いとう由貴さんのレビュー一覧

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

黒く爛れた世界の完成

評価はあまり高くないようですが、私にはドンぴしゃでした。(少数派なのか?)

これ、チョベリバ的3Pをいとう由貴が書いたらどうなるか?って感じで3人の関係性が非常に面白かったです。それも、はじめは混沌としていた三人の関係がゆっくりと変化していき、最後は3人の閉じた輪に収まって安定してゆくという構成が非常に美しかったです。美しいと感じるのは、そのどこにも無理を感じさせないように、心情がねっとりと…

4

いつか恋に落ちる君へ 小説

いとう由貴  高崎ぼすこ 

もっと読みたかった!

評価買いです。「たとえ~」シリーズがよかったので、こちらにも期待して読んでみました。

前半のクラウスと春季の穏やかな関係に癒されました。研究一筋で恋愛なんてかけらもない春季を可愛がる様子が甘く、うっとり。そこに横やりを入れてくるテオドールのウザさと言ったら!w
クラウスにすげなくされたテオドールが案の定卑怯な手を使ってきまして、それが本当にウザい。正体に気づいているんだから、クラウスももっ…

5

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

才能、才能、才能…って

う~ん、納得いかないけど最終的に一番得したのは、ひどい男の柏崎か?!  だって最初から最後まで自分の一番愛してる才能を持った男2人を手にすることができたんだから。 受が2人を手に入れたようにも思うけど、才能が出るまでの柏崎の仕打ちを思うとねぇ。 才能というものだけを愛していて、そのためにはどんな犠牲も構わないと思う男。 その為には自分の相手もただの物。 だけど物にだって感情はあるんだぞ!!って、普…

3

たとえ背徳の罠に堕ちても 小説

いとう由貴  門地かおり 

設定がハードル高すぎた?

今度はもう一人の兄、エドワードのお話。
アルフレッドへの思い入れが半端なくて、もしや密かに思ってるのでは?と疑ってしまうほどのブラコンでしたが、意外にもあっさり瑞樹との関係を見守って応援してくれているあたり、単に身内には人一倍やさしいタイプだったエドワード。同性愛を嫌悪する度合いもとても強かったので、そのエドワードが落されるなんて、いったいどんなあれこれが?とわくわくして読みました。

アル…

1

たとえ偽りの運命であっても 小説

いとう由貴  門地かおり 

極甘の極上ヤンデレ

腹黒・執着・ヤンデレ、そしてあふれるほどの蜜で溺れさせていくようなやり方。どこをとっても好みでした~♪
門地かおりさんの病んでる系が好きならぜひお勧めしたい逸品。

レビューを読んで、好みっぽい予感にシリーズ2・3作目をすっ飛ばして読んでしまいました。大まかな流れはレビューで入っていたし、友人たちも登場はするのですが、ほとんどはレナードとの甘々で埋められているので、まったくシリーズを知らなく…

2

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

爛れきった世界観に浸る!

いとう由貴さんの昼ドラ並にドロドロした作風が存分に生かされた3Pモノ。
登場人物がエゴの赴くまま堕ちていく様にはなかなか凄みがあります。

受けの千之は、大学生。
人の輪から外れることを恐れ、大学ではお調子者のムードメーカーを演じているが、プライベートでは誰にも見せない小説を書いて自分の世界に浸っている繊細な感性の持ち主です。

優しく紳士的な恋人・柏崎(攻め1)に愛され、そんな自分を…

8

ふしだらな束縛 小説

いとう由貴  亜樹良のりかず 

正しい陵辱モノ

やっぱり、プロは流石!と、唸らせられる作品。

どっか変化球を投げ続ける作家さまだと思ってたのに、まさか、こんなド直球、ホームランコースな作品を読ませて頂けると思いませんでした!ww
普通にこういうものを書かせたら、ハズさないってとこ見せて貰いましたね。
陵辱物のお手本のような作品です。
読んで損なし。

大概、陵辱モノの展開ってのは攻めが狂い過ぎちゃって収拾つかないか、極甘になるか…

8

愛の言葉を囁いて 小説

いとう由貴  東野海 

思ったよりも良かった

あらすじから予想していたよりも、読後が良かったです。
私は「あの本と同じレベルの本じゃないと同じ評価にしない」というより、その本単独で判断するので評価が甘いかもしれません。今回は「予想よりも良かった」ので、萌2です。(ちなみに、「予想どおりの良さ」は萌です。)

お金持ちの攻めに見初められた受けがカラダから入ってメロメロになって…といういわゆる王道ストーリーなのですが、受けの思考がそれほどネ…

5

淫らな秘め事 小説

いとう由貴  北沢きょう 

男性向けのようなシチュエーション?

いとうさんの作品を読むのは二冊目です。
一冊目はアラブでございましたが、今作は現代物。
なんでこの作品を購入したのかは覚えていないのですが、多分わたしのことですから検索年の差でヒットしたのだと思います。

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受けは営業マンで、自分には勿体なすぎる恋人ができ幸せの絶頂の佳広。
そして、パートナーのDVから救ってくれた眞司とつき合っている直紀。

1

秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

調教ものではあるけれど

私はSMも調教ものも3Pも、苦手な部類に入るのですが…
この作品は良かったです!

SMといっても羞恥だけで痛いものはない。
3Pといっても、攻め2人が自然なんですよね。
どうしても3人でいつもプレイをしなければとこだわっているわけでもないし、受けをめぐってのライバル関係ということもなく仲が良い。
読んでいて辛くありません。

そして最後がなんとも良いです!
途中で「身体だけの関…

8
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