吉田美野さんのレビュー一覧

唇の温度 小説

吉田美野  あわのすけ 

曖昧なところが要所?

『パラダイスキス』の最後に出てきた黒縁眼鏡の男は、本作のメインになるキャラクターでした。

バー"Opus"が主人公たちの縁を結ぶ今作と『パラダイスキス』は連動しているようです。"Opus"は誠司と同性パートナーの龍一が共同経営していますが、場所柄いわゆるハッテン場ではありません。

作者はノンケ同士が性癖なんだろうか。

誠司の友人・牧浦と、龍…

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パラダイスキス 小説

吉田美野 

海外旅行気分が楽しめる

Kindleおすすめ作品。中立寄りです。

かなり前に試し読みして冒頭シーンが面白そうだったので購入しました。エンディングでほんわりとした気持ちになりましたが、読み進めている間、お話の主旨がよくわからなくて入り込めず。

主人公・慶人の失恋を癒すゴージャスな海外旅行がストーリーのメインかと思いますが、旅行に誘ったグレイというセレブがスーパー攻め様、同行秘書役(仮)の慶人はツンデレ美人設定だ…

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唇の温度 小説

吉田美野  あわのすけ 

静かな雰囲気がとても好き

三十代の大人の男二人が、ゆっくり気持ちを深めていくお話。

バーで偶然出会ってから、キスをする仲になる二人。ほどなくセックスまでするようになるが、関係性は曖昧なまま。受けの耕平は最初からあまり拒まず、攻めの佐々木はでろでろに甘やかす。恋人同士のように過ごしても、お互いはっきりさせないせいでセフレ止まり。
流れるままに、という感じで、恋による気持ちの寄り添いというよりは体から馴染んでいく展開だ…

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唇の温度 小説

吉田美野  あわのすけ 

大人だからこそ踏み込めない切なく甘い物語

タイトルに「唇の温度」とあるように、キスシーンが多い作品です。中々キスに焦点を当てる作品に出会えないので貴重でした。ストーリの本筋は、30代半ばの男同士なので、お互いに色んな経験もしているのですが、故にお互い踏み込みきれないのが、もどかしくも切ないです。とは言え攻めの佐々木が受けの牧浦をかなり溺愛しているのがわかるので、切ないだけじゃなくて甘さもきちんと楽しめました。大人ならではの物わかりのよさが…

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