八田てきさんのレビュー一覧

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

貴方と紡ぐ夢物語

死んだら、生まれ変わる。
綺麗事を並べて、この腐りきった世界で貴方とまた夢を見ながら旅を始める。
死に損ないの2人は、昏い世界でどんな景色を見るのか。
物語全体を通して2人に本当に命が宿っているかのようなそんな世界が広がっている。
前回の漫画が好きで今回は作者買い。この作者さんの描く世界は本当に惹き込まれる。
冒頭のシーンから出会って、再び巡り会って、運命の赤い糸で結ばれたその糸は固く、…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

命の色を探して

憬が心からの想いを耀一に明かしたところで終わっていた上巻。
そこからすぐに事態が好転するはずもなく、少しずつ気持ちが噛み合い始めても未来がどうなるのかは見えないまま…
それでも現実から目を逸らさず前に進んでいくふたりの姿はとても美しくて、愛は人を強くするものなのだなとしみじみ思いながら
それぞれの選択を見守るような気持ちで読み進めた下巻でした。

最後には自分の死が待っていることを理解し…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

緻密な作画に重苦しい展開

作画の書き込みがすごい、というのが第一印象。
どこまでも描いており、背景の隅々に至るまでまったく手を抜いておらず、それだけに画面のトーンが濃いです。
人物も背景も写実的というか、全体的に劇画調とでもいうのか、BLコミックを読んでいるというより、映画を見ているようでした。
このお話は戦後、昭和20年代~30年代の横浜が舞台です。昔あったという市電(路面電車)が登場し、驚きました。

お話は…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

光と闇

冒頭から憬の心の闇や苦しい過去が見えて、仄暗さを感じる部分から始まる上巻。
時代背景も関係して全体的に重たい雰囲気は拭えないけれど、ところどころで明るく光が差す場面もあり、そのメリハリのある展開にものすごく引き込まれました。

脚本家として誰もが認める才能を持っていながらもう二度と書かないと決めたのは、「作品の主人公のモデルにした人に不幸が訪れるから」という一見非現実的な理由なのだけど。

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

ぜひネタバレなしで読んでいただきたいです

下巻で一気に話しが動いて物語がどう転ぶのか見守らせていただきました。過去の回想がこれまた衝撃的でした。タイトル回収も素晴らしい。。

作画コストどうなってるんだ…という細やかさなのでそちらも楽しめました。
1ページ1ページ大切に読まねばと思わせてくれる作品です。
どちらにとっても救済のお話しなんだろうかと感じました。

最悪なパターンを想像して読みましたが良い意味で裏切られました。

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

No Title

本当に終盤になるまで結末が予想出来ず面白かったです。

予想はメリバだったのですが、想像以上にハッピーエンドでまとまったなという印象です。

別れる別れないではなく、もう死んじゃうんじゃないかと思いながら読んでいたので、畳み掛けてくる終盤の流れがハラハラしましたし無事で安心した場面もありました。

ホラー要素があるのかと思いきや本当に怖いのは人間だなと。
結ばれたふたりの穏やかな日常…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

No Title

今作も緻密に練り込まれていてすごく面白かったです。
BL的な萌えは個人的にあまり感じられなかったのですが画力とお話し作りが群を抜いて良いなと思いました。
列車の事故がどこまでこの物語の核になるのか気になっていたのですが、きっかけであって本当に描きたいところは別なんだろうなと思いました。展開を予想するのも楽しいし、思ってもいない方向に行くのでドキドキしながら読みました。再読したら感じ方も変わって…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

映画作品のように美しかった

上巻のレビューにも書いたのですが、本当に短編映画を一本観終わったかのような錯覚に陥る作品です。
BLという括りでいいのかな、、と思ってしまうほど。

下巻ともなるとだいぶ世界観に慣れてきて、上巻よりも肩肘張らずに作品に入り込み、読み切ることができた気がします。

(以下、ネタバレありの感想となります)





憬の書くシナリオに出てくる人物が必ず死んでしまう謎の謎解き、そし…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

短編映画を見ているよう

上巻のみ読み終えての感想です。
読むのに非常にエネルギーを要する作品だな…というのが、読後まず一番に出てきた感想。

静かなのに、嵐のようにパワフルで何かを撒き散らしていくような…

正直時代物ってそれほど好みではないし、暗めのお話だし(甘々とか溺愛、切ないけどハッピーエンドというお話大好きな自分の好みとはマッチしない)、字が多いし…と、
”好みでないポイント”は色々あるのですが、それ…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

下巻は神評価。

下巻は伏線回収です。

そして、受けが脳内から溢れ出る死神の言葉と対峙するお話が核となっております。



が、少しずつ伏線が回収され、真実が少しずつ見えてきて、まさかの展開にびっくりすることでしょう。

ホラーファンタジーではなかったことに。

少なくともまりあげはは、ホラーでもファンタジーでもなかったことにびっくりしました。

人って怖いよね、という一言に尽きる。

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