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(冷血イケメン)能力者の弟×(陽気な)自称小説家の兄 捜し物で難事件を解決!?
sagashimonoya mayama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
穂積さんのイラストと帯の『男子4人ドタバタ事件簿、冷血イケメン能力者弟×陽気な自称小説家兄』に惹かれて購入。
表紙の明るめなイメージとは違いそこはやっぱり木原先生、心をエグられるようなしんどさはないけれど登場人物に一癖も二癖もあります。
それからこの作品は図書館でも借りられる非BL。微かに匂う程度なので置きっぱにしても安心安全です。
ここからネタバレです。
登場人物の4人の視点で一章ごとに一つの事件簿のような構成になっていますが冒頭のゴミ屋敷に住む引きこもりの三井の話は引きこもるまでの経緯や放火被害にあった時の絶望的な状況が実にリアルに描かれていてページをめくる指に力が入りました。
三井は放火により自宅を焼け出された後、捜し物屋を営む間山和樹に出会い放火犯を暴くことができるのですが、三井が引きこもりから脱して再生していく姿は徐々に明らかになる間山兄弟の闇の部分とは対照的に爽快でこの章だけでもかなり読み応えがありました。
まぁ兄弟の闇というより主に弟の白雄の闇なのですが、、。
何しろ読者としては窮地に陥っていた三井にナチュラルに手を差しのべる親切で感じの良い兄の和樹に心惹かれはじめているのにブレーキをかけるみたいに弟の白雄は登場するなり冷酷な顔して三井の首を躊躇なく絞めるものだから、、たとえそれが誤解が招いた事であっても怪しげな兄弟の素性、特に弟の白雄がやたら気になってしまいその後ドタバタとコミカルに話が展開しても白雄を注視せざるを得なくなります。
白雄に父親はおらずイタコの祖母にお前の存在は悪だと言われ幼少期に声を奪われてしまったのですが、、悪人とは言えませんが冷血漢です。
霊能力があり、人の心の中を覗け、人の口を操り自分の言葉を話させることができ、心にある善と悪が白と黒のモヤのような塊で見える。そこまではいいんだけど白雄は他人の黒い部分を暴き晒すのが楽しいのです。
その結果相手がどんな状況に陥ったとしても。。温情も罪悪感も無いのです。
ただ幼馴染であり後に義理の兄となる和樹は心にほとんど黒いモヤがなく幼少の頃から白雄を丸ごと受け入れ白雄の悪の部分に対しては正面から抗ってくる。自分の行いを反省する事はできないけど白い心を保つ和樹といることに心地よさも感じる白雄。しだいに和樹だけはこの世で唯一失いたくない存在になるわけだけど…ここが木原ワールドといった感じですね。執着心メラメラです。
和樹は白雄の事を意地が悪くてダメで怖いやつそして可愛そうなやつと言って義務のように傍にいるけど本当のとこどうなんでしょうね続きがあるなら気になります。
白雄が病気などで弱った時に和樹に添い寝してほしいとかふいに抱きしめて盛大にデレちゃうとか、、萌え要素はたったこれだけなのに和樹に欲情する白雄が容易に想像できる自分が恥ずかしい。。
レビュー慣れしておらずお目汚し失礼しました。
読んでみた。一般文庫にしては軽い文体で、クセがなくするする読める。
内容は、男が集まりわちゃわちゃ賑やかす系ラノベ。今作はメインとなる四人の紹介巻のような仕上がり。四者それぞれの視点で四話分(+おまけの猫視点)が収録されていて、シリーズ開始!という雰囲気だった。
起こる事件はどれも小さくて、細部に散りばめられた雁字搦め要素は身近にあるものばかり。ちゃんと悪には鉄槌が下されるのに、うっすらモヤモヤが残る。
被害者の心の傷が消えないタイプの犯罪が多く描かれているからかもしれないし、開き直った悪人のやり口があまりにリアルだからかもしれない。善人の愚かさを見せつけられるからかもしれないとも思う。
そんな奴らを見て笑う白雄は異質な存在で、とても惹かれるものがあった。
BL的に見るなら、注目すべきは表紙にも登場している間山(義)兄弟。兄の和樹は人懐っこく物怖じしないタイプで、考えが浅いキャラとして描かれているためか、深い闇は見えない。弟の見守り兼監視役を自ら買って出ており、そこに使命感を持っているらしいキャラ。
白雄は人として大事な何かが抜け落ちているが、行動原理は子供以下のそれなので、ある意味分かりやすい。隣に和樹がいなければ犯罪者になっていそうな危うさがある。だが超絶イケメンで挿絵もカッコよく、辛い過去も語られるので、とても魅力的なキャラになっている。創作のパターンに嵌められた感はありつつも、気持ち良く好きになれた。
他にも弁護士や警察官など、物語をスムーズに進めてくれるキャラが揃っていて、スカっとさせてくれそうな期待が高まる。
巻数を重ねていくと、いつか白雄や和樹が闇堕ちする展開が来そうでわくわくするので、ぜひ長く続くシリーズになって欲しいと思う。
二人の関係性は、今のところ白雄の執着が一方的に強いっぽい。歪む顔が見たいがために和樹の彼女を奪ったり、一生離れないと決心してたり。BLでよく見るエピソードをちらほら入れつつ白雄の暗部を描いていて、そこに萌えが詰まっている。
いきつくところまでいってしまう二人をぜひ見たいと思う。続いてくれるといいな。
先生のお話を新刊で読める幸せ…。
こういう手のお話よく見る!…ようで面白かったです。
普通に楽しく埋もれない!!
