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syousetsuhanamaru sorewa, sekai wo sukuukoi !
大好き!!!!!!!
伊勢原先生の人外系ファンタジーが好きな人は絶対好きです。とにかく優しい。嫌な人は出てくるけれど、それより圧倒的に、攻めと受け、そして彼らを愛する人たちの温かさがガンガン伝わってきます。
読んでるだけで、心がほんわり温かくなるような…。
アクションシーンはハラハラドキドキするし、先が読めない展開にページをめくる手が止まらなかったです。
情にあつく曲がったことが許せない男、勝利(攻め)と、勝利が幼い頃にたくさん遊んだゲームの中の親友みくる(受け)の物語なのですが、勝利もみくるもとてもとても愛おしいキャラなんです。愛さざるを得ない…!!!
勝利は教育虐待を受けて育った子なので、自分のしたいことを幼少期からずっと抑圧されすぎて、本当に自分のやりたいことが分からなくなっています。
そんな中、ふとしたきっかけでみくると出会い、ゲームの中の世界を救うために戦うことになって…。
勝利はみくると戦う中で、本当に自分のやりたかったこと、大切にしたいものを見つけていきます。これだけでも胸熱、号泣ものです。
勝利の心理描写が丁寧にされているので、一見底抜けに明るいアホの子に見える彼が深い苦悩に苛まれていることがわかって、そのギャップの描き方に心を奪われます。
また、みくるはとても引っ込み思案で、でも幼い頃にたくさん一緒に遊んだ勝利をずっとゲームの中で待ち続けていた、健気な子です。でも、逆にいえばとても能動的、消極的な子だったんですね。
それが、勝利と再会し、戦いを重ねる中で徐々に変わっていきます。
勝利への情が愛に変わって、だからこそ自分は身を引こう、自分はゲームの中で、勝利は人間の世界で生きていくんだ、それが一番勝利にとって幸せなんだと思いつめたり、勝利のピンチに死に物狂いで駆けつけたり、どんどん凛とした子に成長していくんです。
その「愛する人のために強くなっていく」姿がとにかく健気で泣けます。可愛くて健気で一途で、本当にたまりません。
電子限定ではもったいない、ぜひ書籍化してほしい一作です。
攻めと受けの心理描写の丁寧さ、アクションシーンの躍動感、次の展開を読ませない巧みなストーリー、個性的なキャラクター、どれをとっても素晴らしいです!!!!
わたしは受けのみくるが大好きなので、また勝利とみくるの物語を読みたいなあと心待ちにしています。書籍化もいつでも大歓迎です出版社さま!!!
ぜひぜひ1人でも多くの人に読んでほしい、可愛くて切なくて感動する、ほっこりファンタジーです(*^ω^*)