ブレイク俳優に熱愛されてます

break haiyu ni netsuaisareteimasu

ブレイク俳優に熱愛されてます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×210
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
5
得点
93
評価数
26
平均
3.7 / 5
神率
19.2%
著者
ナツ之えだまめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
すずくらはる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥713(税抜)  
ISBN
9784344845862

あらすじ

“野良のイケメン”といわれ、事務所も持て余し気味の若手俳優・新多を任されたマネージャーの西島。前任者が戻ってくるまでの辛抱だと思っていた西島だったが、同居して24時間面倒をみるうち、新多には秘めた才能があることに気付く。新多は人の感情を巻き込んでいく共感力が高く、脇役ではない、主役としての華があったのだ。得がたい新多の魅力を自分のすべてを注いで開花させ、やがてお互いなしではいられないほどに惹かれていく二人。まだキスもしていない関係だったけどーー。

表題作ブレイク俳優に熱愛されてます

野良のイケメンと呼ばれる若手俳優,19
芸能マネージャー,28

その他の収録作品

  • 甘々ドキュメンタリー
  • あとがき

レビュー投稿数5

作者買い

新多が「野良のイケメン」から大人になって、一人前の俳優に変化していくのがとても面白かったです。

最初はどうなのかと思ってましたが、新多の舞台シーンを読んでいて引き込まれました。舞台前にアガってしまった新多をびっくりさせる為に、西島がキスした事は安易すぎる展開かなとちょっと冷めました。

2人の関係がバレた事によりマネージャーを辞めた西島ですが、再会が一年後ってとても短いと思いましたが、西島が取って来た仕事を消化する期間を考えればそうなのかと納得しました。

2人が一緒にいる為の先制の記者会見で、新多の共感力がここで発揮されて面白かったです。
若旦那という良い親友も出来たので、今後は若旦那編も読んでみたいと思いました。

西島のイラストが可愛い感じなのがちょっと残念でした。

0

キラキラを追い求めて

今回はトラブルを起こしてばかりいる若手俳優と
担当女優のスキャンダルで降格処分中のマネージャーのお話です。

受様と出会い才能を輝かせた攻様が私生活でも受様を手に入れるまでと
恋人になってからの2人の様子を描いた後日談を収録。

受様は大手芸能事務所で女性タレント専門の芸能マネージャーをしてい
ます。自分の手でキラキラした存在を生み出しす事を目指して事務所の
門を叩き、地味で目立たなかったある女優を育て上げます。

しかしながら清純なイメージで好感度ナンバーワン女優と言われ、弱冠
20才でCM女王にまでなった彼女は薬物で逮捕歴のあるベーシストとの
デキ婚を発表した事で芸能界の表舞台から消え去ってしまうのです。

最大のドル箱女優を失った上に広告代理店から賠償請求で事務所は多額
の負債を負い、受様も管理不行き届きの叱責を受けて花形の第一マネー
ジメント部から二軍扱いの文化人枠を担当する第四マネージメント部に
異動を余儀なくされてしまいます。

出世街道を走っていた受様にとって苦渋の異動でしたが、1年が経とう
というある日、社長の右腕的存在として会社を支える敏腕マネージャー
から彼が見つけて育てている若手俳優の担当を任される事となります。
この若手俳優が今回の攻様になります♪

攻様は一昨年デビューした19才です。イケメンですが演技は大味で粗削
りで使いづらいと言われる俳優です。同じく俳優をしている兄と比べて
大根、兄じゃないほう、野良のイケメンなどと言われていますが、ファ
ンクラブは事務所でも1、2を争う程の人気を博しています。

攻様は暴力や女性問題、様々なトラブルを起こし、最近ではゴシップ誌
に新人女優と密着しているところをすっぱ抜かれて1ケ月の謹慎処分を
くらっていました。

彼を見出した敏腕マネージャーもほとほと手を焼いていて胃に穴があき
入院するため、後任をして欲しいというのです。受様は男性タレントに
は興味がなく乗り気ではありませんが、次回のオーディションで臨席で
きる権利を交換条件とされ、渋々ながらも引受ける事となります。

紹介すると連れていかれたマンションはパパラッチ対策に入居者の出入
り口が6つもあるという物件で、しかも同居して24時間監視する事まで
が受様の役目だったのです。

訪れた部屋で待っていた攻様は黒いフレンチブルドックを抱えたバスロ
ーブ姿で野性味のある美貌を不機嫌そうに歪めたイケメンでした。マネ
ージャー交代を告げられた攻様はさらに苛立ったようですが、受様には
攻様の寂しさと失望感が見えた気がしました。

しかし受様への態度は反抗的でふてぶてしく、カウチの周りに散るポテ
トチップスの欠片に生活態度と食生活も改めさせねばならない事が見て
取れて受様は頭を抱えてしまいます。

果たして受様と攻様の同居生活の行方とは!?

