tomohi0501
下巻では、上巻ラストで覗いた気持ちのズレが、少しずつ輪郭を持っていくのが印象的だった。
アイドルに憧れて走り続けてきた三家くんの仕事へのプライドと、ただ三家くんの隣にいたかった司波くんの想い。
その違いが余計な装飾なくシンプルに浮かび上がってきて、読んでいて胸にまっすぐ届いた。
気持ちを通わせたあとの二人も、まだまだ見ていたい。
この世界線が続いていくなら、いくらでも追いかけてしまうと思う…
前作では少し嫌な印象のあった彼が、スピンオフでは驚くほど可愛く見えて、まんまと心を掴まれた。
好きの輪郭を互いに測りかねているような、曖昧な距離感の描き方がとても巧みで、読んでいて何度も胸がきゅっとなる。
はっきり「付き合う」から始まらないBLって、どうしてこんなに面白いんだろう。
関係未満の揺れや温度差が丁寧に積み重なっていく過程こそ、一番おいしいのかもしれない。
無自覚に気持ちより先に…
