佐々木久美子さんのレビュー一覧

眠り姫は夢を見る 小説

夜光花  佐々木久美子 

結局なんだったのか…

夜光花先生のファンタジーの世界が大好きなんですが、今作はある意味ファンタジーなお話でした。
読解力の問題かもしれませんが、よく分からないお話だったな…というのが正直な感想。

何故お互いの夢を見るのか、突然眠る病というのに意味があるのか、君島は結局祥一を愛したから離れたのか…とスッキリしなかったです。
最後の君島の台詞の意味も分からない。

そして予想外のSM。
SM描写は嫌いではな…

1

ブルーダリア 小説

火崎勇  佐々木久美子 

受けの一人称より三人称で読んでみたい題材でした

男性経験がなく攻めが大好きで健気な受けは好みの筈なのに
何かが足りなかったです…何かが…
受けの魅力や近くに殺人犯がいるかもしれないという緊迫感、
攻めが受けを真剣に好きになっていく心の動きとかを
話の中から読み取ることが出来なかったからかも
受けの心情描写(それも主に恋愛面)に重きを置かれすぎてて他が遠いと言うか
受けが自ら真相を突き止めようと動いていたなら一人称の方がよかったかもし…

0

残酷な逢瀬 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

そこに愛はあるのかなぁ……?

電子書籍で読了。挿絵有り。

読み終わるまで大変時間がかかってしまいました。
地雷を踏んだ経験がゼロではありませんがほとんどなくて、趣味じゃないお話もそれなりに楽しみどころを見つけることが出来るのですけれども、このお話は読めば読むほど力が抜けていくというか、澱のようなものが溜まっていく様な感じがして気力が削がれました。
不思議なことに「ここが嫌」という所がクッキリしているわけではないんです…

1

月とナイフ 小説

月上ひなこ  佐々木久美子 

薔薇とヴァンパイア

カバーイラストの美しさにひかれて購入して、積み本箱に埋まっていたのを発掘。
カグヤは、長い年月を孤独に放浪していた亜種の吸血姫、薔薇の精気で生き永らえて、人間の血は吸わないヴァンパイア。
ヴァンパイアである事を隠すため、人と深くかかわるのを避けていたカグヤだったが、自信満々で今まで手に入らないものは何もなかった侯爵家の息子グリフォンに迫られて…。
運命の対の相手に出会ったら、もう逃れる術はな…

0

月とナイフ 小説

月上ひなこ  佐々木久美子 

タイトルが意味不明

よくあるヴァンパイアもの。
イラスト的にはイメージが逆なことが多いですが、流れに目新しさはありません。

カグヤがヘンリーに甘すぎ。
ヘンリーも、自分のせいでカグヤが自分達のもとを離れなければならなくなった経験があるのに、相変わらず考えが足りない言動で呆れます。
そして、グリフォンがしつこい。
若さゆえ・お貴族様ゆえの我儘・自己中さ爆裂で。
グリフォンを拒絶しようとするカグヤだけど、…

2

愛されたくない 小説

夜光花  佐々木久美子 

執着攻めというよりもはやストーカー攻め(笑)

他の方のレビューでもあるように、好き嫌いが分かれる作品ですね。
ちるちるの評価も綺麗に均一w
でもわたしにはクリティカルヒットだったのでレビュー入れます。


話は高校時代の前編と社会人の後編の2部仕立て。

女優の息子で問題児の恭(攻)に転校初日から付きまとわれる恵(受)
いくら冷たくあしらってもストーカーのように付きまとわれて、とうとうレイプされます。
ここでメソメソするか萎…

6

シナプスの柩(上) 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

ちょっと懐かしいサスペンスドラマ風

ちょっと懐かしいサスペンスドラマ風というか、韓国ドラマ的というか。リアリティ追求型ではないドラマティックなストーリー。

「あなたの指に解剖されたい」といった、触覚に訴えるような耽美なイメージの使い方はとても上手いと思います。言葉の使い方も全体的に詩的で美しいです。そういった雰囲気を楽しめる向きにには面白い本ですが、ふわふわと掴みどころのない感じもありますので、もっと現実感のあるストーリーを楽…

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月とナイフ 小説

月上ひなこ  佐々木久美子 

ハッピーエンドですが。。

ヴァンパイアもの。
許されざる恋、背徳感には心惹かれるのですが、攻めが受けのヴァンパイアに惹かれる理由が薄いです。
また、300年も生きてきて体液交換が危険だと分かっているにも関わらず、自ら1回だけという条件でHしてしまう受けの脇の甘さも気になりました。。
嫌だ嫌だと言いながら、心の奥では望んでたということですかね。。
正体を明かすまでの葛藤は長かったのに、攻めがあっという間に決断して、そ…

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桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

美しい鬼

初読み作家さんです。
時代物という事とイラストが佐々木さんという事で読んでみました。
舞台はまだ祈祷師や鬼が存在していた日本。
美しい鬼と領主の息子のお話です。
鬼が登場するお話ですが、それほど恐ろしくも禍々しくもありません。
どちらかというと切なくて甘々な雰囲気です。
ただ、阿修羅は普段は穏やかなのですが、流石鬼だけあって、激怒すると荒々しく猛々しくなり、本人でもそれを抑えるのは難し…

1

純潔の愛人(コイビト) 小説

水月真兎  佐々木久美子 

気の長い攻め様

佐々木さんの挿絵がきっかけで知った作品です。
読んでからあとがきで『スキャンダラスなプチキャット』のリンク作という事を知ったのですが、そちらは読んでなくても大丈夫でした。

上のあらすじにも書いてますが、主人公は大企業の専務と高校生のお話です。
16歳の明良は父親が会社社長なのですが、その会社が倒産の危機にある中、父親が倒れて入院、その上継母は出産を控えていて、といきなり一家の生活を心配し…

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