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nyandaful life
猫を庇って車に跳ねられてしまった主人公。
気がつくと、何故か猫の姿になってしまっていた上に、なんと片思い相手に保護されて、一緒に暮らす事になりー。
と言うお話になります。
こちら、キャラ設定だったりストーリー展開と言うのが、とにかく巧みでして。
主人公の性格があまりにツンな為、序盤は好意を持ち辛かったんですよね。
それが、「おお、こう来るか!」と。
この、好意を持ち辛いキャラ設定が、逆に萌え要素へとひっくり返されるのがお見事ですよ。
また、思わずグッときちゃう、心を打つ心情描写もお見事でして。
そう、好きな相手から甘やかされ放題の生活は素敵だけど、そんなのは本当の幸せじゃないのです。
自分自身で愛されなきゃね。
まぁそうじゃ無くても単純に、激甘のニャンダフルライフが楽しくて仕方ないんですけど。
ザックリした内容です。
アパートの隣人で警察官・龍崎に、絶賛片思い中の実弥央。
可愛がってる猫を庇って車に跳ねられた彼は、気がつくと何故か猫の姿になっていたんですね。
怪我を負い寒さにふるえていると、拾ってくれたのはなんと龍崎。
彼から甘やかされまくりの猫ライフは、とても幸せでー・・・と言うものです。
で、実弥央が猫になってしまった理由ですが、車に跳ねられる前に猫神社で願った「龍崎と進展がありますように」と言う願いを、猫神様が叶えてくれたというもの。
猫の姿になった事で素直に甘えられ、確かに龍崎と親しくなれた実弥央。
ただし、7日以内に実弥央だと分かって貰えた上で、名前を読んでもらわないと、人間の姿には戻れなくなってしまい・・・と言う展開です。
まずこちら、主人公である実弥央ですが、かなりの天の邪鬼でツンな青年になります。
本当は甘えたがりで小動物を可愛がりと優しいんですけど、龍崎に対してはやたらツンケンした嫌味な言動をとってしまう・・・。
実は序盤、このツンぶりがあまりに酷くて、個人的には好きになれなかったんですよね。
が、そんな彼が猫になると、逆にこのツンぶりが可愛くて可愛くて仕方ない事となる。
こう、龍崎がですね、とにかくミャオ(実弥央)にメロメロなのです。
一緒にお風呂に入って洗ってあげたり、ミャオが欲しがればフーフーして茶碗蒸しを分けてあげる。
で、実弥央ですが、猫ならば一緒に眠ったりと、素直に甘えられるんですよね。
もう、まさにニャンダフルライフと言った二人のイチャ甘生活が丁寧に綴られ、あまりの甘さと可愛さに悶絶しちゃうんですよ。
また、この時の実弥央がいじらしいと言うか微笑ましいと言うか。
爪楊枝を使ってメッセージを書く的に、自分が実弥央だと伝える手段を思い付くんですよ。
でも、期限までの少しの間だけ、この生活を続けたいー。
いや、ツンケンしすぎだろと思ってたのに、そのツンぶりが可愛くて可愛くて仕方なくなっちゃうのです。
なんかいじらしくて、その健気さにキュンキュンきちゃうのです。
と、そんな中、映画に行く約束をすっぽかされたまま連絡が取れない実弥央を、心配して憔悴する龍崎。
そんな彼を見て、実弥央は罪悪感を覚えるんですね。
また、期限が近づき人間に戻るために行動を起こそうとすると、何故か文字と言うものが分からなくなってる事に気づくー。
龍崎の話してる言葉もだんだん理解出来なくなりと、自分がどんどん猫寄りになっている事が分かり・・・と続きます。
これ、人間に戻る為の手段が無くなってしまった上に、自身がどんどんただの猫になって行くと言う、実弥央の絶望感が切ないです。
彼がそうなった時に、強く願う事がグッとくるんですよ。
自分の名前は、まだ覚えている。
大事な人達の名前も、ちゃんと全員覚えているのだろうか?
