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繋がれない僕らは、それでも、あたりまえの幸せを手に入れたい。
kanojo gaski namono wa homodeatte boku dewa nai
商業本電子版 ➡ 著者note ➡ 著者カクヨムの順で読了。
著者カクヨムで衝撃を受けて、自我の崩壊を起こす寸前になった。衝撃を受けたのは著者の生のコメントと記事。
BL妄想お花畑の住民の「彼女」と、homosexualの「僕」。
「物書くホモ」と自称する男性作家の作品。ドラマ化作品。
① 「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」
② 「彼女が好きなものはホモであって僕ではない 再会」
この物語の設定は、今までにないもの。
BLファン腐女子と、同級生の同性愛男子、そして彼には年上のパートナーがいる。
…世間の「ふつう」と、自分の本当にほしいものの絶望的なギャップ
一読後、「同性愛者が全て同性婚を望む訳じゃないんだな」と感想。
楽しんで読めば、青春物語の類、
著者のnoteと、カクヨムを読んだら、作品に潜めた想いが案外尖っていて、強い衝撃を受けました。
軽々しく今書くと、余計な感情の爆発を書きそうなので自重。
純君の心の呟きの通りで、女性作家が書くBLは実際と異なる観念の遊び。
著者はセクシュアリティーを、「ゲイ」(gay)と、「ホモ」ホモセクシャル(homosexual)に使い分けています。
この作品も「架空の虚構」だけど痛みを感じる内容だった。
人の性と愛の多様性の気付きにつなげる、一石を投じる内容を含むと思う。
とくに、続巻「再会」のファーレンファイト( Fahrenheit)君と兄ちゃんの、孤立無援の過去は辛い。
「僕たちみたいなのが、どうして生まれてきたんだろう」
・・純君と対比するためのプロットだと分かっていても、切なくて泣けた。
章ごとに登場するQWEENの曲を聴きながら読むと、歌詞の意味と本の内容がダブって、刺さります。
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★著者web:
【BL研究家の溝口彰子氏から受けた中傷についてのまとめ(追記あり)】 https://kakuyomu.jp/users/Mark_UN/news/1177354054917237182
・・タイトルそのまんまの「彼女が好きなものは ホモであって 僕ではない」が、BL評論家と著者の間に起きてました。
読み応えがあります。腐女子にとってはガツンとくる内容。「腐女子、うっかりゲイに告る」というタイトルでTVドラマ化、「彼女が好きなのは…」の方のタイトルで映画化もしています。
腐女子が高校の男子クラスメイトにBL漫画を買っている所を目撃され、それをきっかけに話すようになって、恋に落ちて、しかし彼は本物のゲイだった、という話。ちょっと現実離れしてますが、もしあなたの近くでこういう事があったらどうする?と考えさせられる内容。学園ストーリーでもあり、自分の性嗜好を隠していたゲイの主人公がアウティングされていくくだりは辛い。
最後の演説シーンはあまり入り込めなかったというか全く感動は出来なかった。痛すぎるというかあんなカムアウトの仕方は嫌だ。囃し立てられてキスするのも全く理解できない。逆にファーレンハイトのエピソードは何だか本当にありそうな展開で痛かった。ああして心を殺されるような経験してる人は今もいるのかも。所々で出てくるQueenの楽曲が物語に花を添えます。
勉強になったのはバイと女を抱けるゲイとの違い。後者は女性に対しての愛はないんだな。体を抱けるというだけで。ゲイの方が書いた本ということでBLとは違った切り口が楽しめました。自分の周りにゲイはいないと思っていてもそれを明らかにしてないだけの人はいるかもしれないので知らずに無神経な発言をしないように言葉選びには気をつけたいと思いました。
映像作品は見てないけど、キャストは素敵なので想像すると楽しい(いや、見ろよ)映画版の純くんは美少年。TV版のマコトさん、うさんくさい感じがピッタリ(褒めてます)、TV版の三浦さん役の女優は「モアザンワーズ」でもゲイカップルにガッツリ絡む役なのでそういうイメージがついちゃったのかな、と思いました。