沙野風結子さんのレビュー一覧

天使の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

攻め攻め

命の取り合い、認めたくない事との対峙、辛辣で愛憎ぐっちゃぐちゃ骨太ストーリー

「兄弟の定理」で癖が効いた当て馬だった槐の心のうちが暴かれていくのや、どうしようなく惹かれてるのに認められない狂おしさとか、心理描写も逸脱ヒリヒリ凄まじくて、2人の攻防に目が離せませんでした。

と共に責められる攻めのお尻!!
このプレイもある意味救済…と思わせる何かがあり、ハードに責めるのはドキリ、揶揄いが…

0

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

脱皮した蛇さん

シリーズですが、主人公は「蛇淫の血」の凪斗と角能です。

やっと角能のことを思う気持ちを受入れて、四代目も受入れて角能を手にした凪斗でしたが、周囲の人間が傷付くことと、組長凪斗、大学生凪斗がうまくコントロールできずに悩みます。
もう、それこそのたうち回る感じで。

さらに凪斗自身もさらわれ、兄にレイプされ、角能のことも受け入れられなくなります。
ここで気になったのは角能達が大阪まで車を…

1

蜘蛛の褥 小説

沙野風結子  奈良千春 

意味ある3P

ヤクザと検事という王道!(えー、メジャーなCPですよね?笑)

事務次官に密かに思いを寄せる検事の神谷、ヤクザで高校の後輩である九隅、そしてちゃっかり検事の想いを知りつつもて遊ぶ?事務次官の木内。
この3人が絡みます。もちろん、事件が起こってその真実を見つけにかかる部分あり、それにまつわる別の組の罠あり、と物語自体も面白いんですが、久隅がイイ!
高校の時から神谷に劣情を抱いてたんですよね。…

1

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

シリーズ最初は

ヤクザの息子(しかし婚外子)が平凡な美大生として暮らしていたのに、実子がアホだったために円城凪斗はヤクザの四代目組長になるべく、教育係&護衛が付くことに。それが元SPの角能。

アホ兄に襲われたりと危険な目に遭いながら、角能に守られ、そしていつしか凪斗は角能への気持ちに気づく。角能の方も、SP時代の辛い思いからもう誰も信用せず期待せずと世捨て人的に生きてきたが、凪斗と暮らすうちに本心か…

2

黒妖精は聖騎士の愛をこいねがう チェンジリング 小説

沙野風結子  奈良千春 

続きをください…!!!

作者様のTwitterによると、商業出版ではなく、Kindleにて続編が予定されているようなのですが。
私的には!奈良先生の挿絵と、あの紙の質感で!続編が欲しいのです!!出版社様…!
と、初っ端からまくし立ててしまいましたが、本編もとっても面白かったです。

チェンジリング2とのことで主カプは変わっていますが、1でやっとのことでくっついたゼインとルカも結構出てきてくれていて、もう、とっても…

2

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

懐が大きく情に厚い攻め

沙野先生は初読みです。
ただのイメージでしたが、すらすらと読みやすい文章と、二転三転するストーリー、格好いいキャラクターが魅力な作品を書く方なんだろうなぁと思っていましたが、まさにその通りでした。
どちらかというと文学的で感傷的な一穂先生や凪良先生のような作風ではなく、夜光花先生や犬飼のの先生が好きな方はすごく好みなんじゃないかな、と思います。ちなみに私はどちらの作風も好きですので読み漁ってい…

1

八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

魔女狩り 茨姫 魔具 紫の瞳

★ネタバレを含む「あとがき」を、先に読まないほうがいいです

伏線回収の都度に山場がある、読み応えある読み切りBL御伽噺。
凄く面白かった。 
挿絵も、内容にマッチ、美麗で壮麗。

出だしは、100年間 魔女を眠りから守る「茨の城」。
魔女を眠りから起こすため、騎士達が魔力を持つ茨と格闘。
眠りから起こしたのは、第二王子、“八十禍の王子”と呼ばれるリカルド。

100年前、息子…

2

なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

攻めも攻められていいんですね(天啓)

攻めが攻めのまま攻められるのが大好きな自分としては神以上の神作品でした。
終盤の例のシーンは皆様も書かれている様に本当にすごいです。なので個人的に序盤のヤバさを書かせてください…!

まさか攻めが服を脱ぐ事に6ページ使うなんて…そんな作品他にないです(感涙)
風俗のキャストとしてプレイの一環で服を脱ぐんですが、受け同様読み手もじっくりたっぷり焦らされて、なんだか見てはいけないのに目が逸らせ…

5

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

コレは読み応えあり

ここのところ、甘い系のお話を読んでいたので、久しぶりにガッツリ男臭い話に夢中になりました。

組対刑事の鹿倉は、個人的な理由もあって、半グレ組織の東界連合を摘発することにかけていた。ある時、罠にかかって手がかりを得ようとしていた鹿倉だが、すんでのところである人物に助けられる。それがゼロと名乗る得体の知れない人物で…

鹿倉はゼロから情報を引き出すために、ゼロも鹿倉から情報を得たいと二人は近…

3

なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

重い話だけど

官僚と風俗キャストの話。
と言ってしまえばそれだけなんですが、良く組み立てられていました。
小難しい官僚の話は、苦手ならすっ飛ばしてもまぁ大丈夫です。イメージできればさらに深くハマれるかな。

元々同性志向のある主人公、基彬は完璧になることを求められ続け、そして自分もそうしてきた。あるキッカケ(妻の不倫による離婚)から、仕事で出世コースからはずれて異動、離婚という完璧を崩すことになったこと…

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