丹地陽子さんのレビュー一覧

永遠の昨日 小説

榎田尤利  丹地陽子 

間違いなく名作

とにかく泣けると聞いて、最新の文庫本を購入しました。旧バージョンを読んだことはないのですが、私のように最近知った人でも今から読めるので、古参ファンの方が発売当時からたくさん応援し続けてくださったんだなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。そして、文庫化までしていることからも本当に名作です。今知って読んでも間違いなく感動できると思います。

いきなりネタバレになりますが、いわゆるハッピーエンドではない…

4

このて 右 小説

朝丘戻  丹地陽子 

壮大なストーリ展開

下巻にあたる、このて右、ですが。
このて左での引っ掛かりポイントが、ちゃんと回収されていて読後はめちゃくちゃ良かったです。

朝丘さんの作品は「あめのかえるところ」で、私には向いてないかも…と思っていましたが、本作品もそちらより。にも関わらず素晴らしいという感想なのです。
いわゆる萌や胸にグッとくる、というものではないものの、物語としての骨格がしっかりしていて、すごく広い範囲を描いているの…

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このて 左 小説

朝丘戻  丹地陽子 

素晴らしい作品

このストーリ展開、そしてボリューム、素晴らしい作品だと思います。

攻めは、サラリーマンだけど秘密を持った一人。受けはちょっと不思議な、飼っていた猫の「ハナ」だと言う歩和(あお、と読む)

彼らの不思議な力と、それ故に起こる出来事、繰り返すパラレルワールド。どう表現したら良いのかはわからないくらい上手く作られています。
ネタバレというか、中身を語れば語るほど読んだときの楽しみがなくなると…

0

永遠の昨日 小説

榎田尤利  丹地陽子 

本年初涙しました

作者買い+ドラマになったとの事で期待買い。
あらすじ未知で読んだのですが、タイトルや表紙の感じからシリアスな作風なんだろうと思ってたので序盤に起こった出来事にびっくりしました。
シリアスと言えばシリアスだけど、コミカルでもあり、とても読みやすかったです。
悲惨な出来事が淡々と進むのは多分みっちゃんが混乱してるせいなんでしょうけど。

でも終盤はやはり悲しいエンディングの予感がひしひしと伝…

3

このて 左 小説

朝丘戻  丹地陽子 

今年いちばん大好きだー!!!

BLアワードの得点今日までだということにさっき気づきました!!!
なので一言だけ!
かずとと歩和(あお)、ふたりの人生がぎゅっと800ページに詰まった作品です。もっとたくさんの人に出逢って欲しい!!!

大好きだーーーー!!!!!

朝丘先生のこれまでの作品と、新しさが詰まった作品です。10年間先生の作品を読んでいて、なんだろう、新境地を感じた。

少しでも気になったら、ダリアさん…

1

永遠の昨日 小説

榎田尤利  丹地陽子 

死ぬってどういうことか

ドラマ化もされて(ドラマは未視聴です)、だいたいのあらすじは知っていたのですが、始まってすぐ故人になってしまうんですね…。

高校2年生の浩一とみっちゃん。もう2人の普段の描写からお互い好きなんだな~と好きが滲み出ているようでした。

突然の事故に当然みんながパニックになるんだけど、何故か本人が一番あっけらかんとしていて、状況とのチグハグさが面白く、悲しむ暇もないんです(何せ動いて喋る訳で…

4

このて 右 小説

朝丘戻  丹地陽子 

やり直しのその先

前巻でメリバ(人によってはバドエン?)な終わり方を選択した2人。あの海岸から歩和がレイプされる日に戻っていた。そして歩和の名前を聞いたことをきっかけに一人も全てを思い出した。

2人は前回の選択を教訓に、違う道を選ぶように生きていくが、全てが大円団とはいかなくて…。

人生は思うようにはいかないんだよと朝丘先生から諭されるようでした。やり直しの人生を送っても結局他人を変えることは出来ない。…

2

このて 右 小説

朝丘戻  丹地陽子 

思考が偏り気味な気がするー

とりあえず恋愛ものとしてみると、うーん。です
恋愛の起承転結を期待するとしんどい。
メイン二人の思考が偏りがちで、共感できたら面白いのかもしれないけど、私は難しかった。
守ってもらってる事に思うとかがあるなら、もう少し自衛を頑張ろ。って思うかなぁ
消してくれてありがとう。でなく、消す事で苦しい思いをさせてごめん。って思える子が好きっす
もう二度とあんな思いさせない。って思える子がいいなぁ…

1

このて 左 小説

朝丘戻  丹地陽子 

分かっていたけど、苦しい、苦しい…

朝丘先生のお話を全て読んでいる訳では無いですが、高頻度で孤独、切なさ、寂しさ、もどかしさ…みたいなものと向き合わないといけなくなるように思います。とっても苦しいです。でも、多分そこを味わいたくて読んでしまうのだろうな、とも。

須賀一人が仕事帰りに家の前にいたのは見知らぬ少年で、昔祖父母と飼っていた黒猫のハナだと名乗る。追い返すものの家を出ていかず、不思議な共同生活を始める。その中で一人は自分…

3

「このて 右」コミコミ特典SS小冊子「このてにひかる」 グッズ

本編後のお話です

本編で気になってた歩和と彼の母親とのその後の様子を、コミコミさんの小冊子で知ることが出来ました。店にやって来るお客さんと歩和との会話で、彼が母親をどう思っているのかが分かります。

やはり簡単にことは進む訳ではなく、歩和と母親がそれぞれ距離感を測りながら交流していました。それでも久家さんから見れば以前よりは大分ましになったようでした。

そして、施設に祖母に会いに行った時に一人は父親に初め…

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