人間としての記憶を持ったままより、忘れてしまった方が幸せに生きられるだろう。
でも、忘れたくない。
龍崎への愛しさも、寝顔を見つめるだけで泣きたいほどの幸せも、忘れたくないー。
いや、切ない。
ものすごく感情移入しちゃって、心が痛んで心が痛んで仕方ないですよ。
あの甘々ライフから一転、こう来るなんて予想だにしなかったですよ。
と、かなり切なくさせてくれる部分はあるんですけど、ちゃんとハッピーエンドなのでご安心下さい。
ちょっとオチが強引と言うか唐突感があったりするんですけど、まぁ愛の力の成せるワザって事で問題無いです。
作者さんのデビュー三作目になるのですが、読み終えた後に心に残るものがある、とても素敵なお話でした。
個人的には、今までで一番好きです。
現在、私は激しい幸福感に包まれております。
昨年に引き続き、越水さんの新刊を読めるなんて!
『ロマンスの鐘~』から『刑事たちの~』までの長かった待ち時間を思うと、これを幸福と呼ばずして何と言えばよいのか……もうそれだけで『神評価』付けてしまいました。
でもですね、このお話「推し作家さんの新刊だっ」という感激だけじゃなくて、面白かったんです。
主人公の実也央は他人から見ると、幼少の頃は「可愛げがない」中学高校では「物言いがきつい」「高飛車」と言われ続けてきて三十路前。自分でも思い当たるところはあるんですね。もう、絵にかいたような『ツン』さんなんです。だから今までまともな恋をしたことがない。数少ない実也央の友人らによれば「絶対無理目なダメ男にばかり惚れるのは、本気で恋愛をする気がないから」。
そんな実也央が恋をします。相手はご近所でも「イケメンで好青年」と評判の交番勤務の警官、龍崎。
たまたま隣に住んでいた龍崎に出会う度に「ツンケンせずに普通に話がしたい」「せめて友達に」と思いつつ素直になれない実也央ですが、龍崎の部屋の水道トラブルをきっかけとして映画に誘われます。
けれどもその前日、可愛がっていた野良猫が車に轢かれるのをを助けた実也央は猫になっちゃうんです。
で、気づくと龍崎に助けられ彼の部屋に……誰かに「この猫は実也央である」と見つけてもらえれば人間に戻れると解りつつ、でも龍崎と暮らしていたいと思う実也央は人間に戻れるタイムリミットである一週間を猫として暮らそうと考えます。
お話は度肝をぬくような進み方はしません。
でも、実也央が恋に落ちる理由や、どうにかして龍崎との距離を縮めたいと願う気持ちの描写がとてもとても胸に響くのです。
こんな風にジンと来るのは、実也央の恋心が彼のモノローグとして語られるのではなく、エピソードの積み重ねで示されるからなのではないかと思ったんですね。
例えば、子どもに傘を貸してしまった龍崎とひとつの傘でアパートまで帰ったエピソードなどは本当に瑞々しいのです。
好きだという気持ちがどんどん自分の中で大きく育って行くのに、それを口に出来ない。それも頑なな自分の性格の所為で……これ、多くの人が経験してきたことなんじゃないですかね?
そんな経験を追体験出来るような書き方なんですよ。
これが良いの!
ああ、たまらん!
