砂原糖子さんのレビュー一覧

夜明けに降る雪(ドラマCD「夜明けには好きと言って」ブックレット収録SS) グッズ

黒石の目線のSS

ドラマCD「夜明けには好きと言って」のブックレットに収録されているショートストーリーです。

黒石の目線です。

開店を二か月後に控えた二月の寒い朝、黒石は「真夜中に降る光」にも登場する空間デザイナーの津久井から、店舗の照明について説明を受けている場面からスタートします。

再会してからまだ白坂の本名を呼んだこともない。独りよがりである可能性は判っているけれど、このまま別れるつもりはな…

2

メランコリック・リビドー 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

あれー…?

「センチメンタル・セクスアリス」に登場したカメラマン・日和佐を主人公にしたスピンオフ作品です。「センチメンタル・セクスアリス」がとても好きで砂原糖子さんも好きな作家さんの一人なので期待して読んだのですが…あれー??萌えどころがイマイチ分かりませんでした。

印象として、千夏史の亡くなった兄・由多夏と日和佐との過去の恋愛のほうが重く(むしろ、こっちを読んでみたい)、いま現在の千夏史の感情はかなり…

2

湯の町茜谷便り 小説

砂原糖子  花小蒔朔衣 

温泉へ行きたくな~る

温泉に行きたい季節になりましたね。
表紙の二人みたいに、足湯で良いからゆっくり入りたくなります。

出版社の取材で茜谷を訪れている穂積は、実は人見知りなので取材がちょっと下手。
色々過去があるようで、とてもナイーブな青年です。
そして、ちょっと変わった初恋をずっと引きずっています。
茜谷の取材を歓迎して穂積を無料で宿泊させてくれている、あけ川荘の女将である朱川。
もちろんこのお話はB…

5

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

性格悪い攻めザマァ。大好きな作品

性格悪い攻めが好きな私にとってほんとに大好きな1冊です!

受けの多和田はで健気で初心なうえにとっても美人で読んでてかわいくてかわいくて。
攻めはあんまり人の気持ちを考えない正直どうしようもない男。今回も多和田の気持ちを逆手にとってゲイと偽って仕事のために思わせぶりな態度をとります。
騙されてる多和田が不憫で不憫で。自分のプライドのために、わざと多和田が傷つくようなことを言ったりするし、多…

10

シンプル・イメージ 小説

砂原糖子  円陣闇丸 

デビュー作と思えない完成度

大好物の年の差もの。そして年下攻め。
砂原さんのデビュー作だそうですが、面白かったです。
特に目新しい感じもなく、些細な日常をひたすら繰り返すという手法ですが、それゆえに緻密な心理描写に作品世界に惹き込まれる。
同じありがち設定でも、心の揺れ動きで差が出るというか、個性が出るもんだなぁ……と。

年の差にぐるぐる悩んだり、諦め癖がついてる受の懊悩もいいですが、対照的な攻の底抜けな明るさも…

1

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

どちらが攻めるか?

シリアス‥‥かと思って読み始めていたのだけれど、
そこはかとなくコメディテイストで、志水さんの挿絵もよくあっていて
まとまりよく気持ち良く読める作品だった。

双方180cm越えの男同士、というのがいい。
ボロアパートの管理人で本職は料理人の永沼と
ワガママ毒舌な若き会社社長の槻島。


ボロアパート買収の為……に部屋を借りて
見つけた壁穴から覗いてしまった男の自慰。
という…

10

ロマンスの演じかた 小説

砂原糖子  麻々原絵里依 

素直じゃないなぁ

幼馴染の惣一と有貴のお話。
幼い時は体も弱く、家も貧しかったためにおとなしかった有貴だったが、自分を守るために計算高いしたたかな人間に。
一方の惣一は、幼いころから変わらず素直でバカ正直。

そんな二人だからいつしか立場が逆転し、惣一は有貴に振り回されまくります。
何かずごいって有貴の減らず口。
そんな言い方しなくてもいいのに~と言いたくなるほど、口を開けば嫌味ばかりで素直じゃない。

0

イノセンス ~幼馴染み~ 小説

砂原糖子  陵クミコ 

とにかく すごくよかった

いつまでも子どものままの睦と、どんどん大人になって変わっていく来栖の長い長い、恋の話です。ずっとずっと、相手のことが好きなのは二人同じ。でも、周囲への影響など思い至れない睦はただただ素直に気持ちをあらわすのに、大人になっていく来栖は色々考えすぎて遠回りばかり。成長することの残酷さを、取り残されていく睦とともに感じます。睦の子どものような純粋さに何度も泣きました。悲しい話じゃないところでも、なぜだか…

11

言ノ葉便り グッズ

ネタバレなしではレビューできませんっ!(断言)

長谷部修一×余村和明のリーマンものです。「言ノ葉便り」購入特典のショートストーリーとなっています。
果奈が結婚した後で、余村が本格的に長谷部の家に住む前の話となっています。

簡単に説明すれば、ただ長谷部と余村がメールをしているだけの話なんですけど、すっごい萌えました!!
なんじゃこれwwって感じです。余村がめっちゃ可愛いんですよ!!

余村と長谷部が次の日が休みということで余村が長谷…

3

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

めんどくさくてかわいい

 家庭環境のせいで、人の愛情というものが信じられず、というか信じたり求めたりするのが怖い受けの敬也。
読み始めてすぐは、強引で傲慢で口が悪くて抱きたい派だしで、ホントにこっちが受け??てな気持ちになりました。
 対する攻めは、真面目でまっすぐで人当たりのいい寛泰。
穏やかだけど男っぽくて、無理強いはしないけど折れない。

 読み進めるにつれ、敬也のすること言うことがいちいちかわいくて。

11
PAGE TOP