一流女優を自分の手で育てる事を夢見るマネージャーが原石だった攻様
に魅入られ育てていくサクセスストーリーですが、攻様の初恋成就の
お話でもあります♪

タイトルから華やかなイケメン俳優に迫られて右往左往するマネージャ
ーの一喜一憂なのかなと思ったのですが、芸能界の華やかな表の世界で
生きる芸能人の光と影を随所に盛り込み、攻様の役者としての成長と恋
の成就の過程を存分に楽しませて頂きました。

事務所の問題児である攻様との同居生活は受様に認定を強いるものでし
たが、謹慎中でも外す事ができない次のドラマの番宣撮影についていく
と撮影現場での攻様は粘り強くカメラマンの指示に従い、攻様が番組の
広報担当社員にも高く評価されている事を知ります。

受様は攻様が思っていたより真面目な青年ではあるものの芸能人として
求められるイメージと現実の自分の乖離に打ちのめされている事を知る
事になります。作られたイメージのみが先行する現実に歯噛みする攻様
がかわいそうで悔しくて守ってやりたいと思ってしまうのです。

受様はソレまで女優やタレントを商品としてしか見ていませんでしたが
攻様の本質を知りたいと思い、攻様を叱咤激励しながら厳しく導いてい
くこととなります。

そんな受様を攻様が慕っていくのは自明の理というものであり、そんな
攻様に受様がほだされていくのも仕方がないですよね♪

攻様は兄との共演を経て本来の才能を開花させて輝きを増していくので
すが、攻様の存在が輝きを増す事でパパラッチに狙われる事となり、
2人の恋は強引な終止符を打たれる事になるのです。

それでも攻様が受様を諦める事はなく、攻様が仕事も恋も失うことなく
未来を歩める大団円を迎えるまで楽しく読めました (^O^)/

そつなく演じながらも常に弟より上を目指した攻様兄、名門の御曹司と
いう矜持で怪我さえも隠す攻様の親友、スキャンダルさえも利用する
受様の上司、そして受様に守られて頂上を極めながらデキ婚した女優と
脇役達も実にいい味を出していたと思います。

受様の親友となった御曹司と付き人の関係がかなり気になります。スピ
ンオフで彼らの恋バナを期待したいな♪

今回は俳優×マネージャーカプで榊花月さん『黄昏の世界で愛を』を
おすすめとします。こちらはコメディ色が強いです。

1

年下ワンコの可愛さを堪能できます

可愛いタイトルと表紙ですが、印象としてはいつものナツ之作品のままの硬質なものになると思います。

俳優である攻めとマネージャーの受け。
二人が、二人三脚で芸能界の荒波を乗り越え、成功を掴むって感じのお話でしょうか。

個人的にちょっと引っ掛かる部分はあるんですけど、問題児である攻めの成長だったり、年下ワンコの可愛さを堪能出来る良い作品だと思います。


ザックリした内容です。
「野良のイケメン」と呼ばれ、事務所の問題児である若手俳優・新多。
失態から第一線を離れていたマネージャー・西島ですが、彼を新しく担当する事になるんですね。
そこで、同居して面倒を見るうちに、彼の得難い魅力に惹き付けられて行きー・・・と言うものです。

まずこちら、マネージャーとなる西島ですが、担当していた女優のスキャンダルにより左遷人事を受けていたりします。
復帰後初めての仕事が、新多のマネージャーなんですね。
こう、面倒見が良く仕事熱心なタイプでしょうか。

で、そんな西島を振り回すのが、問題児・新多。
兄が実力派俳優なのですが、本人はまだまだ荒削りで現場でもて余されています。
しかし、人を惹き付ける魅力があって、ファンが多いんですね。

こちら、萌え処ですが、タイトル通り攻めが受けを熱愛してる部分でしょうか。
新多ですが、最初こそ生意気で言う事も聞かずと、西島は振り回されるんですよね。
それが、共に暮らして西島に心を許すと、今度はひたすら尻尾を振ってなつくワンコの如く、てらいなく好意を表すようになる。
そう、まさに年下大型ワンコって感じで、やたら西島にくっついてなついてるのが可愛いのです。

あと、新多が現場でもて余される理由ですが、やたら目立ってしまうからです。
若手である彼は脇役を与えられるんですが、主役より目立ってバランスを悪くしてしまうんですね。
そんな彼が、西島の尽力によって主役の座を掴み、次第に実力を開花して行くー。
芸能界でのサクセスストーリーがお好きなら、心踊る展開じゃないでしょうか。

ただ、個人的に引っ掛かった部分なんですけど、西島の行動。
イマイチ理解出来なかったりするんですよね。
えーと、西島と言うのは、担当していた女優から「本当の私を見てくれなかった」的な事を言われ、それが心の傷にもなってるんですよね。
で、新多から想いを告白されると、彼の為に決して応じるわけにはいかないと、気持ちを拒絶するー。
べつに、ここまではいいのです。
ただ、その後にとった行動が、プロの女性の手配なんですよね・・・。
生理現象でしか無く、解消してやれば落ち着く的に。
いや、かわいそう。
真剣に想いを向けてくる相手に対して、その対応はないだろうと。
また、自分で手配したくせに、一人嫉妬で悶々とする。
ちょっと自分勝手だと思うんだけど。