簡単に人間に戻れると思っていた実也央は、時が過ぎるにつれ、それがどんどん難しくなることを知ります。人間としての記憶や自我みたいなものも薄れて行くことも。
その時、実也央が「忘れたくない」と強く思うのは、龍崎に対する恋心なんですね。
私、それほどツンデレ好きではないのですが、この部分を読んで改めました。
欲しい欲しいと思っていても、自分の殻を破ることが出来ない、ある意味とても不器用な人の本気の恋。
刺さりましたよ、まさに。
しかし、三冊ともお話の肌触りが違う。
越水さんに対する期待が更に高まって行くのを抑えられません。
そもそも、大変読みやすい文章で、所謂『美文』と言うのとはちょっと違うと私は思うのですけれども、でも、紡ぎだされる光景は極めて美しいと感じてしまうのですよねぇ……
読者サービス(今回は猫耳エッチでしたが)も、オーソドックスなんですけれど萌えさせてくれるし。
あと、コミカルな部分とリリカルな部分を矛盾せずにひとつのお話の中に共存させてくれるし。
いや本当に、こんな感じのペースで書き続けていただければとても嬉しいです。
BL小説というジャンルが縮小していく中、是非頑張っていただきたいと心から思います。
主人公の実弥央(受け)の一人称で進んでいくのですが、龍崎(攻め)の実弥央への気持ちがよく伝わってくるので読みやすいです。
「ロマンスの鐘が鳴る」でのお互いの気が付かなさも見事だったのですが、こちらでの
・実弥央の思考が、ネコ寄りになっていく様
・実弥央の態度が、本物のネコの行動と同じ
というのが素晴らしかったです。
足元にまとわりついて尻尾をなすりつける場面なんて、うちのネコもそういうことする!と嬉しくなりました。
ネコ好きには手放しでお勧めですが、真面目な警察官の攻めと、素直になれないツンデレ受けがお好きな方にも楽しめると思います!
猫がかわいい!
実弥央がなったのはシャム猫柄の猫で、想像するとかわいいし、イラストを見てもかわいいし、ストーリーの中で獣医もかわいいと言っていた。とにかくかわいい!
そんなかわいい猫の中身は人間の実弥央で、猫なのに裸を恥ずかしがったり、用を足す姿を見られるのを恥ずかしがったり、キャットフードを拒否したり、言ったことにちゃんと反応したりする。
読んでると活き活きした猫で、不愛想らしい龍崎がデレデレになるのもよく理解できた。
人間の実弥央はデレないツンデレで、子供の頃親戚に「可愛げのない子」と言われたことのある、筋金入りの天邪鬼。龍崎が好きなのにツンツンした態度を崩せず、「それじゃ伝わらないよ!」と読んでてハラハラした。
実弥央が人間に戻るきっかけも予想外で良かった。
ただ、戻った後、両想いになっても実弥央はツンツンしてたと思うので、2人がちゃんと上手くいくのかちょっと不安・・・。
越水先生の日常描写が好き。
テレビを付けて、キャスターの顔を見る前に洗面台へ向かい、歯を磨きながら戻って来るとタイミング良く天気予報が流れている。
買い物で特売だからと調子に乗って重い物を沢山買ってしまって、持ち帰る時にちょっと後悔したり。
いつもベランダにふらりとやって来る黒猫ちゃんに挨拶をしたりなんかして。
この絶妙な「ありそう」な日常によって、一風変わった設定の物語を身近に感じさせてくれるから不思議。
物語の主人公・実弥央(みやお)は、ひょんな事から知り合った、町で人気の交番のおまわりさんで隣部屋に住む龍崎に片思い中。
もっと親しくなりたいのに、元々のいじっぱりな性格もあいまって、ついツンツンとした素直じゃない対応ばかりをしてしまう自分に嫌気がさす日々。
それでも少しずつ仲は進展し、龍崎から一緒に映画へ行かないかと誘われます。
そんな一大イベントを翌日に控えたある日、親しい友人達と飲んだ帰り道でいつもベランダに来る「ロン」と名付けた黒猫が現れ、彼に誘われるかのように訪れた猫神社で、何気なく「龍崎との仲が進展しますように」と猫神様に願った事から突然猫になってしまい…
と、かなりユーモラスな設定なのです。
しかしながらこれがまた面白くて。
道端に服や鞄を残したまま猫になってしまった実弥央は、龍崎に拾われ彼の元で保護されることになります。
思っていた形は違えど、猫神様に願った通り龍崎と親しくなり、猫の姿でなら素直に甘えられ、それはそれはニャンダフルなライフを送ることになるのですが…7日間という期限付き。
7日目を迎えるまでに、猫になった自分を認識して貰った上で名前を呼んで貰えなければ2度と人の姿へ戻ることは出来ません。
この魔法が切れる前に…的な設定がすごく良く効いていてですね。
みゃおと命名した拾い猫を溺愛する龍崎も大変微笑ましく、2人の言葉が通じていないはずなのに稀に噛み合うコミカルなやり取りや甘々生活がとても可愛い。
猫に対しても誠実な龍崎の終始包容力がある姿が素敵でした。
一方で、行方不明となってしまった実弥央を思い、憔悴していってしまう龍崎を見て、伝わらないもどかしさや罪悪感でいっぱいになってしまったり、タイムリミットが近付き、どんどん猫化が進んでいってしまっている自分に焦燥感を覚える実弥央のくだりがすごく切なくて。
猫のみゃおとして暮らす内に、龍崎がどれだけ実弥央の事を思っているかが伝わって来るのですよね…
魔法が解けるシーンとっても良かったので、ぜひこちらはご自身の目で確かめて頂きたいです…!
