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sennyuusousa wa koi no wana
水壬さんは、レーベルによる作品の差が特に大きいように感じます。これは、いかにも『ルビー文庫の水壬さん』らしい作品でした。
ひとことで言えば、気軽にさらっと読めるコメディです。
とにかく『コミカルさ』を強調しようとしたのか、キャラクターの設定も何かと派手で(攻だけが『凡人』なんです)、無駄にハイテンションで正直ちょっと疲れました。
ストーリーを要約すればあらすじのままです。すでにできあがってる恋人同士(H除く)が、四方八方から入る邪魔を乗り越えて、いかに初Hに持ち込むかという、もうホントにそれだけなんですよ。
いやでも、ここまで書いておきながらも、結構面白かったんですよね。なんか負けたような気分です(何に?)。
亨(攻)の上司・同僚も、これでもか!とあからさまに邪魔はするけど、陰湿さがないんですよ。結構みんなイイヒト。泉水(受)の悩みもたいして深刻なものではないですし、結局家族愛にも恵まれています。
シリアスさがないわけではないんですが、暗さや深さはありません。そういうものだと思って読めば、意外と楽しめました。