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22/112(合計:1117件)
砂原糖子 葛西リカコ
kurinn
ネタバレ
あらすじに「恋の成就と、その後の長い別離の真相に迫る回想篇!!」とある通り、中上と静良井が恋人になるまでの過去が中上視点と静良井視点で書き分けられています。 2人がどうやって出会って、どうやって惹かれて行ったかが書かれていてとても切なかったです。 まだ若い彼等ではお互いに出来ることは限られていて、だからこそ久遠のしたズルは許せないと読むほどに怒りを覚えました。 いくら欲しいと思っ…
1〜3巻。そして「心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~」まで一気読みしました。 正直言うと何を書いても陳腐になってしまう気がして、レビューに何を書けば良いか分かりません。 自分の中では中上も静良井もそこで生きていて、彼等の生涯の物語を見た思いなんです。 砂原糖子先生って凄い作家さまだと思いました。 内容に戻りますが一巻はま…
砂原糖子 梨とりこ
ぷれぱーる
ダメ受けを書くのがお上手な砂原先生ですが、本作の束井も意地っ張りな男でしたね。 天使だった子役が、ちょっとしたことから転落していく…… かなり理不尽で切なかったのですが、攻めの永見がなかなか素敵でした。 そして、そんな攻めより素敵だったのが脇役の妻田! このおじさん、最高でした‼︎ 音信不通になった束井と永見を引き合わせたのも妻田の作戦ですよね? そこかしこに妻田の策略?が見え隠れ…
砂原糖子 木下けい子
健気な受けが都会で変わってしまった攻めを想い続ける、「木綿のハンカチーフ」的なお話かな?と思ったのですが少し違いました。 受けもまた変わろうとしていて、いつまでも純真さや素朴さを求める周りに反して成長していく展開でした。 それでも、いつまでもいつまでも攻めを想う気持ちだけは変わらない……そんな健気さが胸を打ちます。 北海道の離島から東京に憧れ、一足先に上京した成明。 そんな成明を想いな…
砂原糖子 金ひかる
『夜明け前には好きと言って』のスピンオフです。 前作で最悪な印象だった金崎が主人公でしたが、やっぱり本作でもクズでした。 俺様でオラオラな金崎。 どんなに辛い過去があったとしても、歪まない人間はいますよね。生い立ちとか過去とか、そんなもので金崎に同情はできなかった。 たた、金崎が求めているものは分かりやすくて悲しいなと。そして、シンプルだと思いました。 金崎がどんなに嫌な事をして…
ホスト×ホスト、それもNo.1×No.2という組み合わせ。 私自身はホストクラブに足を運んだことはないのですが、この華やかな男だらけの世界には興味津々で、ホストものが大好物です! 『優しいプライド』に続く砂原先生によるホストもの。 こちらもめっちゃ面白かった! 継母に「気持ち悪い顔」と暴言を吐かれ続け、容姿に対するコンプレックスを持つ一葉。 陰気で人の目を見られない一葉は、会社を…
砂原糖子 サマミヤアカザ
10年以上も前の作品に加筆しての新装版ですが、古さは殆ど感じませんでした。 攻めが住んでいる家がちょっと古めかしかったりするのが、その名残なのかな。 特筆すべき点は、とにかく受けがクズであること! ホストとして生計を立てる志上。 女に媚びる、金遣いが荒い、人を見下す、避妊はしない、女を殴る・捨てる…… ホームレスに見せつけるように万札に火をつけた時には、こいつはヤバい……と、ゾッとし…
165
ドラマCDを何回も聴いて大好きで原作を読んでみました。 音声が脳内で声優さんの声で聴こえてくるようでした。 とにかく辛い苦しいお話ですね。 黒石も一葉もずっと忘れられず。 金崎のクソ加減も相当で。 中学のあの短い間の付き合いで芽生えた気持ちを…。 何も言わず一葉を見守る黒石。ホストになっても中身は変わってなかったみたいで。 一葉に入れ込む黒石。まるであの当時を取り戻したい…
砂原糖子 笠井あゆみ
碧雲
笠井さんの表紙がイメージする通りの物語。 表紙絵から面白そうだと思い、「猫屋敷先生と縁側の編集者 」を読まずに、この本を購入。読み始めて、前作があることに気付きました。 前作は、猫好き。 この作品は、犬も猫も好きな作家。 犬明の心の変化と、ゲイを隠して静かに生きたい春のやり取りが、面白い作品。 --- 春は、マイノリティの生き辛さをずーっと、高校生の頃から感じていて、とうとう大学を中退…
fandesu
時々「元気かなぁ」と思い出す登場人物が私にはいます。 いや、フィクションだってちゃんと解っていますよ。 でも、彼らがこの世のどこかで生活している様に思っちゃうんですよ。 このシリーズの静良井はまさしくそういう『思い出しちゃう彼』のひとりで、それもかなり度々「元気かなぁ……元気であって欲しい」と考えちゃう人です。 だからこのss(最後の一作『未来を半分残したままでいる』のみ、いわゆる短編…