最初に越水先生の日常描写が好きだと書きましたが、猫になってしまった実弥央の猫的視点で見る日常もすごく面白かったです。
もしかしたら猫の日常はこんな感じなのかもしれないななんて。
今作も非常に楽しませて頂きました。
合間に挟まれる「吾輩は猫である。パンツはまだない」や、動物病院での検温に耐えるシーンにクスッとなりました。
きっと今後も作家買いをしてしまうだろうなと感じる面白さ。
次回作も楽しみです。
今回は駅前交番勤務の巡査長と眼鏡メーカーの経理部社員のお話です。
恋したお巡りさんとの恋の成就を願った受様の不思議体験の顛末。
受様は幼い時から筋金入りの天邪鬼です。敵意にだけでなく、好意にも
つんけんした態度を返してしまい、「可愛げがない」「物言いがきつい」、
眼鏡をかけるようになると「お高く止まって」見えるとまで言われる程に
なります。
まずいと思っても性格修正は困難で、その性格故に何度も人間関係の失敗
を積み重ねますが、三十路手前になった今も新たな失敗を繰り返していま
した。
受様は昨年の春から引っ越してきたお隣さんに恋をしていますが、性格が
禍してなかなか素直な態度をとれないでいたのです。そして受様が恋した
相手こそが今回の攻様です♪
攻様は春先に駅前交番に着任した巡査長で、品行方正で真面目で誠実との
触れ込みのイケメン警官です。攻様は猫好きなのですが猫に好かれず、
猫好きで猫にも好かれる受様に好かれるコツを乞われますが、ツンツンな
性格が災いしてきつい撥ねつけるような会話しかできません。
それでも攻様が蛇口破壊で起こした漏水事件の片づけを手伝った事から
お詫び&お礼にと映画館に誘われます。仕方なさげに振舞う受様に対して
嬉しそうな笑みを浮かべる攻様に受様は胸キュンです♪
デートの前夜は友人達と恋話しつつの飲み会でしたが、店を出て地元駅
に降りると空がゴロゴロし始めます。幽霊でも出てきそうな雰囲気に足早
になる受様でしたが、可愛がっているノラの黒猫を見かけます。
雨宿り先を探しているのかと声をかけた受様でしたが、その黒猫は猫神社
なる神社に受様を導きます。受様がお参りすると満足したのか、受様の
アパートに向かい出しますが、無灯火で走ってくる車に轢かれそうになり、
受様は後先考えずに車の前に飛び出す事に!!
車はそのままもうスビートで逃げていき、後には受様だけが残されます。
しかも受様はなぜか猫になっていたのです!!
なぜ受様は猫になってしまったのか!?
そして猫になってしまった受様の未来は如何に!?
