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勇者なのに魔王に押し倒されてます!
kyuuaisuru maou to isekai yakuza
異世界に飛ばされた上に勇者と勘違いされてしまったヤクザー。
彼が次々と面倒事に巻き込まれながらも、魔王を倒してとある目的を叶えるべく奮闘すると言う、笑いと愛と感動の物語になります。
もうこれ、毎度の事ながら、細かいお笑いネタが大量にブッ込まれてまして。
そもそも、ヤクザが勇者ってだけでも笑えるのに、パーティーのメンバーがオカマでジンバブエ・ほま子(魔導師)だの沢庵(たくあん・僧侶)だの、完全に笑わせに来てるんですよねぇ。
口絵カラーのメンバーのあまりの濃さに、吹き出しちゃうじゃないかよ。
あと笑えるだけでは無く、魔王の真実等、思わずホロリとしちゃう深みのあるストーリーも素敵でした。
魔王、格好よすぎるよ・・・ (´;ω;`)
まぁそんな感じの、笑って泣いて感動してと言った素敵な作品。
とにかく面白いので、ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。
ザックリした内容です。
失踪した兄貴分を探す事十年。
手掛かりを追ううちに異世界へと迷い込んでしまったヤクザ者の鬼柳ですが、なんと勇者だと勘違いされてしまうんですね。
しかも、倒すべき魔王は、探していた兄貴分の佐和にそっくりでー・・・と言うものです。
で、この魔王が超モテモテの色男で、片っ端から女も男も喰いまくる為、彼にメロメロになった国民が次々と婚約破棄したり別れたりで人口激減、国家存亡の危機。
魔王を倒して平和を取り戻して欲しいの真相が、これになるんですけど。
また、魔王の手管により強引に抱かれてしまう鬼柳ですが、魔王のささいな言動から彼が佐和だと確信するんですね。
何故か記憶を無くして魔王になっている佐和を取り戻し、鬼柳(+舎弟の信夫)は無事元の世界へ戻れるのか・・・。
と言った所が、作品の見処になるのではないでしょうか。
で、こちら、しつこいですが、もうお笑いネタの宝庫だったりします。
そもそも鬼柳が勇者にされてしまった理由ですが、なんと最初に立ち寄った町で、背中の刺青を勇者の印だと勘違いされちゃったからなんですね。
これがもう、「ドラゴンの使者だ!←(刺青が龍だった)」「みんな、勇者様があらわれたぞ!!」的に、あっと言う間に勇者に祭り上げられ、反論を全然聞いて貰えないのが笑えるんですよ。
「おおおお、まさに勇者様の印じゃ!」
「じじい、これは昇り龍だ」
「いやいや、これはまさしくドラゴン! 皆の者、唯一魔王を倒せるドラゴンの使者ですぞ!」みたいな。
また「なんの騒ぎだ?」と駆けつけた憲兵に事情を説明して誤解を解こうとすれば、群衆が「ドラゴンの使者様です!」と叫んじゃう。
で、余計な事を言うなとばかりに後ろを振り向けば、結果的に背中の刺青を見せつけられた憲兵が「おお、これぞまさに勇者の印!」みたいな。
いや、みんな悪意は一つも無く、大歓迎ムードな所が、余計笑わせてくれるんですよね。
う~ん・・・。
またこれ、鬼柳が魔王を倒す旅に出れば、魔王に骨抜きになってる王子が付いて来ちゃったり、ドラゴンを移動手段として捕まえようとすれば、母親とはぐれた子供のドラゴンを保護する羽目になる。
ワガママな王子に振り回され、全然戦力にならないドラゴンの面倒を見と、もう次々厄介事に巻き込まれるんですよね。
いやこれな!