この後、結局は付き合い始めますが、蜜月も早々に週刊誌にすっぱ抜かれ、新多の将来を思って西島は姿を消します。

ただ、新多が迎えに現れると、わりとアッサリ彼の元に帰っちゃうし、そもそも離れるなら徹底的に離れるべきだと思うんですよ。
なのに、中途半端に劇を観に行ったりする。
う~ん・・・。
新多が一途なワンコなだけに、なんか中途半端な感じがしてイライラしちゃうんですよね。
もちろん、私個人の勝手な感想ですけど。

あと、イラストですが、とても可愛くて素敵だと思うんですよ。
ただ、西島が可愛すぎる気がする。
本編でのイメージだと、もうちょっと大人のスラッとした感じかなぁと。
28才にも見えない。


まぁそんな感じで、ちょっと引っ掛かる部分もあるんですけど、全体的には好みのお話でした。

7

ものすごく好きな部分と良く解らない部分が共存していました

すごく共感できる所と、どうも良く分からなくてモヤッとする所が共存するお話で『萌×2』をつけるか『萌』なのか非常に迷いました。うーん……今でも迷っているんですよね、実は。

俳優とそのマネージャーのお話なのですが。
誰かの良さを見つけて、それが伸びるように育成していく、もしくは人の目につくように演出していくというのはとてもやりがいのある仕事だと思うのです。
そういう『素材』を見つけたら、そりゃ嬉しいだろうと。
そんでもって、その『素材』が、自分の思う方向に、それも自分が思っていた以上に伸びたら、もう可愛くて可愛くて仕方ないだろうというのはとても良く解ります。
確かに、その感覚は恋に似ていると思うのですよ。

その反対もまた然りだと思うのですね。
自分の中に、ある種の力を見出してくれて、それをもっと大きくするために全力を傾けてくれる人が側にいたら、懐くよね。困った時には頼るよね。
その感覚も恋に似ていると言えない訳ではないだろうとは思う。

でもなんか、この2人の関係って「そうなのかなぁ」と思っちゃう所があるんですよねぇ。
互いを心の底から必要としている関係だというのは良く解るんですけれども。

何だろう?
『恋に落ちる決定的な瞬間』みたいな部分を私が読み取れなかっただけかなぁ?

でもね、私、このお話のクライマックスはすごく好きなんですよ。
才能を開花させ売れっ子になった新多との関係が写真週刊誌にスクープされそうになって、マネの西島は自ら身を引いて事務所を辞めてしまいます。
すると、新多が擦り切れそうになってしまうんです。
西島と一緒に作ってきた『主役を張る俳優』は新多1人では作れないものだったんですね。
これ、良く解るのよ。

で、西島を取り戻すべく新多が取った行動が、えらく胸のすくようなものだったんですね。
一時はその計画も頓挫しそうになるのですけれど、新多の発した一言によって大きく流れが変わるんです。
この一言がねぇ、もう、2人の結びつきを示す最高の一言で。
ここを読んでいた時は異常なほど盛り上がりまして。
もう、最高に好きなんですよ、このシーン。

……という訳で、このお話、私にとっては非常にアンバランスな感じのする一冊でした。
この感覚……忘れがたい一冊になりそうです。

0

才能ある俳優

先生買い。俳優さんの成長話はめちゃ面白かったけれどなぜか淡々としたように感じたので萌です。本編320頁超+本編でいい仕事したサブキャラの後日談+あとがき。後日談のおかげで、読後感だけなら萌2。ナツ之先生の書きっぷりがお好きな方でしたら間違いない!と思います!そして読み応えたっぷり…

担当していた女優の電撃結婚騒ぎで左遷されていた西島。ある日上席に呼び出されあるマンションで新しく担当となる若手俳優に引き合わされます。その俳優は色々素行に問題あって謹慎中、マンションで監視も兼ねて同居することになり…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
歌舞伎界の御曹司+その付き人(この二人面白かった)、受けが前担当していた女優、受けの上司(狸)、受けの妹と、後日談で出てくる女性記者。

以下、より内容に触れる感想

ナツ之先生だーーーと強く思う文章。短文を3回ぐらい?重ねて重ねて心情を深めていく感じ。特徴あるよなあと思うので、初めて&気になるかも?と思われる方は試し読みとかでご確認くださいまし。

攻めはわんこ、多分一人の主に深く懐く秋田犬という印象で、懐っこいラブラドールとかではないです。そしてとても才能がある。滲み出る何かがあるらしく、男性版北島マヤとでも言えば良いかしら…
受けの努力により主役になり、イキイキ演じています。

受けは芸能界に憧れ、すごく一生懸命担当する方をサポートする人。お仕事ガンバる姿は素敵です。
そんな二人が出会ってぶつかりながら成長して、二人で生きていく方法を見つける…そんなお話で、最後に大盛り上がりするのですが。
あんまり笑う所なく、超シリアスとまではいかず、個人的萌ポイントにびたっとハマるものが無かったでした。
お話は良いなあと思うのですが…

一緒にいるのが当たり前になるというお話が好きな方や、芸能界ものが好きな方はいいのかも。

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