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ibitsu na kizuna to michita funnu
2019年刊。
柚槙さんはまだ歴が浅い作家さんの印象だが、複数もの+実父との性的トラウマを持つ受けってこれまた読者にNG出されてふるい落とされやすいシチュエーションに挑戦したなぁ…と。
申し訳ないが、今回は特殊なシチュエーションではなく主体性のない受けってのが個人的に駄目だった。
確かに、思春期に実父に口淫されて性を慰めてもらっていたというのは重大なトラウマになるだろうね。
雨宮は立て続けに女性に振られて落ち込む時、己の性的嗜好に悩むのに何かと『父親が僕をこんな身体にしたんだ』なんて思うけれど、ちょっと待った!!
実父も充分におかしい親だったけれど、本来は雨宮が本質的に主体性が無い性格なんだよ。
…と言っても差し支えない程には雨宮には己の性格を変える猶予があった筈だろうに…
雨宮が「那花、横澤どちらかを選べなくて欲張りだけど、諦めたり我慢をするのは嫌だ」と心情を吐露しているけれどさ…
それはきちんと自己で行動を起こせる男が吐ける台詞だぞ(-_-;)
彼ってば那花が用意した着物を着せてもらっていた時に横澤とエッチに雪崩れ込ん己の精液で汚してしまった、それ以来那花から蓮ら気が来ない、着物も高額すぎて弁償できないって泣きべそかいていて、見かねた横澤に仲介してもらっていただけじゃん(-_-;)
ついでのネタばれだが、雨宮は偶然知り合えたミステリ作家・那花、冒頭で彼女に振られた際に飛び込んだバーのマスター・横澤、会社の同僚で友人でもある飯山の順にくっついていき、しまいには4Pに雪崩れ込む。
那花とくっついた後に横澤を含めるのはぎりぎりの許容範囲かと感じたが、飯山まで関わってきたのは関わってきたのは蛇足だな、なんて思ってしまった。
どうも雨宮自身は優柔不断なばかりで、複数ものならではの『受けがタイプの違う攻め三人を許容できる懐深さ』というのは感じない。
"快楽の目覚め""性に奔放な受け"ってコレじゃない。
自分が読んだ限りでは雨宮の成長が見えないのに三人の男と濃厚な経験をした事でこれまでのこれまでの自身から脱皮したつもりでいるようでいて、違和感が残ったままだった。