amaseさんのレビュー一覧

蛍火艶夜 下 コミック

amase 

すばらしい

上巻は私が思っていたよりシリアスさが薄く、欲や情がメインだったので油断しました。
下巻、きました。
上巻ではなかった特攻のシーンや敗戦についてしっかり描かれていた。
死を前に欲動からとは言え一瞬でも情を交わした坂ノ上と伴がよかった。
特攻に向かうあのやりとりも痺れました。

鳴子とソノはあの日々を過ごし、あんな別れ方をしたら一生忘れられないよねと感じさせる場面がすばらしい。
戦争は嫌…

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蛍火艶夜 上 コミック

amase 

タイトルが秀逸

評判になっていたので気になり積んでいましてやっと読めました。
戦争BL、表紙の雰囲気からシリアスで重厚な物語かと覚悟しましたが、それだけではなかった。
艶夜ですもんね。その面が濃かった。
ただエロいだけではなく、そこへ向かう人たちの心情を丁寧かつダイナミックに描かれていたのがよかったです。
特攻を前にしての蛍火…生きる輝きを力強く、愛とユーモアで映し出していく。
欲の発散、解消の描写が生…

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蛍火艶夜 下 コミック

amase 

クレ…………

今回もうす消し特装版を購入しました。

▼坂ノ上庚二少佐編
狂犬そうな見た目な伴(表紙の子)がどうなってBでLな展開になるのか想像がつかなかったんですが、なるほど...。
伴みたいな子は現代で学生をしていたら浮いてはいるだろうし1匹狼だろうけど、こういう目には合わないタイプなんじゃないかなと思う。
だからこそ時代設定が生きているなと思ったし、こうやって屈服させられても反骨する野性味のある…

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蛍火艶夜 下 コミック

amase 

人生短くても長くても

 戦時中、そして戦後の空気を描いた作品としては上下巻合わせてとても満足度が高かったのですが、個人的に下巻で登場する2カップルには上巻のカップルほど引き込まれず、この評価に落ち着きました。濡れ場とそれ以外の場面の温度差も上巻よりさらに激しく、若干風邪を引きそうに。伴の誰に対しても変わらずへりくだるところのない態度、園の燃え上がった恋心を惜しみなく相手にぶつけるところには好感が持てました。一方で園のよ…

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蛍火艶夜 上 コミック

amase 

表題の美しさが沁みる

 女性のいない戦場や訓練所では、いつの時代どこの国でも男性同士で慰め合う文化はあると思いますが、愛のない絡みから情の交わる絡みへ変化していく互いの心情が、ほぼ濡れ場ばかりの流れの中で上手く描き出されていました。相手を女性の代わりとして始める者もいれば、元々ゲイで男ばかりの空間を利用する者もいて。後者はやはり故郷では生きづらさを感じており、それは戦時中も今も大して変わらないのかもしれません。

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蛍火艶夜 上 コミック

amase 

正しい評価がわかりません

なんというか…色々と怖かったです。

小学生のとき読んだ、はだしのゲンを思い出しました。
トラウマになっている本なのですが…、それと近しいものを感じて、すごい本なのはわかるのですが、私はもうこの本は読めないと思いました。
正直、下の途中でリタイアしました。本当にごめんなさい。

それと内容というより、この漫画を描いた作者がどんな人なのかが物凄く気になりました。
すごく当時のことを調べ…

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蛍火艶夜 下 コミック

amase 

英雄じゃない、恥だ

ストーリはさておき、侵略戦争を引き起こした国が自らを戦争の被害者と称する資格はない。戦犯を英霊として祀るなんて、歴史を歪める行為であり、あまりにも滑稽で恥知らずだ。彼らは決して称賛に値する存在ではなく、ファシズムや軍国主義と共に歴史の汚名として永久に刻まれるべきだ。どれほど悲惨な結末を迎えようとも、それは全て自業自得だ。
歴史を忘れる者は、過ちを繰り返す運命にある。現実を直視できない人は更に愚か…

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蛍火艶夜 下 コミック

amase 

年末に滑り込んだまごうことなきマイベストBL

年末に読了しましたが年明け以降数日引きずりました。笑

ぜひ上巻再読をなさってから読むのをお勧めします。
昨年アワードをざわつかせた上巻も
とってもすごかったですが、
それをさらに上回る話の構成で震えました。

何度読んでもどんなふうに読んでも
幸せな人は誰もいなくて語彙力失います。笑
癒やしコマ、うさぎだけでした。
うさぎはめっちゃ可愛かったです。

多種多様なメリバ・バ…

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蛍火艶夜 下 コミック

amase 

他では得られない唯一感!

平成の半ば近くのある年、撃墜王と呼ばれた1人の元パイロットのかたが亡くなり著作を読み終えたばかりのわたしは厚かましくも東京のご自宅に弔問させて頂きました。
上品な奥様が当時を知らない若輩者にも丁寧にご対応くださったことが昨日のように思い出されます。
戦後この方のように著名人となり零戦と過去から切り離せない生涯を送った人は寧ろ少ないのではないでしょうか。
「鳴子部隊」の鳴子飛曹長のように戦後は…

5

蛍火艶夜 下 コミック

amase 

戦争が、特攻隊が、あったからこそ共に居られた奇跡。

上巻とはまた違う人達がでてきます
話は大きく2つ
初めの坂ノ上少佐の話は2人とも死んでしまい、もうひとつの鳴子飛曹長の話は2人とも生きている
しかし生きている2人の方がとても苦しそう

古き時代の価値観、女と結婚し子供に恵まれることを良しとしていた時代
戦争があったから、特攻隊として部隊が一緒で色々制限されていたからこそ共にあれた2人
戦争が終わってしまったら離れるしかないわけで…

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