total review:298884today:14
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
3/12(合計:118件)
八田てき
しぐれ西瓜
ネタバレ
八田先生の前作、「遥か遠き家」のラストに衝撃を受けたので、今作も楽しみにしていました。「紙の船で眠る」というタイトルの時点でもう、不穏な空気が漂っていて、そして冒頭の電車事故の時点でかなりホラーな絵が展開されていて最後の最後までこれはどんなエンドになるのか?不安な気持ちのまま、ずっと読み進めていました。 絵は、戦後の復興し始めのまだまだ落ち着かない日本を表していて、古い映画の様なとても雰囲気ある…
samezo
ファンタジーのような独特の世界観がある場合に難しいのは終わり方だと思うのですが、この作品はすごく綺麗に完結していました。 圧倒的な世界観を圧巻の画力と素晴らしい文章で語られていました。 憬が記憶と向き合ったことで死神と決別し、過去の泣いてばかりの自分も救うことができた下巻 特に、憬の過去が印象的でした。これだけ悲惨なことが幼少期にあれば記憶に蓋をしてしまいたくなるのも当然だなと思いま…
とにかく上下どちらにも言えることですが作画コストがすごかったです。 八田先生の作品は前作も含めて建物、花や木々などの自然が丁寧に細部まで描写されていてすごいなと思います。 なので、セリフのないコマでも細部までしっかり見るので読むのに時間がかかりました。 上下巻を通じて2人の人生が壮大に描かれていました。 事故で生き残った2人の少年が12年後に再び再開し、、離れても運命の糸で引き寄せられ…
まるまるみさ
小説を読んでいるようでした。2人の魂が示し合わせたように寄り添い合い昇華するような、ただただ美しい漫画でした。安っぽい言葉で語っては伝わりそうもないのでこの辺にしておきます。文句無しの神評価です。
ネベ
正直好きな系統の話じゃないんだけど読んで損はないというか質が良すぎて言葉を失う感じ。作家先生の世界観ガンガン出てるし熱量すごいし純文学って感じで読み直そうと思うまで半年くらいかかる感じの重さだけど、読むの止められない。圧倒的美!話が難しいし、アホには辛いんだけど圧倒的な美!途中もえ。。。。。?ドユコト?なんだけど買って損はない!とおもひます。
難しくて理解できているかわからないけど、おいてきぼりにはされずに引き込まれました。もはや画力がすごいを超えたところにいる感じがするというか。娯楽というより文学作品でBLなのかどうかももはやどうでもいいか、な?こんな作品描いたら魂燃え尽きちゃうんじゃないかなって思いました。
かりんていん
「遥か遠き家」のラストがけっこうトラウマになっているビビリなんで、今回ここでレビューをいくつか読ませて頂きどうやらバッドエンドではないと確信した後購入。 上下巻通しての感想となります。 緻密で繊細な絵で圧倒されます。 戦前戦後のお話の場合、あの時代にこんなものはなかった、こんな言葉はなかったなどとつい重箱の隅をつつく性格の悪いわたしでもこんな丁寧なお仕事を見せられると感服するしかありませ…
Shuo
表紙も綺麗で上下巻合わせて飾りたくなります。 形態は漫画ですが、長編小説を読んでいるようなそんな気分になりました。言葉選びはわかりやすいですが、非常に文学的で文豪好きの私にはとてもハマりました。 明治~大正辺りの文学作品が好きな方はハマるかも知れません! ぜひ紙媒体で買って欲しい作品で、読了後カバーを外すとそこにも仕掛けが施されています。 主人公の憬が葛藤する描写が鮮明で細かいので読んでい…
藻とカレー
上巻は「間違いなく神」とタイトルにつけました。 2人の生きざまが交差し、生と死、不思議な現象、謎…それらが盛り上がり緊張感高まりました。 その謎が明かされる下巻。 憬の両親の記憶が蘇り幼き憬を解放する。 死神の正体は映画会社の社長だった。 昭和のメロドラマみたいなことだったの?!となりまして。 舞台が昭和なので何らおかしなことではないし、結局生きている人間がいちばん怖いですもんね。 …
上巻のみの感想です。 「遙か遠き家」でもそうでしたが、言葉が文学的で美しい。 そして絵が…情念というか魂というか、生と死、愛、苦しみ、喜びなどを描くための生半可ではないエネルギーが込められていて物語に引きずり込まれます。すごいです。 読んでいると、重い、濃い、怖い、深い、難しい、美しい、悲しい、苦しい…いろんな感情が渦巻きます。 嫌じゃないです。 目を見張って読んでしまいます。 す…