てんてん
Garland
本品は『ガーランド -獣人オメガバース- 上』のフェア書店限定
特典ペーパーになります。
本編幕間、ディエゴ視点のある日の出来事になります。
兄達にオメガを娶れとせっつかれてジルを連れ帰ったディエゴ
ですが、ジルはディエゴの知るオメガと違い、室内でじっとし
ているよりも外で身体を動かす事を好みます。
そこで庭で馬にのせてやろうと思い付き、誘ってみるとずいぶん
喜ばれます。
ジークフリート家の広大な庭の一角にある馬場では黒鹿毛と青鹿
毛の馬が一頭ずつ待っていて、ジルは目を輝かせます。恐れる様
子も近づいていき、鼻筋を撫でてやる手つきは慣れたものでした。
どちらに乗っていいのかと訊ねられて「黒鹿毛のほうだ」と応え
たディエゴがジルを手伝おうとしていたのに、ジルはひらりと
またがります。
馬丁が手早く鐙の位置を調整する間に馬の首筋を撫で、手綱を
軽くさばいて歩きだし、徐々にスピードを上げて数週馬場を
回ったジルはいつになくいきいきしていて・・・
B4サイズカラーペーパー(書店で型違いあり)に片面でディエゴが
ジルを乗馬の誘うお話です。
眩しいくらいの明るい表情に見ているディエゴまで浮き立つよう
な気分になります。ジルの様子にミュラー家では乗馬も教わるの
かと思ったディエゴですが、ジルはこっそり教わっただけだから
上手くないのだと言います。
ディエゴには十分な上手さに見え、なにより穏やかな性格の馬を
選んだとは言え、馬もジルを気に入ったようです。なにより普段
は気難しいディエゴの青鹿毛の愛馬もジルに甘えるように鼻先を
摺り寄せています。
本当はディエゴが一緒に乗って乗り方を教えるつもりでしたが、
これも悪くないと楽しそうな彼を見ていると気持ちが和みます。
そしてもっとジルの過去ややその時の思いを知りたいと思う
・・・というディエゴの無自覚な思いが滲むお話でした。
もう完全に恋ですよ♡ ほのぼのデートですね (*^-^*)
下巻のペーパーはもっとラブ度アップでお願いしま~す。
こちらのお話はまだ2人が星を観る前のお話でした。本編ではディエゴはジルの誕生日と知らずに庭で星を観る事を誘って、それを機に一気に心の距離が近づいていました。
ディエゴはジルは部屋に篭っているより、外で身体を動かす方が好きだと分かっているんですよね。
でもまさか乗馬を教えてやるつもりが、颯爽と馬に跨り乗りこなすのは想定外だったようです。
しかも鶏のみならず馬にまで懐かれていました。ジルは不思議な力を持っているのではと思ってしまいました。
上巻の終盤にディエゴがジルへの思いを告白していましたが、こちらの時点では仄かな思いが芽生えて来てたようです。