あーちゃん2016
mofumofhu no daisho
2019年秋のJ・GARDEN新刊。商業誌代償シリーズの番外編8で、今回はギル、リュセ、リグ、カイエ、フェン、キースの3カプが温泉探しに行こうぜ!(そんな甘っちょろいトーンではない)というお話です。本編の雰囲気のまんま、ちょい笑いちょい甘く最後にやや重めセツナイ感じ。リグとカイエ(癒しカプ)はまだしも、ギル+リュセ vs フェン+キースの関係が見ものでした(笑)。
以下内容に触れる感想。
監視付きの宮殿は息が詰まるのか、秘湯を探しに行くんだ!と言い出したフェン+キースのことを、カイエ経由で聞いて、なぜか一緒に行くことになったギル+リュセ。そんな6人が天候急変に巻き込まれて落っこちたところは、聖獣の声が届かない騒石がいっぱいあると思われる場所で、吹雪もあって思いもかけないサバイバル生活(この様子も結構楽しい)を送ることになります。
案の定なんにもできない殿様ギル(当然)ですが、数刻行方が知れなくなるだけで大騒ぎになる身分なのだ(現国王の甥っ子だし!)と、キースは分かって「それはそれで大変かも・・・」とちょっと心持が変わったのでは。
最後に、ある聖獣と騎士の遺骸が出てくるのですが、聖獣に付けられていたと思われる足枷を見て、色々思うところがあった様子のギル(リグは思う所あって当然激怒)。その場所には聖獣への思いが色濃く残っているのでしょうか。モフ達はビビってその場から遠ざかっていました。その中、ギルの気持ちをキースが思いやっていて。ギルとキースの関係がもう少し近づくと良いなと思ったお話でした。
あの遺骸となっていた聖獣と騎士のお話も読んでみたいです。一体彼らに何があったのだろう?と少し胸がイタイです。願わくば聖獣を思っての足かせであってほしいです。モフモフ番外編の番外編って可能性ないでしょうか?先生、もし良かったらご検討していただけると嬉しいです!