猫と相思相愛の会社員があるきっかけで猫になり、片思いしていた攻様と
ラブラブ同居生活を果すというファンタジックなラブコメディです♪
ツンデレ系受様にワンコ系な攻様というカップリングがMYツボ系なので
受様の人間の時のツンツンも、猫のゴロニャンなスリスリ状況もすごく
楽かったです (^O^)o
猫になった受様は訳が判らないながらもアパートへと帰り着きますが、
当然ながら猫には鍵は開けられません。肝心の鍵もないのですけどね(笑)
そこに調度攻様が帰宅し、受様は攻様に保護されることになるのですよ。
人間の時には素直に甘えられないでいた受様ですが、猫姿であればすり
寄って甘える事にも全く抵抗がありません。しかも、受様がたすけた黒猫
から受様が猫になった理由も知らされます。
受様が猫になったのは猫神社でした「攻様との仲を取り持って欲しい」と
願掛けを猫神様が叶えてくれたためで、7日以内に受様だと認識した上で
名前を読んでもらえれば人間に戻れるというのです。
受様は攻様の恋人になれるとは思っていないので、期限ギリギリまで猫と
して攻様との同居生活を楽しむことにするのですが、受様がいなくなった
事情を知らない攻様は気が気でありません。そして受様も徐々に人として
の知識や意識が薄れて行ってしまうのです。
受様が本当の猫になるはずはない(笑)ので、受様がどうやって人間姿に戻
るのかにハラハラ&ワクワク、攻様の恋人になれるかにドキドキしながら
楽しく読めました♪
人が猫になるという展開なので全体的にコミカルなのですが、受様が自分
が猫に引きずられ人間に戻れなくなっている子に気付くあたりはすごく
切ないです。人間の記憶がなくなれば猫として幸せに生きられると思って
も、最後に残った理性というか思いで攻様を「忘れたくない」と言う姿に
グッときました。
そしてミドリノエバ先生の描くにゃんこ達、ノラ黒猫も猫な受様がキュー
トなのもすごく良かったです♡
今回は完全猫ではありませんが受様が猫化するお話で火崎勇さん『恋と
主と猫と俺』をおすすめです。続刊有ですが単刊で楽しめます。
個人的にBL=ファンタジーだと思っているのですが、ストーリー自体もおとぎ話感が強いと益々強まる浮世離れな読み心地(褒めてます!)。
今作は終始「猫、かわいいなぁ」とフワフワした心持ちで読み進めました。
猫に好かれるツンデレな実弥央が片想いしているのはお隣に住む警察官の龍崎。
ある日、猫の神社にお詣りした帰りに交通事故に遭う実弥央。気付くと猫になっていました。
そして傷付いた実弥央は龍崎に保護され、期間限定のニャンダフルライフを送る、というもの。
人間に戻るための策を失いそうになったときの切迫感や後悔、ツンデレな実弥央が素直になろうとする努力やいじらしさも読み応えがありましたが、基本のトーンは「ビバ!ニャンダフルライフ!」であり、魅力的な猫の生態を堪能できるかわいいお話でした。
なにせ猫化するという設定。非日常感が半端ないのでともすれば入り込めずさらっと読み終わるかも?と思っていたのですが、設定負けしない物語でした。
実弥央の友人達も、野良猫仲間(?)もいい味だしています。
次回作も楽しみです。
前作がとても良かったので作家買いしました。
キャラも良かったし、お話もほのぼのハラハラドキドキキュンキュンして良かったです。
ただ人間の時の交流がそこまでなかったし、実弥央が天の邪鬼というか意地っ張りで素直じゃ無さすぎて…。
猫になっての龍崎との暮らしはほのぼので龍崎の色んな面が見れて良かったです。きっと実弥央ももっと好きになったことでしょう。
しかし突っ込んではいけないんでしょうが、なぜ親友もいてお勤めもしているのに何日も消えても捜索願いを出したり、部屋の中を見に来たりしなかったのか?警察官が連絡取れないのに放置とか。
猫に囲まれて笑いかける実弥央に自分にもそんな風に笑いかけて欲しいなと好きになった龍崎ですが、それだけでここまで好きになるものかな?
酔っていたとはいえいきなりエッチとか。
あとあの美女は結局どんな関係だったの?
