まりぽん812
kimi to sugosu haru
1.とある春の夜(江南&篤臣)
いつもより早く帰宅した江南は、入浴中の篤臣を口説いて、半ば強引に一緒に湯船につかります。温まってピンク色になった篤臣のつま先を見た江南が「桜より赤うなってんで」などと言ったので、篤臣は弁当を持って夜桜見物に出かけることを思い立ちます。
篤臣と入浴するだけで大喜びの江南が可愛く、不意打ちでキスされて恥じらう篤臣が初々しい。相変わらずのラブラブぶりが微笑ましいです。
2.春の悩み(九条&甫)
花粉症でクシャミ連発の甫。九条は花粉症に効くハーブティーを書斎にいる甫に差し入れます。甫を気遣い花見に誘いづらそうな九条に、甫は大丈夫と請け負い、一緒に桜を楽しみたいのだと素直に気持ちを伝えます。
お弁当にするか外食にするかでも相手を気遣い、仲良く花見の計画を立てる二人。細やかな思いやりを絶やさない関係がいいなあと思います。4組の中で、個人的に一番好きなカップルです。
3.どんな場所でも(茨木&京橋)
夕食に茨木の好物・肉詰めピーマンを作っていた京橋。会社に泊まり込むと電話が来て、寂しさが募ってしまいます。思い余って肉詰めピーマン弁当を差し入れた京橋を、茨木は温かく迎え、桜が見えるとっておきの場所に連れていきます。
好物で茨木を労いたかったのに、と寂しがる京橋がなんともいじらしいです。そして、そんな京橋をしっかり受け止めて優しく抱きしめる茨木の包容力が素敵です。
4. 今年も、来年も(万次郎&楢崎)
朝寝坊した休日、楢崎が食事もとらずに教授の下請けで講義資料を作っていると、早起きした万次郎が食材とともに花見弁当を買ってきます。それは花粉症の楢崎への万次郎の優しい気遣いでした。
台所で一緒に食材の下ごしらえをする二人の息の合った様子が、微笑ましいです。テレビでお花見をしながら来年の花見の相談をする二人。もうすっかり家族なんですね。
それぞれのカップルが相手を大切に想う気持ちが伝わってきて、心が温かくなります。
桜の景色はどんなだったのでしょう。想像するのも楽しいです。