鬼柳は狂犬扱いされるケンカっ早いヤクザで、自分でも悪ぶってますが、実はかなりお人好しと言うか面倒見が良いと言うか。
弱者に優しいんですよ。
一度懐に入れた相手は、決して見捨てないんですよ。
彼のそんなキャラが透けて見える為、多少乱暴な物言いや言動でもイヤな印象にはならないと言うか。
あとこちら、魔王ですが。
鬼柳の前にちょこちょこ現れては、彼にチョッカイを出しって感じになるんですね。
色男の魅力を全開にして鬼柳に手を出し、トロトロに蕩けさせちゃう。
で、最初こそお気に入りのオモチャを見つけたとばかりにご機嫌だった魔王ですが、何故か鬼柳と過ごすうちに、酷い頭痛と知らないはずの記憶の断片が甦るようになるー。
苛立ちから、乱暴に鬼柳を抱き・・・と言った感じになります。
実はこの魔王の真実ですが、かなり切なかったりします。
いやね、鬼柳も一途に佐和を慕ってますが、佐和は佐和で鬼柳をとても大事に思ってたんですよね。
彼が最後に強く思った事を知ると、思わずホロリと来ちゃうんですよ。
くっ、悲しすぎる・・・!
とは言え、ちゃんとハッピーエンドなのでご安心下さい。
若干オチが強引な気がしなくも無いですが、二人は絶対幸せにならないとダメだからいいのです。
いや、最後の最後までニヤリとさせてくれちゃいますよ。
あとですね、舎弟の信夫だったりおネエのほま子だったり沢庵だったり、個性豊かなサブキャラ達も大変魅力的でした。
作家買い。
最近、中原作品で面白くなかったことがない。今作品もめっちゃ面白かった…!
主人公はヤクザの鬼柳。
彼が「兄貴」と惚れこみ、どこまでもついていくと決心した佐和は、10年前から行方不明。
「必ず帰ってくる」。そう言い残した佐和を鬼柳は探し続けてきた。
ある日、佐和を探す手がかりがあると教えられた場所に赴いた彼は、何者かに襲われ、逃げる途中で異世界トリップしてしまい―。
というお話。
中原さん作品ならでは、といっていいでしょう。
ヤクザが主人公です。昔気質の、ちょっと不器用なヤクザ。
口は悪いものの人情味あふれる、そんな男気溢れるヤクザなのです。
そこにプラスされるバックボーンが、「異世界トリップ」。
ヤクザと異世界トリップという、相容れなそうな設定を、さすが中原さん、非常に美味しく描き切っています。
鬼柳はヤクザ、ということで背中に紋々を入れていますが、この紋々が勇者の印となり、異世界トリップした世界で、彼は勇者とあがめられ魔王征伐に駆り出されることに。
よくもまあ、こんな面白い設定思いつくなあ、と感心しきり。
で、鬼柳が倒しに行く魔王は、彼が探し求めてきた佐和そっくりなビジュアルで…。
この魔王も、一般的な魔王とはちょっと異なります。
人を襲ったり、喰ったり、としますが、それが性的な意味で、という。
男女問わず、王子のような高貴な身分の人でも、なんでもカモン状態。
そして当の喰われちゃった人は、魔王に恋焦がれてしまう(何しろ床上手らしい…)。
ヤクザ。
異世界トリップ。
魔王征伐。
魔王、フェロモン駄々洩れ。
と、これでもかと設定が盛りだくさん。
盛りだくさんなのに、これがとっ散らかることなく上手にまとまるのがさすがすぎて悶えます。
魔王は鬼柳が探し続けてきた佐和なのか?
というところを軸に展開していくストーリー。
中原さんらしい笑いと、エロと、おやじと。
中原さんらしいのに、作品はありきたりさはなく、作品ごとに趣が変わる。天才か。
「魔王」が「魔王」になった理由が哀しく、けれど最後は大団円。
ご都合主義な感じは否めないものの、この力業が通るのは中原作品だからか。
脇キャラも等しく魅力的だったのも高ポイント。
誰が主役になっても作品が作れそうなくらい、濃く、密度の高いメンバーでした。
最後、まだ続きがありそうな感じで終わっています。
続き、ありますよね…?
で、コミコミスタジオさんで購入するといただける特典SS小冊子があるのですが、これから買われる方にはぜひともこの小冊子をゲットしてほしい。
次に繋がるのでは…?
と思う内容になっていて、次作があった時にこの小冊子を読んでいるか否かで理解度が変わる気がします。
そして挿絵を担当された黒田さん。
すんごく良かったです。
作品のイメージを、よくぞここまで、といった感じで描き切っています。
腹筋が素晴らしく美しい…!
