なおっち
今回もシリアス巻でした。藍浮と饕餮の関係性の描写に割かれている部分が多く、正直そこまで饕餮の組織に興味を持てていない私には、ちょっと物足りなかったです。ずっとひっついてばかりでは成長しませんから、離れて互いに自分の頭でよく考えて行動する期間が必要なのは分かります。でも、だとしたらこれでまた一緒になってしまうのは早すぎるような気もしました。都はなんだかんだ冬夏のためならどこででもそれなりにやっての…
過去の清算のため冬夏のもとを離れて暗躍する都と、都と離れたことで今までになく憔悴する冬夏。冬夏不足で悶える都の姿を散々見てきたわけですが、冬夏も冬夏で都への想いは相当強いんだなぁと改めて知りました。恋人という言葉では足らないような、お互いにもはや切っても切り離せない、半身のような関係性なんだなと。中盤まではすっかり不安定になっていた冬夏だけど、一度覚悟を決めたらやはり思い切りと行動力がすごい。危…
体育祭の明るくてきらきらした青春から一転、一気に夜と闇の世界に引き戻された5巻でした。幼い冬夏が自らの意志で選んだ道。大人でも躊躇するようなことを誰にも言わず長年続けてきた彼の精神的な強さを改めて見せられ、驚くと同時に悲しくも、頼もしくも感じました。初めて飲んだ時、どんなに怖かったでしょうか。安全地帯に閉じ込められて、ただ守られているばかりじゃない。100%安全な場所なんてないなら、まずは自分で…
冬夏が普段なかなかできない、昼の世界を存分に満喫しているところを見れてとっても嬉しいです。これぞ青春。ヤクザの家の息子がどういう目で見られるか、偏見を払拭するためにはどう動いた方が良いか。こんなことを考えながら学校生活を送らなければならないなんて、辛いなぁ。それでもどうせ分かってもらえないと距離を置くのではなく、この歳なら怠そうに引き受けそうな役割も積極的に務めて周りと打ち解けようとする姿勢に、…