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勃ったのは私のせい、責任を取らなくては。
oukyukshi no dekiai
こちら、異世界トリップ+身代わりものになります。
ある日突然、異世界に召喚されてしまった主人公。
失踪してしまった、自分ソックリの王の身代わりをする事になりー。
と言った感じで。
これ、普通の大学生である主人公が、勇気と優しさでもって、歯車が噛み合わず上手く行っていなかったトリップ先を改革して行くー。
また、アッと言わせてくれる驚きの真実に、痛快なオチと、物語としてもファンタジーとしても、とても面白いと思います。
まぁ個人的には、攻めの溺愛ぶりが一番楽しかったりするんですけどね。
「この世界の人間の体液が必要」と言う設定自体も、ニヤニヤしちゃいましたよ。
いや、「陛下に必要な体液は、私が提供します!」的な、攻めの牽制ぶりに笑っちゃって。
「この役目は誰にも譲りたくない。いや譲らないぞ」みたいな。
「僕もレナード以外から欲しくないよ」みたいな!(≧∀≦)
完全に、ただのバカップルじゃん・・・。
幸せそうで何よりな二人ですよ。
内容です。
ある日突然、異世界に召喚されてしまった大学生の玲哉。
なんと、失踪してしまった14才の王を呼び寄せる予定が、魔術の失敗により、異世界から玲哉が召喚されてしまったんですね。
再び転移の魔術が出来るようになるまで、王にソックリな玲哉が身代わりを務める事に。
で、美貌の騎士団長・レナードに支えられ、順調に身代わりとしての役目を果たすものの、何故か体調がどんどん悪くなるんですね。
実は、この世界の空気が毒である玲哉には、こちらの人間の体液を摂取する必要がありー・・・と言うものです。
まずこちら、物語としてとても面白くてですね。
失踪してしまった王の行方。
何か目論んでいそうな、食わせものの魔導師長。
王に冷たいと思われていた、皇后の抱えた秘密。
そして、偶然召喚されたはずなのに、何故か王にソックリな主人公ー。
主人公である玲哉ですが、ごくごく普通の大学生なんですね。
ただし、正義感が強く、勇気があって他人を思いやれと、すごく気持ちのいい青年と言いますか。
実はこちらの世界ですが、甥っ子である王を助けてやっているつもりが、完全に独り善がりになっている摂政だったり、息子である王と、とある事情から上手く接する事が出来ずに、冷たいと思われている皇后。
色々歯車が噛み合わずに、上手くいっていないのが現状でして。
で、主人公が、その勇気や優しさ、そして思いやりを持って、そんなもどかしい事態を一つ一つ解決をして行くと言うのが、見処だと思うんですけど。
あと、終盤で明かされる、驚きの真実。
その時の主人公の行動まで、とても面白いんじゃないでしょうか。
えーと、ビシッと叱りつけると言った感じで、読者をスカッとさせてくれると言うか。
と、ストーリーとしてもとても面白いのです。
面白いのですが、個人的に一番楽しかったのが、実は溺愛描写。
そう、タイトルどおり、攻めが溺愛してるんですよー!
もうこれがね、摂政に対して玲哉が勇敢に立ち向かったのをキッカケに、騎士としての忠誠を捧げる。
で、体液が必要とあれば、キスでの提供を申し出る。
ここぞとばかり、好きだと告白までセットで。
これ、玲哉の方もですね、最初からレナードに惹かれてるんですよ。
優しく思いやりがあり、とても頼りになるレナード。
スキンシップが多い彼に、ドギマギとって感じで。
そう、この体液摂取ですが、要は愛し合う二人のラブラブエッチでしかないのです。
体液を摂取すればいいだけのハズが、何故か玲哉が気を失うまで、一晩中抱きまくる。
「私の体液が玲哉を元気にしてるのは嬉しい。絶対この役目は譲らないぞ」みたいな。
で、僕もレナード以外なんてと、抱きつく玲哉。
もう、勝手にやってろよー!
いや、こんな感じの濃厚エッチを繰り広げ、こんな感じのやりとりを繰り返す、完全にバカップルなんですよ。
もう、幸せいっぱいで、何よりですよ。
あとこちら、終始受け視点で進みます。
一つ難点は、レナードが玲哉を好きになった理由が分かりにくいんですよね。
これ、初版で購入すると、特典でSSが付いてまして、そこでレナードの内心が語られます。
玲哉への愛しさだの、体液摂取に付け込もうとしてる事への苦悩だの。
ここで補完出来るので、初版での購入をオススメしたいです。
ところで、体液摂取の件ですが。
実は設定とは矛盾してるんですよね。
個人的には、萌えるからいいけど。
こういう部分が気になる方はご注意下さい。
この作家さんのファンタジー&溺愛モノが大好きなので、題名だけで読むのを楽しみにしていました。
おまけに今までの作品での、男らしい性格の受け君も自分好みでした。
今回の受け君(玲哉)も正しい事をはっきりと言ってくれるので、読みながらスッキリさせてもらいました。
もちろん題名通りの溺愛ぶりにも文句なく、早い段階からのナイトぶりや執着にキュンとなりました。
お話的には想像通りに進むのが物足りなくもあるけど、逆をいえば安心して甘々を堪能できます。
なので、もしかして顔が一緒なライアンの事を過去に好きだったりして?なんて疑ってたけど、ひたすら玲哉一筋でした。このまま行ったら、騎士団の団長もクビになるんじゃないかと心配になりました(笑)。
波乱なしの溺愛を堪能したい時に、オススメの1冊です。
2019年刊。
フツーの大学生が王様の代わりを務める異世界召喚もの。
異世界に召喚された玲哉が国王陛下の重臣3人に迎えられた早々、魔導師長が「ちょっとした手違い」と暴露するも、姿を消した国王陛下の身代わりを務めてほしい、瓜二つだから丁度良いと請われる。
…と、初っ端から軽快なノリで入り、この話大丈夫か?と少~し不安だったが、テンポ良く読み進められた分には一安心。
玲哉が身代わりを請け負ったからにはと、王政や周囲の人間関係を頭に入れて努力する姿は好ましい。
肝心の王様は一体何処に?って疑問も、読み進めていくうちにうっすらと想像は付くと思う。
王様に成り代わっての場面でも、彼が失踪した原因が判明した場面でも、フツー感覚の玲哉だからこそ良く言ってくれた!!の連続は小気味いい。
グッジョブ!!
玲哉が異世界に召喚されたのには、手違いどころか重大な訳があるって仕掛けが盛り込まれている展開は良かったが、肝心のラブの部分が正直物足りなかった。
『異世界の空気がちぃとばかし合わない、ならばこの世界の住人の体液を補給すれば解決じゃよ』って設定を使いたかったのは察するが、騎士団長・レナードが玲哉の相手役を独占したがる心情にはピンとこなかった。
レナードってばいつの間に玲哉に一目惚れしたんだい!?
せめて玲哉が身代わりを務める中で、前向きで明るい性格とか、見知らぬ王様の孤立感を思いやる優しさが伺えて絆されるとかの過程が欲しかったかな。
恋愛部分は物足りなかったが、ほっこりした読後感だった。
王様も頑張って。
これからは周囲とも上手くいくと思うよ。
ま、玲哉にとってのレナードみたいに、心身を捧げてくれる程の相手に出逢えたらもっと成長が早いだろうけれどね。