ただの美人だけじゃないのが良いです。
次巻も読みたくなる魅力的なふたりでした。
ただ、攻めの緒方が三本木以外の人物と関係するシーンがけっこうしっかり書かれています。
わたしは緒方の心の有り様が表現されていてこの下りはアリだなと思いましたが、苦手な方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これがあったからよけいに三本木への気持ちがこちらに伝わってきた気がしました。
個人的に気になったのは、事件の調査中に登場する公安の瀧。
彼への緒方のセリフは、瀧にはフランスに恋人でもいるのかなあなんて想像させられました。
今後の巻で語られるのか、ひじょうに気になりますー。
イラストは大好きな陸裕さん。
陸裕さんは谷崎さんと組まれること多いですね。
この作品自体がけっこう前の物なので、陸裕さんのイラストもちょっと今より古臭く拙く感じる部分もありました。
でも、緒方は男臭くてイメージ通りです。
表紙のカラーは個人的には地味で微妙ですが、モノクロは素敵ですよ。