沙野風結子さんのレビュー一覧

隷属の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

「羽化」していく姿に萌える

『兄弟の定理』→『天使の定理』に続く、定理シリーズ(沙野先生曰く「式見槐 三部作」だそうですが)の3冊目。沙野さんは個人的にハズレがない作家さまなのですが、今シリーズはもうとにかく大好き。めっちゃ萌える…!

今シリーズは甘々な作品ではありません。
ほのぼので優しいお話が読みたい気分の時には回れ右。
複雑な内面を持った男たちの、魂と魂のお話です。痛い描写もあります。が、だからこそ、でしょう…

7

八十禍の王子と最後の魔女 小説

沙野風結子  Ciel 

王道であり新鮮

ミステリアスさとエロスが詰まってます。Ciel先生の挿絵も雰囲気に寄り添っていて世界観が一層膨らみます。
先生の書くファンタジーは初見だったのですが、受けの登場シーンからすでにエロい(植物がお尻に挿入されている!)。装身具も思わせぶりな場所ばかり。特に臍ピアスのくだりはエッチすぎる。沙野先生節が炸裂してます。
ストーリーは、お互い好きになっちゃいけないと思いながらも惹かれてしまうという王道展開…

0

なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

文章は端正なのに、コントのような描写が残念でした

著者のお名前だけは知っていましたが、作品を初めて読みました。
すごくすごく、感想に困っています。

主人公が経済産業省の官僚で、特殊な生い立ちからとても自己評価が低い人なのですが、タスクという男娼と出会い恋をしたことから、仕事に対する取り組み方も変化し、きちんと自分自身と向き合って自分を大切にするようになる、というお話。

この経済産業省のお仕事に関する記述や、主人公の中小企業支援に関す…

1

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

電子書籍版

電子書籍版が新しく出たので、早速手に取りました。四部作の前半2作は今回、残りの後半2作も1ヶ月後くらいに電子化との事ですので楽しみです。

表題作の他に、表題作の少しあとの凪斗視点「あたたかな輪」、その数年後の凪斗視点「月光虹」が収録されています。
あとがきも今回のために新たに書かれています。

今回、「萌×2」評価です。
面白かった!
神でもよかったのですが、まだまだ序章ということ…

0

アカサギ 詐欺師と甘い鉄枷 小説

沙野風結子  小山田あみ 

ラヴァーズ文庫

沙野先生と小山田あみ先生のタッグ作は、なんていうかもう…攻めから滲み出る哀愁をグッと引き出してくれてたまらんのです。作者様の哀愁攻め?が好きなもので。

ヤメ検の恩田(バツ一子持ち)がアカサギ・槙に落ちていくストーリー。

自分の手に負えないと若手弁護士から恩田に持ち込まれた案件は、男をターゲットにした結婚詐欺。凄腕鉄面皮の恩田は、鮮やかに依頼者と詐欺師・槙の間に示談を成立させる。

3

天使の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

攻め攻め

命の取り合い、認めたくない事との対峙、辛辣で愛憎ぐっちゃぐちゃ骨太ストーリー

「兄弟の定理」で癖が効いた当て馬だった槐の心のうちが暴かれていくのや、どうしようなく惹かれてるのに認められない狂おしさとか、心理描写も逸脱ヒリヒリ凄まじくて、2人の攻防に目が離せませんでした。

と共に責められる攻めのお尻!!
このプレイもある意味救済…と思わせる何かがあり、ハードに責めるのはドキリ、揶揄いが…

0

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

脱皮した蛇さん

シリーズですが、主人公は「蛇淫の血」の凪斗と角能です。

やっと角能のことを思う気持ちを受入れて、四代目も受入れて角能を手にした凪斗でしたが、周囲の人間が傷付くことと、組長凪斗、大学生凪斗がうまくコントロールできずに悩みます。
もう、それこそのたうち回る感じで。

さらに凪斗自身もさらわれ、兄にレイプされ、角能のことも受け入れられなくなります。
ここで気になったのは角能達が大阪まで車を…

1

蜘蛛の褥 小説

沙野風結子  奈良千春 

意味ある3P

ヤクザと検事という王道!(えー、メジャーなCPですよね?笑)

事務次官に密かに思いを寄せる検事の神谷、ヤクザで高校の後輩である九隅、そしてちゃっかり検事の想いを知りつつもて遊ぶ?事務次官の木内。
この3人が絡みます。もちろん、事件が起こってその真実を見つけにかかる部分あり、それにまつわる別の組の罠あり、と物語自体も面白いんですが、久隅がイイ!
高校の時から神谷に劣情を抱いてたんですよね。…

1

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

シリーズ最初は

ヤクザの息子(しかし婚外子)が平凡な美大生として暮らしていたのに、実子がアホだったために円城凪斗はヤクザの四代目組長になるべく、教育係&護衛が付くことに。それが元SPの角能。

アホ兄に襲われたりと危険な目に遭いながら、角能に守られ、そしていつしか凪斗は角能への気持ちに気づく。角能の方も、SP時代の辛い思いからもう誰も信用せず期待せずと世捨て人的に生きてきたが、凪斗と暮らすうちに本心か…

2

黒妖精は聖騎士の愛をこいねがう チェンジリング 小説

沙野風結子  奈良千春 

続きをください…!!!

作者様のTwitterによると、商業出版ではなく、Kindleにて続編が予定されているようなのですが。
私的には!奈良先生の挿絵と、あの紙の質感で!続編が欲しいのです!!出版社様…!
と、初っ端からまくし立ててしまいましたが、本編もとっても面白かったです。

チェンジリング2とのことで主カプは変わっていますが、1でやっとのことでくっついたゼインとルカも結構出てきてくれていて、もう、とっても…

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