実弥央がどんどん人間の能力を失って猫に近付いていく様子はこちらもとても焦りました。どうやって気付いてもらうの?と。
無事に人間に戻ってめでたしですが、戻ってからしたのは濃厚エッチと神社に行くだけで。
もっと人間同士の色々が読みたかったです。
実弥央の天の邪鬼は少しは治ったのかな?
ニャンダフルライフはたっぷりでしたが人間同士のワンダフルライフをもっと読みたかったです。
可愛がっていた野良猫が轢かれそうになったのを助けたお礼に、期間限定で猫になってしまった受け。
猫の姿で寒さに震えていたところ片思いの相手に拾われて……というファンタジーで面白かったです。
受けはやたらツンケンしててどうにも可愛くないんですね。
片思い真っ最中の隣人(攻め)にせっかく声かけられても、超素っ気ない返事しかしないんです。
だけど猫ちゃんに変身後は、そのツンが可愛く思えてきちゃう不思議というか、あまのじゃくな猫かわいいな!ツン万歳!みたいな。
猫から人間に戻れる方法は早々にわかるんだけど、すぐには戻ろうとせずもう少し猫でいたいと思う気持ちがなんか切なくて。
好きな相手と一緒にいられて思いっきり愛されるなんて、受けにとっては夢のまた夢。
それを数日でいいから味わってみたいというのがなんかいじらしいなぁって。
受けの好きな相手が、硬派でちょい強面系イケメンの警官というところが良かった。
というのも、硬派で無骨な男が小動物をこっそり愛でる姿って超〜〜萌えますよね。
この作品も普段はキリッとしたお巡りさんなのに、迷い猫としてやってきた受け(猫)のご機嫌を何とか取ろうと四苦八苦したり、すり寄ってくる姿にデレ〜っとなったりという猫にゾッコンメロメロな姿が描かれていて、ここが何よりも美味しくて良かった。
作家さん買いでしたが三作品目のこちらも良かったので、作家さん買い継続決定です。
前作に今一つ反応できなかったのでどうかなと思ったのですが!にゃんこ記載がめっちゃ良かった。お話もドキドキで、とても良かったのですが、最初ちょっとだけストレスあったので萌2にしました。誠実おまわりさんと素直じゃないにゃんこのお話、本編260P弱。にゃんこ好きな方にはめちゃおススメしたいです。
全国チェーン展開しているめがね工房社に勤める実弥央(みやお)。お隣に住むお巡りさんが気になっているのですが、なかなか素直にコミュニケーションできず四苦八苦していたのですが、水漏れしていたお隣さんを手伝った関係で映画に一緒に行くことに!その前日、轢かれかけた馴染みの猫を助けようとしたら、なぜかぴくぴくっと耳が動き、しっぽがふるんと揺れる猫になっていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
鶴来、犬飼(受けの高校からの親友であるカプ)、ロン(受けが可愛がっている黒猫)ぐらいかな。サブキャラさんもロンも良いです!
**好きだったところ
猫でいる時の猫記載がめちゃんこ可愛い。しっぽをびたんびたん叩いて抗議したり、するんと巻き付いて一撫でしたり、ふしゃーだのみゃおだの鳴いたりして、猫好きな方にはたまらないと思うのです。半分以上猫パートです。
そして猫になった受けを拾って、嬉しそうに世話をする猫好き不器用お巡りさんがこれまた激可愛い。
普段猫からは敬遠されているらしく、唯一逃げずに懐こうとする受け猫(命名 みゃお)が愛しくってしょうがないらしく、それはそれはもう嬉しそうな表情の記載を読んで、ほっこりニマニマが止まりません!
それからお話的にとても面白かった!最後の方に「おお!こう来たか!」という山がちゃんとあって、めっちゃドキドキ。(そのネタは書かない方が面白いと思うので書かないです)その山に従って受けの恋心もめちゃんこ盛り上がります。ちょびっとせつなくなって良かったなあ、ここ。
最初時系列が少し入れ替わっているのと、それ要る?というエピソードが少しあったのがストレスでしたが、お話としてとても面白かったので、猫好きな方でしたら、是非!と強く思いました。猫可愛い!