沙野風結子さんのレビュー一覧

夢を生む男 小説

沙野風結子  北沢きょう 

それぞれの愛の形があり、目に見えるものが真実とは限らない

夢を操り現実にする力を持つ一族と、彼等を庇護し支配する事で富を生んで来た一族。
彼等の闇や愛、そして救いを描いた物語になります。

攻めと受けの両視点で進み、基本サスペンス調になると思うんですけど、とても切なくもあり哀しくもある。
そして、ひどく優しいお話でもある。

いや、終盤で明かされる真実が、驚愕なんですよね。
お話自体も二転三転して、その先に見えてくるものが、全く予想がつかな…

15

視姦に沈む 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

『愛に堕ちる』ってこういう事なのね

『視淫に溺れる』のスピンオフと言うか、前作のクライマックスの事件を『悪役』として書かれた時澄サイドから見たお話です。つまり『何故〇〇は〇〇という凶行を行うに至ったか』という、あれです。
私としては『視淫~』も好きなんですけれど、よりこちらの方が好みでした。
だって前作にもあった『精神操作』のエロさはそのままで『真直ぐな故に愚かしい精神科医(セラピスト系)の恋』が書かれているのですもの。
優秀…

3

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

やっていないのにエロいという変化球

4年前の作品、かつレビューも多いので感想のみを。

とにかくエロい。
確認してみたら情報登録のエロ度は『標準的』になっていますね……私のエロアンテナはちょっと曲がっているのかもしれません。どうも『セックスではないのに、それ以上に人の内部に入り込んで来る行為の描写』をエロいものとして捉えちゃうみたいです。
そんな私がこの物語で何をそんなにエロく感じたかって言えば『強制的な記憶・感情の操作』な…

4

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

拷問シーンに耐えられるかどうかで評価が分かれそう

男花魁の不憫で可哀想な受け、というのはBLでちょくちょく見かけるが、攻めが花魁っていうのは初めてで、これはこれで面白かった。受けの桐守は特高警察。遊郭に集まる思想犯を取り締まるため、吉原にやってきて、鳴葉楼でナンバーワンの翡翠に出会う。
吉原では反政府運動を扇動する手紙が出回っていて、桐守は任務としてその首謀者を突き止めようとするのだけど、捕まった人がきつい鞭打ちの拷問を受けることを知っているた…

3

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

世界の命運をかけた戦いの幕開け

海賊王ゼインと妖精の取り替え子ルカが結ばれるまでの長い物語。

ゼインは身に覚えのない罪で国から放逐され11年の歳月を経て海賊の王にまで成り上がりました。
「勘違いするな、……なだけだからな」のツンデレ攻めです。

ルカは生まれた国にはあり得ない黒瞳黒髪から妖精の取り替え子だと言われている美貌の公爵令息です。
過酷な試練の中で耐えるだけの健気な妖精ちゃんではなく、体をも武器に自ら運命を…

3

嘘と楽園 コミック

沙野風結子  高緒拾 

わかりやすい愛じゃなくても

同じ施設で育ち、行方がわからなくなった吾形との再会は
啓人もどこかで望んでいたはずですが
態度が悪くて嫌な感じで微笑む吾形が個人的に苦手でした。最初は。
施設の頃も、正論を言ってはいるものの
啓人に優しくしてはくれなくて
おまけにいなくなってしまうだなんて酷い男だなぁと。
でも小さかった頃も今も、ひたすら啓人の為だったとは意外でした。
自分に嘘をつき続けている啓人を振り回してばかりか…

0

帝は獣王に降嫁する 小説

沙野風結子  奈良千春 

男に婚礼衣装ははない

受けに和の婚礼衣装着せたのは気持ち悪くなって途中で読むのを止めました

当て馬が気の毒で萎えました

1

神の落淫―黒豹国主と新たな神― 小説

沙野風結子  Ciel 

女性的です

とても女性的な受けでした

0

氷の軍神 ~マリッジブルー~ 小説

沙野風結子  きりみゆうや 

受けと攻めの関係より攻め兄弟に萌えてしまった

ナチズムに傾倒する兄に支配されているドイツ人攻め×元スイマーの公務員受け。
経済産業省の中小企業庁に務める孝臣が、ザイドリッツ財閥の次男坊クラウスに熱意を買われ、ドイツに視察に行くところからお話はスタート。
クラウスは実業家で、「ドイツ中小企業の守護神」などと称されており、ひそかに孝臣の尊敬する人だった。
そんな男と直接会えた孝臣は、婚約者がいながらも徐々に彼に惹かれてしまう。クラウスも満更…

2

堕楽の島 ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

最高のふたり。フルスロットルLOVE

狂犬と野獣シリーズ3作目、最終巻。

「公安の綺麗すぎる狂犬」靫 真通(ゆぎまさみち)がこのところ担当させられているのは「シューニャの集い」という自発的人類滅亡運動を掲げる集団。
その破壊的な思想に反して、会員たちは特に反社会的な行動は起こしていない。
しかし、シューニャの幹部・遠藤を尾行している時に巻き込まれたツインボーカルユニット「ライザー」のゲリラライブで礎苑教のテロと同じような集団…

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