綺麗な身体、オヤジなのに色香あふれる佐和、狂犬ぽいのにワンコを感じさせる鬼柳。
うん、良い。
キャラ良し、設定良し、世界観良し、挿絵良し。
と、すべてがパーフェクトな作品でした。
昨年からの中原さんは『凄い』を通り越して『怖い』。
だって2年間で8冊(短編の電子書籍も含めれば10冊)も出しているのに、その全てが面白いんですよ。
神がかっているとしか言いようがない。
お話は『異世界にトリップしたら勇者だった』という、あれです。
ただし、主人公の鬼柳は暴力にものを言わせる時代遅れのヤクザ。
トリップした異世界では、背中の彫り物の昇り龍が勇者の印だそうで魔王退治に駆り出されます。
同行する『旅の仲間』は、
巻き込まれた舎弟の信夫(白スーツにアロハシャツとパンチパーマ)
魔導士のほま子(有能らしいのですが魔導士では食べていけずに酒場でバイトをしているオカマ)
僧侶の沢庵(回復魔法で使う歌が大変音痴)
それに加えて、惚れた弱みで魔王に一目会いたくて追いかけてきた王子(これがねー、可愛いって言えば可愛いのですけれどかなりうざい『子ども』なのよね)
で、魔王の方もちょっと変なんですよね。
魔王が行うのは『たくさんの人を魅力と魔力で人を夢中にさせ、社会生活に混乱をきたす』こと。
……もう、なんなんだか。
私はゲームをほとんどしないので良く分からないのですけれども、ここで書かれるゲーム世界はかなり昭和臭がするのですよね。ドラ〇エっぽいと言いますか。
また、鬼柳や信夫の立ち居振る舞いは、今言うところの『反社会組織』という感じではなく、明らかな『ヤクザ』。この2つの、多分交わることがないであろう世界が交わって、それぞれの登場人物が極めてテンプレ的な言動を繰り広げるものですから、その違和感がもう可笑しい、可笑しい。
私は鬼柳が汚れてしまったエナメルの靴をハンカチで拭く度に笑い転げましたよ。
本来であれば人助けなんかしないキャラの鬼柳が魔王退治に行くことにしたのは、10年前から行方不明の若頭、佐和と魔王が瓜二つだったから。鬼柳は佐和がこっちの世界に迷い込み、記憶をなくしてしまったのではないかと考えたんですね。佐和を探すことが人生のすべてである鬼柳は、彼の記憶を取り戻し一緒に現世に帰るために、自分には不釣り合いな『勇者』になるのです。
鬼柳は佐和に男惚れしています。
母に捨てられ、父に殴られ放置され、暴れることで怒りを発散させていた鬼柳を、初めて見つけてくれて『舎弟』という家族にしてくれたのが佐和でした。
しかし、佐和は鬼柳がやった不始末のカタをつけに行ったきり行方不明に。
ゲラゲラ笑えるお話に時折挟まれるこの回想シーンは、一転して切ないのです。
多分、鬼柳は佐和の忠犬だったんでしょうね。
それしか縋るものがない生活をしていたことが垣間見えて、本当に胸が痛い。
『お話の緩急』ってこういうことを言うんだろうなぁ……
あ、私にしては珍しくエロ萌えしたので書いておきます。
魔王は佐和であって佐和ではない者です。
だから鬼柳は魔王に誑かされても、色々いたされてしまっても「違う違う」と思うわけです。
でも、姿だけではなくその中身も同一なんですよ。
違うのは鬼柳が惚れた『若頭の佐和』の記憶がないだけ。
だからよろめくんですよ。
この『よろめき』がね、燃え滾りました。
『トンチキ』と『よろめき』という、私の2大好物がぎっしり詰まった一冊。
実人生でへこんだ時に読み返す『聖書』が増えました。
あ、長くなっちゃったついでに。
あとがきにあった、中原さんが当初付けたタイトル『勇者の印は昇り龍』っていうの、私、とても好きです。
確かに昭和臭満載なんだけれども。
でもこのお話、昭和テイストで出来ていると思うんだよな。
帯のデザイン(これ、秀逸です。電子化を待たずに紙の本で買った理由のひとつになっています)も『昭和のゲーム感』が凄いんですわ。
異世界転生物、大好物なんです。
ラノベでも転生物は大流行りですが、BLで、ここまでぶっ飛んだ完全転生物は、なかなか見つけられるものじゃないです。
