イラスト入り
soredeite kawaiihito
小説の電子短編。挿絵はヤマシタトモコ先生!
ノンケのリーマンが、なぜか喫茶店のマスターを好きになって…というストーリー。
ところで、冒頭いきなりHのシーンです。
ですが、押し挿れようとする瞬間。
呻く受けの気配に怖気付き、攻めが行為を止めようとしてしまう。
それは痛い思いをさせてしまうのは自分が耐えられない!からなんだけど、受けにしてみれば「やっぱり男だから…」となりますよね。
本当は深く傷つく受けだけど。
それでもまだリベンジしたい、と言ってくる攻めになら次は抱かせろ、と。
ここでまた怖気付くノンケさん。
あゝめんどくさ。
でもこの面倒臭さがリアルを感じさせます。
またヤマシタトモコ先生の描く2人は、スマートではないリーマンとノンケも落ちる不思議な魅力のマスターそのものというか…
この絵だから納得できる。
さて、本作は短編だけど展開が色々詰まっています。
出会いから惹かれる過程、いきなりのHとその失敗、マスターの事でグルグルする恋心、鉄板の誤解とすれ違い、変な当て馬(?)、マスターの隠し事…
ついに結ばれる2人ですが、今度はノンケ攻めが急に強気でグイグイで、ねちっこさ全開。
これからは、ぶっきら棒だけど本当は優しいマスターが攻めを包んであげるんでしょうね。
表紙絵がヤマシタトモコ画伯の『デビュー当時の絵』なんですよ!(初出が2008年12月の小説b-Boy)
ここに描かれる杜谷の目つきの悪さにたまらなく惹かれてしまって購入。
嬉しいことに、表紙絵の他イラストが5点も入っていた!今の絵も美麗ですが、私、この頃のヤマシタさんの絵が好きで好きで。ほくほく。
お話もね、好きです。
私、ツンデレ趣味はなかったはずなんですけれども。
この杜谷のツンデレぶりは最高に可愛い!
多分、ヤマシタさんのイラスト効果が大きいんじゃないかと思うのですよ。この目つきの悪さが。
これが『ギャップ萌え』ってやつですか?
もう、杜谷がいじらしくっていじらしくって……可愛い。
新入社員時代、遅刻をしそうになっている時に喫茶店の前で(多分、掃除の為だと思うんですけれど)杜谷にホースで水をかけられたことがきっかけで、香野は彼の喫茶店『キャメル』で朝食を取る様になります。そして、無愛想でちょっと怖いけれど実は優しい守谷にどんどん惹かれていくんです。で、告白した直後、ベッドに誘われてしまうんですけれども、上手く出来ないんですよ。
ここですれ違いが起きちゃうんですね。で、その後のお話が続いていくのですけれども。
頑張る香野と、下手に人生経験があるだけに素直に慣れない杜谷の組み合わせは本当に可愛い(何度『可愛い』って書けば気がすむのかと思いますけど)。
起きる事件はちょっと『ありきたり』だったり『ご都合』的な部分もある様に思いますが、それを凌駕する可愛らしさです。
あとね、私は『強い方が、年上の方が、我を張らない』というのも好きなのよ。
でもこの2人には「香野くんがもっと大人になったら、いつかリバを!」と心の中で期待しておりますが。
ワンコ×ツンデレの王道カップルがお好きな方は、是非ご一読を。
先生買い。hon〇oさんで購入。小説b-Boyに2008年掲載された作品とのことで、表紙以外に挿絵が5枚付いていました。年下リーマンさんとめちゃ人当り悪い喫茶店店長さんのお話です。ワンコ好きだし短いながらもきちんと王道お話なのですが、短くって萌えきれなかったかなと思うので萌にしました。
2年前から朝ごはんをいただくようになった喫茶店。そこの店長さん、すっごく不愛想なんだけど、自分の体調に合わせてさりげなく気づかってくれるものだから、いつの間にか店長さんが気になる存在になった香野。ついに告白したら、証明してみせろとホテルに連れ込まれ・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めの上司(♀)、受けのゲイ仲間ぐらいかな。二人とも攻め受けの気持ちを押してくれる役どころ。
**好きだったところ
攻めがワンコなんだけど、終盤ぐいぐい押してくるところ。ええー前半めちゃ弱気やったやんーと思うのに、「いける!」と思ったのかめちゃ押してきて、ねちねち大魔王に変身してます。受けがたじたじになってるように思えて面白い。
受けはもともとタチ専!なのに惚れちゃったんだなあ、きっと。めちゃぶっきらぼうで怒ってるとしか思えないのに、ぐずぐずになってて、それもまた楽しい。
タチ専が抱かれるお話が好きな人はきっと大萌えするだろうなと思ったお話でした!