八田てきさんのレビュー一覧

紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

タイトル回収がいい

上巻は「間違いなく神」とタイトルにつけました。
2人の生きざまが交差し、生と死、不思議な現象、謎…それらが盛り上がり緊張感高まりました。
その謎が明かされる下巻。
憬の両親の記憶が蘇り幼き憬を解放する。
死神の正体は映画会社の社長だった。
昭和のメロドラマみたいなことだったの?!となりまして。
舞台が昭和なので何らおかしなことではないし、結局生きている人間がいちばん怖いですもんね。

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

間違いなく神

上巻のみの感想です。
「遙か遠き家」でもそうでしたが、言葉が文学的で美しい。
そして絵が…情念というか魂というか、生と死、愛、苦しみ、喜びなどを描くための生半可ではないエネルギーが込められていて物語に引きずり込まれます。すごいです。

読んでいると、重い、濃い、怖い、深い、難しい、美しい、悲しい、苦しい…いろんな感情が渦巻きます。
嫌じゃないです。
目を見張って読んでしまいます。
す…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

No Title

Can't express how much I love this story. I'm in awe at how breathtakingly beautiful the art style is and how amazing the storytelling is. It's a little bit dark and I have prepared mys…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

No Title

Can't express how much I love this story. I'm in awe at how breathtakingly beautiful the art style is and how amazing the storytelling is. It's a little bit dark and I have prepared mys…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

陰鬱の中にある時代の美しさ

舞台は昭和24年、横浜。戦後の日本の雰囲気がひしひしと感じる技量高い一作。
すごいです…。
黒髪眼鏡の表紙の人が受けです。美人です。

絵がうますぎる。
正直絵画集としてでも良いくらいどのページを見ても美しいです。人物はもちろん書き込みも背景もすごいです。
ストーリーは上巻だけでは謎が残る感じなので下巻もセット購入がおすすめです。

呪いとトラウマを背負った主人公が、ある一人の青年…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

凄い余韻

上巻だけではどう解釈したら良いのかが難しい重苦しさが渦巻いていて、いったいどんな結末を迎えるのかとはらはらしながら読み進めた下巻。
結果から言いますと、期待以上の決して予想通りにはならないドラマチックな展開が待ち受けていて、こう来るとはと夢中になってページを捲る自分がいました。
八田先生、本当に印象深い作品を描かれる作家さんですね。

上巻のあのずっしりとくる重みがあったからこその下巻だっ…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

上巻だけでは難しい

終始圧倒された上巻でした。
過去に同じ列車事故に巻き込まれた2人の再会もの…かと思いきや、一筋縄ではいかない重苦しくも謎めいたストーリー展開が続きます。
画力も素晴らしければ紙媒体の装丁も素晴らしいですね。
カバー下まで凝った作りとなっていましたので、これはぜひ紙で読んでほしい1冊かもしれません。

事故に遭って以来、文字が、言葉が溢れて止まらない天才脚本家の憬。
そんな彼に常に付き纏…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

上下巻通して読んで欲しいです

一言、すごい作品でした。
これは最後まで読んで初めて真価が分かる作品です。
上巻の最後が重苦しいので、下巻に手が伸びない方もいらっしゃるかもしれませんが、もったいないです。
横浜の市電(路面電車。昔あったんですね)と、米軍のトラックが衝突して起きた凄惨な事故。
生き残った二人の子供が成長し、巡り会ったその後の物語です。
あれは運命だったのだと、素直に思えるストーリーでした。
上巻では途…

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紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

呪いなんかじゃない

一人の脚本家を落とし込めるまでに周りの全てを犠牲にして崇高に創られた一世一代の尊い、作り話。
全てが嘘で死神なんていなかった。あったのは、過去の記憶に蓋をした過去の幼い自分自身だった。
全てがわかった時、悪夢のような夢なんじゃなくて、美しい夢だった、そう描かれているシーン読んだとき泣きそうになった。幼い憬が報われるシーンが、手のひらからこぼれ落ちるほどの呪いにかけられた今の憬が救われるシーンが…

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紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

貴方と紡ぐ夢物語

死んだら、生まれ変わる。
綺麗事を並べて、この腐りきった世界で貴方とまた夢を見ながら旅を始める。
死に損ないの2人は、昏い世界でどんな景色を見るのか。
物語全体を通して2人に本当に命が宿っているかのようなそんな世界が広がっている。
前回の漫画が好きで今回は作者買い。この作者さんの描く世界は本当に惹き込まれる。
冒頭のシーンから出会って、再び巡り会って、運命の赤い糸で結ばれたその糸は固く、…

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