まず主人公の鬼柳の設定が、中原先生お得意の、だいぶ古臭い価値観のヤクザ。
この鬼柳が、心底慕っていた若頭の佐和を探してたどり着いた異世界で、佐和は魔王になっています。
で、この魔王が男女を問わず国の人々を喰いまくる(エロい意味で)ので困っていたところに、背中に龍の印を持った鬼柳が現れたので、鬼柳は伝説の勇者様として魔王を退治することになったのですが、、、。
ヤクザ物と異世界転生のなんて素敵なマリアージュ。
結末もハッピーエンドで大満足でした。
軽いノリでサクッと読めて面白かった。小説は読むのに体力と時間を持って行かれるイメージがあったけど、この作品はサラサラ読めてあまり疲れなかった。
登場人物が全員いい人で、とても優しい世界。安心して読める。
魔王の佐和さんが格好良くて好きだった。
パーティーメンバー5人+1匹それぞれ出番もあって、異世界転生感はちゃんとあった。味方の中ではまほ子さんが1番好き。ジンバブエ・まほ子って出オチな名前だけど、優しくて素敵な人だった。
(個人的にはもう少しHの描写にページを使って欲しかったが)元の世界に帰還するまで綺麗に1冊に収まっていた。疲れない小説は珍しいので同作者の他の作品も読んでみたい。
異世界に迷い込んでしまったヤクザが勇者となって、魔王を倒すことになり、魔導士、僧侶、王子達とパーティーを組むことになるんだけど……。
魔導士:ジンバブエまほ子という名前のゴツいオカマ
僧侶:ド音痴。
王子様:魔王様に骨抜きにされてしまい強引にくっついてきた。案外たくましいところがあるけど役には立たない。
パーティーのメンバーが、まるで闇鍋状態で笑えます。
10年前に失踪した若頭の佐和をずっと追い求めてきた鬼柳。
異世界で出会った魔王の中に佐和を見出すも、佐和ではない……。
ここの葛藤が美味しかったです。
佐和は野良犬同然の鬼柳を拾って、長年面倒を見続けてきた兄貴分なんですね。
鬼柳は、佐和の忠犬となり
「舎弟として傍にいて、男や女を虜にする佐和を見ながら、自分の尊敬する男はさすがだと自慢に思うだけで良かった。」と思っていた。
なのに、魔王に抱かれるハメとなり「佐和の舌の厚さやキスの巧さなど実感したくはなかった……」というところ。
ここが大変萌えましたー。
二人の間にあるのは、恋愛感情♡でラブラブって感じじゃなくて、もっと骨太のこいつとなら生死を共にしてもいい的な男臭いやつっていうんでしょうか。
ちょい強引なとことかあるけれど、魔王様かつ佐和の男の色気ダダ漏れっぷりが大変美味しい一冊でした。
スラスラ読める冒険もの?です。
異世界で魔王と戦う勇者と仲間達。でも実はその正体は…。
なんというか世界観も設定もひねりも良かったんですがラストが。てっきり現実の世界でこれからやるぜ!みたいになると思ってたので。
そして佐和は鬼柳のことを実は…。
その辺りもあんまりかなあ。異世界で魔王が勇者に求愛してるというか構ってワクワクして記憶が徐々にってのもわかるんですが。まあBLなのでそうなるんだろうけどまさか最初から佐和が鬼柳を…とは思えなくて。
なんというか消化不良気味です。
なぜ異世界だと佐和はあんなに喰いまくって人たらしだったのか。
曲者の王子様は後半全然存在感がなく魔王のことはもういいの?
魔王の伝説はこれからなの?
最後の草原はあの世界と同じなの?
ほま子の名前を読んだ時に噴き出しました。
せっかく長いお話なのに広げすぎて回収やつじつまが間に合ってないような感じです。
2019年刊。
中原さんなら高水準で楽しめるだろうと期待して購入。
ちなみに当異世界召喚ファンタジーには、モフモフと謎の攻めモテモテは含まれていないのを予めお伝えしておく。
異世界に飛ばされた鬼柳は勇者さまに間違われて、その世界を脅かしている魔王退治を請け負う。
年頃の女性だけでなく男性にまで見境なく手を出す性欲旺盛な魔王の正体は何と、10年前に失踪して鬼柳が必死に行方を捜していた若頭・佐和だった!!
