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私のためだけに・・・平安のロマン、開幕!
himegimi no koshiire
シリーズで1番好きです。
なによりも実親が素敵です。何度も作中に出てくる実親の匂いが気になります。知りたい〜。
最初は狭霧を利用しようとしつつ、会うたびに愛しくなっていく過程が良いです。そして手元に置いて成長を見たいって最高ですね。
狭霧も実親の元で本来あるべき自分の生き方を、もがきながら模索して行く姿に好感が持てます。
特に実親が吉野に蟄居させられてから、兄の光則に自分の意志を伝える姿は実親が見ていたら喜んだ事でしょう。
狭霧を取り巻く人々の言動に腹立つ事が多かったので、最後はスッキリした終わり方で良かったです。
辛さ6割幸せ4割かな?
狭霧が辛かった。
男なのに姫として生きる話はありますが今回はその理由が、えー!で狭霧が可哀想過ぎる。
そして実親に政略の道具として体を奪われ結婚を申し込まれ。帝からも入内を催促されマシな方を選んで?実親の思惑も知りたくて実親と結婚。
結婚して心を通わせ狭霧は実親によって自由と自分の意思を持つこととあわれや恋を与えられ知ることになります。また実親も狭霧によって人を慈しむことを知る。
やっと幸せになれるか?というところで毎回帝の邪魔が入り、とうとうとんだ言いがかりで流罪に。
実親の友人の協力と狭霧の兄と父の理解で狭霧は死んだことにして実親に会いに行きます。
そしたらばなんとまたそんなあ!でも平安ならありがちかもな帝の夢に親が出て怒られ実親を都に戻し位を与えて。なんじゃそりゃ。
狭霧もすっかり男として学問に励み元服を迎えることに。
狭霧が屋敷に閉じ込められ姫として育てられたのに難しい書物をスラスラ読めたり、とても聡明なのが都合がいいなあと。
でも男の姿でも変わらず愛してくれる実親と共に生きて行けそうで良かったです。
平安時代BL。
受けの狭霧は、左大臣の父が右大臣に張り合ってついた嘘のため、ずっと女の子として育てられてきた。
美しい姫だと噂を呼び、帝が入内を迫ってくる。そこに帝に対抗するための政略として、攻めの実親が忍んで来るのだが……
当然体に触れれば狭霧が少年だということはわかってしまうのですが、実親は構わず陵辱……狭霧、可哀想。
実親側の言い分では、狭霧が男でも女でも美しいから自分のものにしたい、するのだ、という実力も才覚もある中将らしい傲慢さ。
狭霧はそれでもやはり心は少年。しかもいつでも自分の振る舞いが家のためになるかどうかを考えているから、ただ嘆いているだけのか弱い姫では決してないのです。
実親はそんな狭霧を本気で慈しみます。が、利発ではあるけれど恋の駆け引きなどは知らない狭霧、色々誤解や力の差で否応なく体を拓かれることへの嫌悪?悲しさ?などから、そうすんなりと実親を受け入れることが出来ません。結果、はじめの頃のHはほとんど毎回レイプ状態。
挿絵でも狭霧は完全に「お姫様」(それもまだほんの少女のよう)なので、もう果てしなく痛々しい…
髪を切って、自分らしくしても良い、と言ってくれる実親に信頼を寄せるようになって、狭霧は自分で自分の運命を選び取っていきます。それは『男として生き、そして 実親とともにあること』。
数奇とも言える自らの運命、それでも自分自身を取り戻し、新しく得た伴侶や愛情を糧に、新しい自分・新しいこれからへ成長していく一人の少年の成長物語、だと感じました。
久方ぶりに平安物が読みたくなって読み返してみました。
初めて読んだ時に結構気に入って多分これからも読み返すことがあるんだろうなぁ、と思う作品です。
表紙がとても素敵だったので読んでみた作品です。
源氏物語を思わせるところが多々出てくるので、あの世界観が好きな方には興味深いかも。
受けの子は、事情があって女の子として育てられてきたのですが、そのせいかほんとに女の子みたいだなぁ、という所があります(笑)。
私はあまり女々しい受けは好きじゃないのですが、このくらいならまぁいいかな、という感じでした。
あと、佐々さんの和装の絵が素敵でした。
現代物の絵も何作か見てるんですが、時代物の絵の方が素敵^^と思わせてくれた作品でした。
キャラの生い立ちは「源氏物語」(攻)と「とりかえばや」(受)のそれ そのまんまと言っていいほど
男装の姫君は出てこなかったものの
エピソードもまんま源氏のとかあったし
・・・なんだか安直
冒頭数ページの狭霧姫の描写は姫の正体は男であると伏せた思わせぶりなものだったけど
背表紙のあらすじに書いてあるし つかBLだし バレバレでんがな
心のすれ違いもあったけど切なさが足りない
姫の正体を隠すためのドタバタor緊迫感がたりない
というわけで いまいちおもしろみに欠ける作品でしたぁ
イラスト かわいかったです♪
平安BLで、お気に入りの佐々さんのイラストだったので手にしてみました。う~ん微妙です。決して悪くはないと思うのですが、今ひとつ読んでいてのれませんでしたね。だから結構ページを飛ばし飛ばしで読んでしまいました。
最近、何冊か女装ものを読んだのですが(女装フェチではないです)これが一番おもしろかったです。話の作りもしっかりしているし、平安のしっとりさもある。難しい漢字もいっぱいでした(笑)。
あらすじ読んでわかってたのだけど、姫として育てられた少年が受。とりかえばやではないので、美しい公達が忍んできても逃げられない。BLですから。妖しいまでに美しい攻の人に正体がいつバレるかハラハラで、嵐の夜に強引に奪われてしまう。このあたりの駆け引きが平安の恋で、文しか交わしたことのない人と結婚するんだよねえ。そして、攻も美しい姫君に懸相していたのではなく、政略的というかかなり個人的な思惑で、入内前に帝から奪うつもりで近付いたというわけで。正式な婚儀がすむと、妻問婚の時代には珍しく、自分の屋敷に迎える。牛車から抱いて下ろすところなど、内親王が降嫁するときのように。
受の実家が藤原氏で権勢を誇り、攻が源姓ということは皇族が臣下に下りたのね~とか、『源氏物語』を知ってると楽しいです。私の平安の知識では全然足りなくて、なるほどーと唸るところが多い。これがなんちゃって平安ならここまで興味深く読まなかったのではないかな。
後半、女の格好でも男の格好でも好きなほうを選べばよいという攻に受は困惑する。なりたいのは男の姿だけど、男だった正体が世間に知られたら実家にも夫にも迷惑がかかる。妻としての自分はいらないのかとか、それはよそに通う女がいるからかとか心配し、それを口に出せない。攻も、男文字の文を見ただけで受の浮気を疑ったり、すれ違いばかり。最初から心が通じ合っているとは言い難いので、本当の意味で結ばれるまでが長かったです。青い果実をもいで、熟すまでの時間を楽しめました。