total review:263796today:20
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
1/2(合計:13件)
伊勢原ささら hato
みざき
ネタバレ
決して明るく楽しいお話ではないのです。 自分自身に重い枷をつけてしまっているような、主人公である敦也の心理描写がすごく苦しい。 通り魔から自分を庇って亡くなった親友・啓を想い、喪失感と罪悪感でいっぱいの状態のまま生きている敦也。 彼らは親友関係で恋愛関係ではなかったのですが、どこか置いて行かれてしまった未亡人っぽさを感じるというか…それくらい中盤まで本当に敦也の内面がぐるぐると苦しくて。…
花房ジュリー hato
碧雲
可愛らしいカップルの表紙絵に惹かれて電子版を購入。 数頁読んで、web連載中に読了した作品だと、気づいた。 ウェブ版と絵が違うので、購入前に気付けなかった。 第二回 fujossy小説大賞・秋の受賞作 イケメン・美形・年上攻め / 美人・ツンデレ受け 蘭は白柳陽介の特ダネを狙ってハニトラを仕掛けたはずが、ミイラ取りがミイラに。 なんと、二人は運命の番だった。 疑似ではなく、…
長曽根モヒート hato
ゆうyuu
画家を目指す大学生・日向と、 異国の青年ベルトランドの物語。 人外ものになります。 『水槽のカダベル』を読んだときも思いましたが、長曽根先生の作品はシリアスで人間の狂気的な部分が書かれているにも関わらず、読後は悪くないんですよね。 今回も日向の勘違いで終わると思ったことが事実だったと分かり、その一線越えちゃうんだ…ってちょっとびっくりしました。 どんなに望んでも誰かに求めても…
湘子
ベル×日向 耽美を胸に秘めた2人が、 孤独な中で絡まり合う悲哀に満ちた 異形の愛を奏でていく。 その美しさにため息が出てしまうほどです。 日向は、 19歳の芸大生で、 身長が百七十センチにも満たない美人。 父親は世界的に有名な現代アートの画家で、 兄の才能に対してコンプレックスを感じている。 家庭も絵の才能で価値を判断するという厳しい環境で育ったから、 両親か…
ちろこ
タイトルそのまんまのストーリーです。 「僕は君の弟と恋をする」 ・「僕」は、主人公の敦也 ・「君」は、敦也の親友・啓 ・「弟」は、啓の弟・武 タイトルで既に物語の結末が分かるんですが、この結末に至るまでの敦也の心のトラウマが何とも切ないし痛いです。結末より、武と結ばれていく過程が大きな見どころです。 設定は三角関係になるでしょうか。厳密には違いますが… というのは、武の兄…
三季貴夜(しほろ丸夏) hato
unlimiで 初読み 三つ以上のペンネームで、TLやBLを主に電子で発表していて、 結婚後休筆、22年に「しほろ」に統括。 執筆歴が長い、主に電子版で活動していた、書くことが好きな人。 unlimitedで幾つか読んで感じたのは、ハピエン主義のせいか、 読む前に先の流れと結末が分かってしまうのが残念だった。 世に言うヤオイ、起伏が乏しく感じるのは、伏線の仕込みが少ないから? …
谷崎トルク hato
意外と面白かった 最初から終わりまで、ずっと「吾輩は猫である」風の猫視点。 猫視点BL? ・・つまらなそうだ、と思ったけど、BLでは珍しいスタイル。 興味が沸いて、試し読みを読んだら、案外面白かったので、電子版を講読。 著者の深い猫愛を感じる作品。 17年前公園で拾われたあずきは、ひたすら壮太を愛する主人思いのメス猫。 幼馴染の剛に酷い扱いを受けてから、ろくでもない男ばかり連…
淡路水 hato
会話主体で、進捗するスタイル。 会話が少し硬め。 野田真路:29才, 華奢で女性的な美貌。 製薬会社勤務 冒頭場面で、青いアジサイが咲く道で、雨が降る中泣いている少年に傘を貸す。 医師だった父は、胃がんで病没。 父の希望に沿わず、医師になりたくなかった真路は、薬学部に進学。 梶井譲:26才,男らしい美貌。背が高い。 製薬会社勤務 父を亡くした季節に咲く、アジサイが嫌…
近未来、SF要素を含む泣けるドール(セクサロイド)の物語。 竜前寺剛三:大富豪。竜前寺グループの会長。 引退後、ドールを引き取り、家族の代わりに3体を実の子のように愛して大事に扱う 瑠衣に毎晩絵本を読んで、一緒に沿い寝。 瑠衣:価格1億円以上の美貌のドール、製造後100年ほど。 隆平:マスターに保護された孤児。人格と才能を見込まれたが、庭師を希望。 マスターが、高齢で寝…
窓月
hatoさんが表紙イラストだったので購入してみました。谷崎トルクさんは初めて拝読。 本作は猫視点で語られます。語り手が攻めや受けになるタイプのファンタジーではありません。動物の目を通して描写される体裁なので、雰囲気的には優しいテイストで和みます。 あらすじに細かく流れが記載されているので触れませんが、語り手・あずき姐さんの、主人公への愛が大きくて深くて…、時々泣きながら読みました。 …