お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
tenshi wa ai de ochiteiku
帯『この手を振り解いたら-もう二度と逢えない』
人気小説家・君嶋[攻]と新人編集者・安藤の可愛くてちょっとだけ切ない話。
創刊記念特集のアイデアとして、安藤は君嶋のデビュー作「いつか海の見える場所で」の続編を書いてもらうという案を出します。
しかし既に君嶋は同様の依頼は断わっており、無理かと思われたその企画でしたが、意外な事に編集長からゴーサインが出ちゃうのですね。
童顔でともかく君嶋作品の大ファンの安藤はもう舞い上がって&緊張して編集長と共に君嶋宅へと向かいます。
当然というべきか依頼は即却下。
しかし君嶋の秘書が突然産気付き暫く職場復帰は不可能に。
そこですかさず安藤を秘書代わりに使えと勧める編集長。
今から代わりを探すのも面倒とばかりに、安藤は君嶋の秘書として働く事になっちゃいます、あ、だが続編は書かないときっぱり断言された上でですが。
秘書の仕事を始めて安藤がショックを受けたのは、君嶋が雑誌等で受けていた恋愛相談等の恋愛データをPCに入力し、それをデータとして君嶋が小説を書いていた事実。
「売れる小説を書けばいいんだろ」と言い放つ君嶋。
ファンだっただけにショックを受けつつも、それでも安藤は仕事をこなし、掃除や料理までやる様になります。
編集長曰く、安藤裕樹だからアンジュと言わせる位に素直で裏表のない性格の安藤。
最初は不遜だった君嶋も、流石にその安藤の健気さと一生懸命さに次第に食事を共にしたりと好感を持ち始めます。
編集長と安藤の仲を見て嫉妬したりする姿は気の毒だけどちょっと可愛い。
やがて君嶋は何故安藤がそんなにも「いつか海の見える場所で」の続編を望んでいるのかを知ります。
そしてついに続編を書き始める君嶋。
書き上げた原稿を真っ先に安藤に見せに行くシーンが何故だか自分のツボにじ~んと来ました。
最初から最後まで複線も貼りつつまとまりの良い話。
安藤も可愛かったんですが、恋に落ちて変わっていく君嶋も良かった!
挿絵の北畠さんも作品のイメージと安藤の素直さがよく出てました。