岡舘いまりさんのレビュー一覧

不自由な夏が恋を教えた 小説

無理薫  岡舘いまり 

綺麗事で終わらない相互救済のお話

寂し気なプロローグから始まる、静かな作品。読みづらい導入部に不安を覚えるが、ラストに向かうにつれどんどん引き込まれていった。切なさ・苦しさ・不安とともに、最後までドキドキさせてくれる。読後の余韻もとても良かった。

スランプ中の映画監督太一と、人生スランプな環のお話。太一は自主的に休暇を取り、小さな町に帰省する。その町の大金持ちの息子が環で、田舎という舞台設定が絶妙な窮屈さを演出し、厄介なドラ…

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不自由な夏が恋を教えた 小説

無理薫  岡舘いまり 

大切な人を思い出すのはそういう時

合う色より、好きな色で選んでいるのが、どこかちぐはぐでいじらしい。


中編ですが読み応えありました。
全体の半分にきても男同士や環境に悩んだりしていて、そういったものを久しぶりに読んだので良かった。悩んでいるのが長かった分キスシーンが滾った。
1ページ目から脱字でびっくりしたけど…
太一の長年の製作の原動力が父だったり、環との再会のきっかけだったりがドラマティックになり過ぎず、でも人…

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俺の可愛い払魔師 小説

七条楓華  岡舘いまり 

昭和レトロ・幼なじみ再会、両片想い、微妙につらみある


昭和レトロ?
怪異があって除霊するとか調伏するとか陰陽師とかそんなジャンル、タイトルにもなってる「祓魔師」ですね

幼なじみ再会、両片想いモノです。

共に霊感がある攻め(諒)と受け(正道)

攻め(諒)は元々怪異怖いってタイプで
受け(正道)(祓魔師)は体に怪異が憑いてたりしてます(余命何年っていわれたり、不憫要素かな)


●一度すれ違い離れてた過去あり
攻め(諒)…

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不自由な夏が恋を教えた 小説

無理薫  岡舘いまり 

めっちゃ良い!出来ればみんなに読んで欲しい!!!!!

主人公が映画監督だからという訳ではないだろうが、一編の映画みたいでした。
多分これこのまま映画に出来ると思うな。映像がすごく浮かびました。でもBL映画じゃなくて、一般の映画で同性愛が出てくるという感じになる気がする。

人物の内面描写と肉付けがめちゃくちゃ上手い。キャラが生きてる、を越えて、太一と環がそこにいました。
多分本編に書いていない小さいエピソードや人物設定がもっと沢山あるのではな…

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不自由な夏が恋を教えた 小説

無理薫  岡舘いまり 

書きなれていると思ったら、他名義で受賞歴ある作家だった

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書きなれていると思ったら、「森かおる」名義で受賞歴ある作家だった。 

★「攻の顔が好きすぎて逃げまくる受と追っかける攻の攻防」
★「うまくいきそうにない二人がど田舎で出会い 閉鎖的な環境を抜け出したくてもがく話 ⚠️攻め視点⚠️ 」
・・の著者自身による説明を読み、読んでみた。 
著者初めての長編。「読後感を大事に書いた」のだそう。

長編とい…

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不自由な夏が恋を教えた 小説

無理薫  岡舘いまり 

寄る辺となる恋を

映画監督の太一はこのところスランプ気味で
もがくほどにハマっていく沼のごとく、そこから抜け出せずにいた。
思い切って2ヶ月間の休養を取ることに決め
処女作データを回収するため帰省した太一が地元で出会った、掴みどころがなくどこか不思議な雰囲気を持つ青年・環とのお話。

太一の地元「みさき町」は、かつての思い出を探すことさえ難しいほど再開発が進み、亡き父とよく通った映画館もパン屋もなくなって…

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