高階佑さんのレビュー一覧

堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

理解したくない。認めたくない。大嫌いっ。

監禁陵辱モノ。
ある日、突然、自分の会社の社長に拉致監禁され
名前さえも剥奪され、自分のことをAと呼ばされ
社長のことはKと呼ばされ、監禁生活日記を書かされる。

拉致監禁されたAは、自分の命をKに預ける形になる。
Kの自分勝手な価値観に無理矢理につきあわされつづけ
Kが創りあげた監禁という世界において
Kが、すべてを握る神になってしまうわけですよ。
Kが絶対神のような状況にAを…

1

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

重いけど優しい

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
眩しいくらいポジティブな公平→無気力で投げやりな訳あり美人・要←要の恋人でトラウマもちのDV男・加瀬。
ドロドロ三角関係を予想していたのですが、蓋を開けてみればタイトルが示すように、トラウマに苦しみ続けた暗い夜からの脱却、という非常にシリアスなお話でした。
どっかーんとトラウマものです!

主要人物は3人。
まずは主人公の要、彼は過去のある出来事から…

5

熱砂の王と冷たい月 小説

愁堂れな  高階佑 

なかなか賢い王子様

イドリース王の暗殺を依頼された由は高級男娼として潜入しますが、後一歩のところで第二王子のナーヒドに目的を阻まれます。由はそのまま男娼のふりをして王の暗殺の機会を窺うためにナーヒド王子の元に留まるのですが・・・。
アラブものの攻めというと金にものを言わせた暴君のイメージもありますが、こちらの王子様はなかなか賢くて、常に殺し屋の由の一歩前を行っているのが良かったです。由もしたたかながらギリギリのライ…

1

輝血様と巫女 小説

沙野風結子  高階佑 

因習

因習ものという事を聞きましたでのさっそく読んでみましたところ、もの凄くツボでした。
絶海の孤島で秘められた因習で巫女で調教で触手で・・・と色々詰め込みすぎかもしれませんが耽美で淫靡でお好きな方はきっともの凄くお好きなんじゃないかと思われます。
10年前のJuneの雑誌を読んでるような気分にさせられました。
最後はかなり駆け足で尻すぼみの感もありますけれど大満足です。
もしかしたら100年前…

5

水底の月 小説

椎崎夕  高階佑 

客に惚れたら遊女は地獄

遊郭以外の世界を知らない深月。
楼主の言いなりでいるのかと思えば、なかなか芯はしっかりとしています。
いくら周りが諦めろと言わんばかりに「いつかは国へ帰る人だ。国には妻や子供がいるかもしれない」と言い続けても、好きでいることを止めなかったし、身請け話を断ったため別の店に売られることが決まっても、それを受け入れコンラートの傍にいることを選んだし。
綺麗なだけの人物とは、ちょっと違いました。

1

熱砂の王と冷たい月 小説

愁堂れな  高階佑 

男娼とアラブの王子はモエ度高し

愁堂 れな/熱砂の王と冷たい月(ラヴァーズ文庫)
純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆

登場人物 受:由(殺し屋)攻:ニヒード(王子)
王子と殺し屋のサスペンス?ラブものです。
由が男娼になりすまし、王様の命を狙いますが、王子に阻まれ、王子の愛人に・・。
王子のSぶりにかなり萌まます。
手錠プレイや、側近に押さえさせて強姦プレイ・・。
由も薄々気がついているものの、…

0

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

現実問題にそくしたリアルな物語

最初読み始めたとき、やっちゃったかな~と思ってしまいました。
救われるに違いないとわかっていても、現実にありそうなシチュエーションと出来事に、あまりに暗くて痛くて。
痛い系得意のはずの自分でも、重かったデス。

主人公要は自分のせいで人を死なせたことをいつまでも背負い、自分を罰するように、悲惨な環境へ、より悲惨な環境へと身をおくのです。
要の恋人の加瀬も、愛情を十分に与えられず虐待さえさ…

4

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

中原さんの心意気に拍手

マグロ延縄漁船第六十四豊永丸。
漁労長がクリスチャンで、あまり理由を問うことなく船員を引き受けちゃうもんだから、船内はワケアリな男どもがゴロゴロ。
中でも25歳の志岐は、『イイ匂い』がする『魔性』な男。36歳になる浅倉船長も、いろいろと気になって仕方のない存在です。

というメインカップルもさることながら、脇キャラに大笑いさせてもらいました。
一番最初に志岐に手を出そうとしていた剛三。

3

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

重い。痛い。切ない。

重い。とにかく重い。
要はある過去の出来事のせいで自分は幸せになってはいけないと思って暮らしています。
なので毎日のように繰り返される恋人・加瀬からの暴力に抵抗することなく、むしろ自分は罰を受けるべきだと暴力を受け続けます。
DVものですね。DV言えば水原とほるさんの『青水無月』が思い浮かびますが、こっちの方が酷かったです。ほんと殴る殴るでしたからね。でも「捨てないでくれ」って縋ったり。典型…

10

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

惜しいっ

うわーっ、マグロ漁船でのBでLですよ?
挿絵は高階祐さんときたもんだから
すげぇ期待しすぎちゃったのかも・・・。

マグロ漁船には不似合いな美しさをもつ
新入りの志岐
なにやらワケアリ?

船長の浅倉は、元ヤクザ。
アウトローだけども面倒見がよくてテクニシャンv

荒くれ者ども中、猫のように立ち回る志岐が
ものすごく良くてv
だからワケアリの“ワケ”の種明かしが楽しみでし…

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