高緒拾さんのレビュー一覧

女郎蜘蛛の牙 小説

水原とほる  高緒拾 

病的ではないパラフィリア

この作家さんの別の「職業」モノは読んだ事があり、その本で描かれた正義感にとても惹かれました。
そして、この本を手にとって読んでみたのですが、見事に騙されましたね。

刑事×極道という、BL小説ではよくある組み合わせですが、珍しいカップリングですね。
最初に二人が出会った時から、全てが始まっていたとは。
蜘蛛と蜘蛛が互いを共食いするような、そんな話でした。
最後の「事の発端」を知った時は…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

さすが木原ワールド

あっさり好きになったなと思ったら、やっぱりそこはさすが木原作品。
どんでん返しがありました。
まだ木原作品を語るには数は少ないですが、
相変わらずキャラブレしないですね〜!
クズは直らない。ということで、清々しいほどのクズ。しかし憎めない!青池が沼にハマるのも分からなくはないです。

4

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

格差CPの2作目

社長×元チンピラ!年齢、学歴、身分、収入その他もろもろ…格差だらけのCPのシリーズ2作目です。
はーー良かった。
1作目で漸くCPとなった二人のその後…1作目を気に入った人にとってご褒美以外の何者でもない!
受けの青依くんが社会的にも恋人としても精一杯もがく一冊で、その奮闘ぶりと健気さに胸が熱くなりました。
攻めの印南さんの公平さと前作より更に増した愛情も良かった。
二人のラブラブぶりと…

4

玉の輿ご用意しました 小説

栗城偲  高緒拾 

社長×チンピラ!

社長×チンピラ!年齢、学歴、身分、収入その他もろもろ…格差だらけのCPです。
出会いは当たり屋、それを逆手に脅迫して恋人役を演じさせる展開!
というリアルではあり得ない破天荒な状況なのに違和感なく読めてとても面白かったです。
出会った当初、攻めの印南さんは人格的に、受けの青依くんは常識的に破綻しているのですが、二人で寄り添って生活していくうちに徐々にお互いを思いやるように…その成長に腐った親…

4

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

居場所を作ろうとする主人公がいじらしい

電子書籍で読了。挿絵有り(印南のお顔が怖いのがとてもよろしいです)。

まず一番の感想は、サブキャラの酒匂がいい人!
単なる、友人を見込んで尽くすいい人、ってことばかりではなく、自分の野心もあるって所がとても好感。
タイトル作は、青依くんが社長秘書選考に挑戦するお話なのですが、印南や酒匂が露ほどもえこひいきをしないのもよろしかったです。また、青依くんの『のびしろ』を評価する結果も納得がいく…

3

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

想像を超えてくる

萌えやBL的要素は少ないお話です。BL好きな方が読むと神や萌えではない展開だと思うので評価を中立にしました。個人的に執着ものが好きなのでこちらのお話はドストライクで大好きです。ネタバレはしませんが最終的には事件ですし、その事件の内容も怖すぎますし、精神的に追い詰められていく攻めと受けが可哀想・・・この悲劇的展開しか想像できないストーリーを木原音瀬さんが描くとこうなるのか!とまた木原ワールドが好きに…

2

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

二人の絆がより深まった話



「玉の輿ご用意しました」の続編。
最初にSS+本編の2本。

SSでは、印南(攻め)の親友で秘書の酒匂視点で前作の半年後の二人の様子が伺えます。
海外出張で仕事仲間と久しぶりに会うことで、印南が青依(受け)と付き合うことで良い風にに変わったことがわかるようになっています。
そして、前作を読んでいなくてもだいたい分かるように二人の馴れ初めなどの回想も入っています。
最後、出張から…

3

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

まさに愛憎!

ちょっと前に読んだのですが、未だにすごい作品だったなという印象があります。

精×かけたドックフードを食わせるBLがある、というのをネットで見かけて何それどういう状況!??やばいでしょ…?と思い買ってみたという経緯があり、事前にレビューなどでかなり人を選ぶこと、結構きついことを知っていて心の準備を完璧にしながら見たのですが……それでも結構苦しいBLでした。

高飛車で、気高くて、偉そうで人…

5

悪癖でもしかたない 小説

中原一也  高緒拾 

ハマる人にはハマるハードなヤクザもの

中原さん作品を制覇しようと商品詳細も見ずにまとめ買い
この作品は怖かったです。とにかく怖かった
まず表紙からして怖い…攻め悪魔みたいな顔してませんか!?
怖すぎて部屋に置いている間表紙を隠してました
なんちゃってヤクザものではない中身も怖かった
受けはヤクザなのに超絶ビッチで男を喰いまくりですが、まさに『喰う』という表現が正しい喰いっぷりで、頻出表現『喰い締める』が何だか怖くなってくるレ…

7

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

長文注意 恋愛は惚れたら負け?

木原音瀬作品を初めて読む、またはBL初心者という方にははっきり言ってオススメしない。とても大衆的ではないし、物理的にも大変不快な描写が差し込まれているというのが、前提です。

今作は大きく分けて3部構成で描かれていると感じました。物語は、受け→攻め→受けの順に視点が変わっていきます。
まず受けである大河内の視点で始まるわけですが、攻めである青池に殺されかかるほど憎まれる男とは一体どんな人間か…

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