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kaisokuagari no migawari oujo
良く名前を見かける作家様なのに、読んだのは3作目だと思います。(大昔の作品は記憶に残ってないだけかもです)
「いたいけな弟子と魔導師さま」がクスッと笑えてとても大好きな作品だったのですが、それに比べると硬派な印象の作品でした。
それでも萌は確かにあって、ローレンスとデイヴィッドのビジュアルが物凄く素敵でした。
そしてストイックなはずのローレンスが、デイヴィッドだけに欲望を覚えるところが何とも言えず良いのです。
美しい見た目から幼いうちから男達の欲望の対象にされて来たデイヴィッドが、ローレンスに根気よく優しく抱かれるうちに初めて快感を覚える様子には滾りました。
元から自分を大事にしないデイヴィッドに、ローレンスは必ず助けに行くから死ぬなと言い続けていましたが、海賊に拐われたデイヴィッドを大怪我を押して助けに行くのです。
一対一の決闘に持ち込んで勝ったのには出来過ぎ感はありましたが、ドラマティックなこの作品には合っていたと思いました。
訳ありの出自で孤独でいようと誓っていたローレンスが、デイヴィッドという宝を手に入れた事によって幸せで暖かな人々に囲まれた生活を手に入れてました。
それと可憐で夢見るようだった王女が、女王として逞しく成長して行く様子が読み応えあって個人的に好きでした。
楽しい。途中あわただしいなと思うところもありましたが、最後が猛烈にニマニマして終わるので読後感がとても良かったです。キャラが印象に残るかと問われると?だったので萌にしました。なんちゃって地中海の海賊と島国のお話、本編270Pほど+あとがき。
弱冠18歳の王女が跡取りの、ランタット・シーに浮かぶ島国ラガンサ。そこの海軍出身で現在は王女の側近くで護衛を務めるローレンスは、休暇で知り合いの船に乗せてもらい気分転換中。その最中に、1年ほど前からめきめきと頭角を現した海賊「ルシファー」たちが商船を襲っているところを見かけ、海賊退治を手伝い無事捕獲したのですが、その「ルシファー」が、ローレンスの主である王女ヴィクトリアにそっくりで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
王女ヴィクトリアとその婚約者、国王、王弟、貴族、軍人仲間、祭司少々、受けの海賊仲間、攻めの家の使用人等々。数多いですが、印象的だったのは王女ぐらいかな。癒し系王女、良いです。18歳頑張ります。
**好きだったところ
美しい容姿が災いして過去にひどい目に遭い続けてきたデイビッド(=ルシファー)が、もう何をされても勃たない、出ないようになっているのを知り、ローレンスったら・・・・・・「イタイ思いはさせない」と緩やかにキスをして、少しずつ快感を思い出させ、ようやく勃った後にも時間をかけてドロドロ甘々でくるんでいくんですよっ!!!清らかな桃色のとがりなんかに罪の意識なんかを感じながらも!!!
そこが良かったです。生理現象ですから、出すもの出た方がいいじゃないですか。低年齢なのは好きじゃないけれど、酷い思いをしたことがある子に、それが出来るように、そしてただ手伝うだけじゃなくって、恐怖心も取り除いてあげるなんて、嬉しかったなあ。
本人なかなか認めないですが、最初っからこの気の強い天使ちゃん(ルシファー)に墜ちてますから!ローレンスさん!
王女様も最後頑張って良かったです(ちょっと出来過ぎ感もあるが)。
後半ひょこっと出てきた悪党海賊さんが、もうちょっと最初の方から絡んできていたら、あわただしい感もちょっと減って、より好きだったんだと思うのですが、とにかく優しく甘い終盤がとても好きなお話でした!低年齢が大丈夫で、国の内紛混じりの大砲どんぱちあるお話が気になる方は是非!