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second sex
清白ミユキさん、生涯初の単行本(デビュー作?)だそうで。
正直な所挿絵目的で買ったのですが、内容も良かったです。
お話的には、昔の恋人を忘れられなくて、でも気になる人が…と、ありきたりではありますが、これまた一癖あって、色んな面で楽しめました。
少し句読点の使いどころというかそれが気になりましたが、読みやすく、且つ想像しやすいので(リアリティがあるとも言う)とても愛着持てた作品です。そして一口メモすると、清白さん個人のサイトにて、三上と明良のその後のちょっとしたストーリーが読めます。意味深な事極まりないですが、幸せそうで何よりだ。
※以下多少ネタバレ有
何よりもまず攻めである三上の傲慢さ。傲慢…なんだけど、恋に不器用で…明良自身が自分の事「恋に関しては不器用」みたいな事を言ってるんですが、三上も負けないくらい不器用だと思います。
そして徐々に明らかになる新事実…三上が大企業の御曹司だったことに加え、更に昔の恋人・優次の兄(異母兄弟)であるということ…。
踏み切りをつけれないでいる昔の恋人の事を思う気持ち、でも三上を好きな気持ち、だからこそ迷惑をかけたくないと思う気持ち(御曹司だから見つかれば等)…好きな気持ちはもう決まっているのに踏み出せないでいる明良の心の葛藤がたまりません。
それに対する三上の気持ち…三上の明良に対する愛情は怖いくらいに激しいもので、ほんっとうに明良が大好きなんだなと…。最初に明良を誘う時も苦労したそうで。
見た目は大人でも、可愛い心をお持ちな三上が魅力的でした。
最後はちゃんと踏み切りもついてハッピーエンドなんですが、それでも嫉妬しちゃう三上が微笑ましいです。
絵師は巴里さん。口絵のカラーも然る事乍ら、挿絵も素敵でした。
一番お気に入りの挿絵は最後の騎乗位…と言いたい所ですが、実は最初の水族館で出会って見つめ合ってる二人の絵が一番お気に入りかもしれませんというかそうです。然してエロいとかそんな訳でもないんですが、ここから二人が始まったかと思うともう…あの三上が悩んで悩んで声をかけたシーンですからね。三上、格好いいです。
でも髪が乱れてる三上も素敵なんですよ。
150ページくらいの薄い本なのですが、清白ミユキさんの初単行本なのですね。初作品だから?なのか、あまりにさらさら~と読めてしまい、ちょっと満足いく内容ではありませんでした。
初めての作品にしては、テーマに選んだものが重かったかも…。
何より登場人物全員の感情がうまく伝わってこない、内面も心情もわかりにくい…とにかく消化不良を感じました。
初めて本気で恋して、ずっと未来まで一緒にいたいと思った年上の恋人を事故で亡くした高校生の明良。
未だに彼を恋人だと思っていますが、水族館でナンパしてきた三上に気まぐれにホテルまでついて行ってしまい、援助交際のような関係を続けることになります。
前の恋人が心にいながら、次第に三上に惹かれていく明良。
けれど三上は財閥の跡取りだと知ってしまい、明良は身分の違いから距離をとろうとする…て、ここまでは何故かあらすじに書かれているんです^^;
正直、これ以上の展開はほぼないというか、これでほぼ全部?なお話でした。内容も最初から最後まで予想できる域をでません。
そして何より、1番大事な2人の感情や胸のうちの書き込みが薄い気がしました。
前の恋人をもう思い出にしなきゃと悩む様子も、三上を好きになっていく過程も、薄くて心に響かない。正直三上のどこをそんなに好きになったの?て感じでした。
あまりにすぐに読み終わってしまい、ちょっと残念な読後感でした。
あと、Pが薄いわりにえろシーンが長いです。内容が少なく感じるのはそのせいもあるかも?長いんだけど濃厚なえろってわけでもないので、なぜここまで長いえろシーンが必要であるのかも疑問です。