表紙からしてイロモノ度が高そうだとは思っていたが、案の定口絵で勢揃いしている登場人物達は想像を裏切らないこってりさだ(笑)
ま、キャラは濃ゆいが、内容はサラリと読み易いよ。
読み終えて振り返ってみると全キャラ、それこそチビドラゴンの茶太郎や魔王の僕・千里眼、王子の伝書鳩までちゃんと活躍していて、不要なキャラが居ない点に感心した。
全体的にコメディ寄りかなといった印象なのだけど、この辺りにファンタジーの細やかさ、なんてものを感じ入る。
ヤクザらしい性分で冒険の旅を仕切る鬼柳だが、かつての若頭・佐和を慕う感情は何だか乙女のようで(笑)
そんな鬼柳の一途さに、自分も『極道の純情は魔王を揺さぶる』な~んてサブタイトルが浮かんだ位だ。
(*すんません、なにぶんド素人の閃きにつきダサすぎるのは承知ですがね…)
最後まで読み進めると、佐和も中原さん得意のオヤジ臭があると分かって嬉しい。
『俺達の冒険はまだ続くんだぜ!!』ふうの締めくくりにもニヤリとしたのだった。
ヤクザの鬼柳とその舎弟信夫は、十年前に失踪した若頭佐和の捜索中に異世界に転移してしまう。転移先で勇者と勘違いされた鬼柳は魔王と対峙するも、魔王は佐和とそっくりで……? というお話。
サラッと手軽に読めますが、全体的にごちゃごちゃとした印象のお話でした。
キャラもエロもインパクトはありますが、ストーリーとしては薄味。
メイン二人がシンプルに可愛かったので、二人の過去をもっと知りたかったなと思いました。
十年間探し続けている相手との再会(相手は記憶喪失)と言うだけで萌える設定だったので、しっかり味わえず残念。
かなりギャグに寄せた作品で、メイン二人以外のキャラがとにかく濃いです。キャラの濃さで笑いを取りに来るタイプのコメディでした。
このギャグのノリがイマイチ合わず……不快では無いので最後まで問題なく読めましたが、作家さんと笑いの好みが根本的に合わないのだろうなと思いました(笑)
先生買いでしたが得意じゃないタイプのお話だったので、申し訳ありません、中立です。表紙をちゃんと見て内容確認しよう、いい加減学習しないと。ヤ●ザ萌えの方には良いのではと思います。本編230P超+あとがき。先生ご自身は間違いなくのりっのり♪で書かれていると思います!
細身なのにやたらめったら強いヤクザ構成員の鬼柳。ある情報をもとに夜更けの山中にいたのですが、罠だったのか、現れた男たちに襲われている時に、祠の中に舎弟の信夫ともどもひきこまれ、気がついたらめっちゃ異世界。そこの酒場でケンカ始めたら、背中の登り龍を見た周囲の人間から「勇者だ!」と言われ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
信夫(受けの舎弟、パンチパーマ)、王子(可愛い系)、千里眼(攻めの側にいる鳥)、沢庵(山伏の格好しているオンチな癒し手)、ほま子(女装の魔導士、ガタイはいい)、茶太郎(子供の竜)ぐらいかな。カラー口絵がこの方々の立ち姿で、とても面白いです。
**攻め受けについて
攻めは記憶障害ありで時折苦しむ様子はありますが、とっかえひっかえ男女を誑し込んでいるという魔王っぷり。途中から受けが気になって受けに集中してますが、なんしか色々滴る良い男。
受けは刀を得物とする、寄るな触るなという印象の清く正しい昔の正統派ヤクザさま。(20メートル以内に近寄りたくない)細身で本人自身が切れ味鋭い刀だよ、こりゃ。
何とか攻めの記憶を取り戻して、元の世界に戻ってもらいたいと色々頑張るところは、色々楽しいと思う方もいるのではないかと思います。馬上エッチ(私的には2回目!)もあるし!
最後の方は切なさもあるし、ペーパーで綺麗さを感じさせてもらって少し盛り返したものの。
ヤクザが苦手という点を上回って萌えるまでには至りませんでした・・
しっとりとか、きゅーん♡とか感じる個々人の萌にヒットしないとやっぱりツライわ、とよくわかった一冊でした。先生ごめんなさい!