個性的なキャラそれぞれに厚みがあり読者という一員となってあっという間に読めました。
トップバッター三井さん…前職でのトラウマやら引きこもりやら火事やら…とめくるめく不幸の連続!
さすが先生!
もう三井一人でやっていけちゃうような勢い…(笑)なんて思いつつもメンバー揃えばもっともっと楽しかったです。
間山兄の軽さが癖になる~。
チャラさを感じない心地よい軽さ…好き。
そして血の繋がりのない弟…白雄は顔は良いけど情がなく性格に難アリまくり…って先生の書く厄介なイケメン大好きです…。
不思議要素に関してはすぐにネタばらしされず後半進むにつれ分かってくるのでドキドキしながら読めますよ!
●●を憎む気持ちは分かるけれども喋れないことが和樹と一緒にいられる一つの要因でもあると思うと…
もっともっとこのメンバーが醸し出す空気に触れていたかった。
ザ・BL!!ではないですが先生作品アルアルの心をタコ殴りされるようなこともないので、気にはなっているけど手を伸ばせなかった…そんな人にも是非読んで魅力を知ってもらえたらな、って思います。
3巻を読んでいるときに、とにかく1巻を再読したくてたまらなくなりました。
白雄の和樹への執着について、どの程度本人が自覚しているのかを確かめたかったのです。
1巻を再読して分かったことは、もうそれは遙か昔からずっと、きちんと自覚をしていた、ということでした。
そおかあああー、と深く納得するに至りました。
白雄が実母と和樹を比べて和樹をとった時に、こんな大事なことを私は見逃していたのかと自分を責めました。
白雄視点で、和樹は白い、和樹のお母さんも義父も白い、この家族はみんな白いから大丈夫、と述べている文があり、また、和樹の近くには白い人が勝手に集まってくる、とも言っていて、黒いものに辟易しているというか、自分にないものを渇望していることが窺えて、これは離れられないわ、と思いました。
一方で、和樹をわざと傷つけて、いつもは白いのが怒りや哀しみで真っ黒になっていくのをわくわく眺めたり、そういう昏い欲望みたいなものも所有欲の現れだなと思ったりもしました。
とにかくもう執着しかない。大好きとかそういうレベルじゃなかったです。
3巻(最終巻)を読んだ後に1巻を読むと、当時は明かされていなかった事柄を自分で補完しながら読めたり、気付きがあったりして楽しいです。
1巻には、白雄のお母さんが不倫をしたとは書いてあるけど、その相手については一切言及されていなくて、うんうんその相手はね、と内心ほくそ笑みつつ読んでみたり、三井さんと徳広さんの出会いとか、ポリさんとの出会いとか、ああそうだったんだっけと記憶を辿ったりしました。
1巻は挿絵が多かったんだな、というのも発見でした。
2巻も3巻も本文中の挿絵がないので。方針が変わったのでしょうか。
が、やはり間山兄弟の回想シーンの右に出るものはないですね。強烈でした。
再読してよかったです。
非BL、ニアBL、そういう分類は置いといても充分楽しめる作品です。
章ごとに視点が違っているので
登場人物の性格の詳細がどんどん見えてきて愛着がわいてきます。
“天涯孤独の引きこもり”見た目も地味・三井走(35歳)
“ドルオタ弁護士”ぽっちゃりスーツ・徳広祐介(38歳)
“捜し物屋所長&小説家”色々雑だけどいいヤツ・間山和樹(25歳)
“捜し物屋スタッフ&マッサージ師”イケメンだけどヤバい男・間山白雄(25歳)
三井の章の始まりがパワハラ全開でこちらも胃が痛くなってきそうでしたが
進んでいくとちゃんと大丈夫になってくるので
これからお読みになる御方は始めだけで諦めないで欲しいですww
とは言え木原音瀬作品だったらまだまだ序の口かもしれませんが。
日常、と言いながらもおだやかなそれではなく
人間の心の黒いところが事件を起こさせていて
誰でも被害者にも加害者にもなり得るような怖さがあり、結構リアルです。
それを解決するのが白雄の特殊な能力なのですが
この白雄がまたかなりのクセモノでねぇ……。
和樹の明と白雄の暗がまさに対極!!
この二人が義理の兄弟で、幼いころからお互いを知り尽くしている関係性が魅力的です。
三井も徳広も優しくて個性的で情の厚い(一人を除く)面々ですよ。