沙野風結子さんのレビュー一覧

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

全ての出来事は必要な試練である

 近親BLを求めて購入しました。沙野風結子先生の作品を読んだのは久しぶりでしたが、素敵な作家さんだなと本作で改めて感じました。
 あとがきで本作が改稿作品であることを知りましたが、タイトルは今回の「月を食べて恋をする」の方がロマンチックで好きです。
 ネタバレを見てから本編を読むのは本当にもったいないので、未読の方は読まない方がいいと思います。

 本作の感想をひと言で表すなら、とにかく苦…

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隷属の定理 購入特典書き下ろしペーパー グッズ

タイトルの意味!

レビューにも書きましたが、乃木の故郷である廃村での瀬戸との生活が凄く良かったんです。

廃村での滅びの道を選んだ乃木と、自分の事だけで乃木の気持ちを全然考えてなかったと気が付いた瀬戸がやっと向き合えたのが、乃木が幼い頃を過ごした茅葺き屋根の祖母の家でした。
残念ながらこの大事な家は爆弾低気圧によって土砂崩れで失ってしまいました。

そして、こちらの購入特典書き下ろしペーパーには、東京の乃…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

さすが沙野先生!

式見3部作終了しましたね。今回も式見が大活躍してたし、何なら神々しいとまで思ってしまいました。そして、沙野先生の文章力の見事さが光る作品となっていたと思います。

今作にはチラッと「兄弟の定理」のCPが登場するのと、「天使の定理」の式見と貞野が重要な役回りをしているので2作は読んでおいた方が良いと思いました。

さて、今回の乃木と瀬戸ですが嗜虐性と被虐性をそれぞれ持ち、一見するととてもお似…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

定理の総決算

作家買い。というか、前2作読んでるので、読まないでいられるかいっ!というわけで感想です。

ちなみに、前2作(兄弟の定理、天使の定理)を履修後に読んだ方がいいと思います。なぜというに、この独特の世界観は3作揃って完成形という印象をうけたので。そういう意味では(?)神評価でもいいのかなーとか思いつつ、すみません、作家様の熱量に自分の熱量が追いつかなかったような…。ある程度のBL読みとしての熱意(…

6

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「定理」三部作完結

『天使の定理』に登場した、式見のマネージャー・瀬戸が主人公。彼の被虐的な性癖が引き寄せる、破壊と再生を彷彿とさせるシリアス&ディープなハード・ラブストーリーです。(なんだか薄っぺらい煽り文になってしまった、、)

発売まで待ちきれなくて、作者様のツイからあらすじに触れてしまって正直後悔してます。瀬戸と乃木の出会い→式見の絵を描いてもらうまでの駆け引き段階は想定内。二人の関係性には共依存…

4

八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

設定は良い、要所要所で物足りない

八十禍の王子と最後の魔女というちょっと破滅的なタイトルと綺麗な表紙、ファンタジーということで購入。正直内容のわりにお高い買い物だったなと思ってしまいました。ちょっと厳しめかもですが。

シオンに託された5人の魔女の力、何が託されているのか本人も知りません。同胞の無念を晴らすための力と思っているのですが、一つ一つ解放されていく度に託した魔女の思いを夢に見ていくうち、己に託された使命に疑問を持ち始…

2

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

破れ鍋に綴じ蓋

先生買い。定理シリーズの3冊目。前2巻読んでないと面白さ半減だと思うのでぜひ前2冊からどうぞ。3冊目の受けは2冊目受けのマネージャーさんで、攻め受けとも重めな方で破れ鍋に綴じ蓋?と感じたので萌にしました。本編250P弱+あとがき。

未だに式見への思いに囚われ「心臓が止まりたがる」という様子の瀬戸。ある日、式見のポートレートを描いてもらえると人気の画家と打ち合わせをしたのですが、式見とは会わず…

6

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「人間」というエネルギーの塊

「兄弟の定理」「天使の定理」に続くシリーズ3作目。

既刊は未読でも大丈夫だと思いますが、
天使~だけでも読んでおくと理解度が増すと思います!

・生死ギリギリのところで家族の絆を繋ぎ合わせた1作目
・殺し合いも辞さない覚悟で殻をぶち壊しにいった2作目
・壊して欲しい自分と壊れそうな繊細さが描かれた3作目

これら定理シリーズを読んで感じた共通点は、
生きることへのハンパないエ…

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隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「羽化」していく姿に萌える

『兄弟の定理』→『天使の定理』に続く、定理シリーズ(沙野先生曰く「式見槐 三部作」だそうですが)の3冊目。沙野さんは個人的にハズレがない作家さまなのですが、今シリーズはもうとにかく大好き。めっちゃ萌える…!

今シリーズは甘々な作品ではありません。
ほのぼので優しいお話が読みたい気分の時には回れ右。
複雑な内面を持った男たちの、魂と魂のお話です。痛い描写もあります。が、だからこそ、でしょう…

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八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

王道であり新鮮

ミステリアスさとエロスが詰まってます。Ciel先生の挿絵も雰囲気に寄り添っていて世界観が一層膨らみます。
先生の書くファンタジーは初見だったのですが、受けの登場シーンからすでにエロい(植物がお尻に挿入されている!)。装身具も思わせぶりな場所ばかり。特に臍ピアスのくだりはエッチすぎる。沙野先生節が炸裂してます。
ストーリーは、お互い好きになっちゃいけないと思いながらも惹かれてしまうという王道展開…

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