高階佑さんのレビュー一覧

ミステリー作家串田寥生の考察 小説

夜光花  高階佑 

面白い……面白いんだけど……

ミステリ好きにはたまらない設定が大量に詰め込まれた作品。ミステリ作家と編集で、探偵と助手のような関係性。よそ者を排除する離島と因習、大雨台風と殺人事件。
それでいて読み心地はとても軽い。サクサク進むノベルゲーのシナリオを読んでいるような、本格ミステリをラノベ用にリライトしたような、読みやすい雰囲気。BLはあってもなくてもな感じで、ここでエロシーンに突入?という違和感があった。

串田のキャラ…

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堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

うーん

何とも評価のしづらい作品でした。
深すぎて、ちょろっとBL楽しもう!って感じで手に取ると失敗します。
木原音瀬さん的(一緒にするのもどうか、ですけど大きな枠組みとしては同じ匂いがします)な、少々難しい物語になってます。

攻めの歪んだ、というには長い生い立ちと経験、立場。
何の罪もなく翻弄される受け。

監禁されますが、受けの葛藤があまりに特殊で、負けず嫌い?プライド?からくる前向き…

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ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

なんだか空しい

刑事は犬のように犯人を追い詰める。
でも流が仕掛けた煽りは、麻薬中毒者を最悪な暴走に追い立ててしまう。
追い詰められて、ついに糸が切れるように壊れて、みんな血を流す。

「早く捕まえてやれば、救えたんだろうか?」
それより、最初の罪を犯す前に、佐希を施設に保護していたら、
犯罪に手を染めずに、済んだんじゃないかと思う。

喫茶店の叔母さんが、ネグレクトに気付いていたなら、佐希を保護…

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楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

夜しか会えない人 

司とサキが出会った経緯。過去篇。

サキが偶然迷い込んだお屋敷の子、司。
初めてあった時から、佐希は司を手に入れたかった。
佐希にとって都合よい事ばかりが司の周りに起きてくる。

「子供を闇から引き戻すために、捕まえなければならない」と信念に燃える流一。

佐希が、弱みを握る女性と結婚。
一人ぼっちになる司の心は揺れる。
動揺する司を逃すまいと、必死の佐希。

でも司にとっ…

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神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

「エデンの園」と「失楽園」

紙本購入。
続編を電子版にしようか思案中。
電子版には、挿絵が無い。
高階先生の画を楽しみたいけど・・ 
・・セール中なので、電子版でいいかな??
推理ものは、分冊にせず、完結したなら合本化してほしい

神様も知らない、の「神様」にかかるものは「エデンの園」、
主人公の司は、13才から蛇=佐季に魅入られ「失楽園」の住人になっている。 
夜と昼間。印象が変わる庭がある家。
佐季、…

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AGAIN DEADLOCK番外編 3 小説

英田サキ  高階佑 

これからの話

15年もシリーズが続いてるんですね。
そろそろ始まったのは生まれる前って読者が手に取るのでは…

あとがきにも書かれていますが久々の刑務所ディックからのスタートに驚きました。番外編集も3冊目なので、その時分のお話はもう収録され尽くしたのかと思っていましたから。あの頃のディックも好きです。ヘタレ感のないキレキレディックが登場すると嬉しくなる。甘々ディックも良いけれど。

本編外で本編の解釈…

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LOVE BIRD 小説

英田サキ  高階佑 

同人誌!

英田先生お久しぶりの同人誌。高階先生が表紙を描いてくださっているのだもの、買わないわけにはいかない。書き下ろしが爆笑でしたので神にしました。(笑うもの大好きなので)以下コメント。

1.You're my valentine ブログ 10P
 ユウトの作ってくれたカツカレーを食べながらバレンタイン話になって
 ユウトは「めんどくさい・・・」と最初困惑していたのですが、最後はやっぱ…

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AGAIN DEADLOCK番外編 3 小説

英田サキ  高階佑 

番外編集の1巻2巻が良かっただけに

全員サービス小冊子とか特典ペーパー等に掲載されたSSや短編を集めた番外編集3冊目。
もうとても追えないので、こうやってまとめていただけると有り難く、読めずに諦めていた作品に出会えて嬉しいです。

ただ、同じ番外編集の1巻「STAY」、2巻「AWAY」と比べると、内容的にこの3巻は今ひとつ物足りなさを感じてしまいました。
ストーリー的に動きが多かった前2冊。結果として文庫として出してもらえた…

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BUDDY DEADLOCK season2 小説

英田サキ  高階佑 

なんとも…

私の理解が追いついていない所為かもしれませんが率直な感想をレビューしたいと思います…

ここまでシリーズ全作読んでますがこんなに煮え切らない思いをしたのは初めてです。
わたしにはディックもユウトもマイナスなイメージで終わってしました。

ユウトがここまで全て受け入れてしまうとは…キャラブレを感じ残念です…
でもこの作品のレビュー全て読んだ結果、もしかしたら受け入れられない私が頭固すぎる…

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Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

青い薔薇の男

榎田尤利先生の初期作品の新装版。
表題作「Blue Rose」、その後をえがく「Sleeping Rose」、そして新装版に追加された完結編的な「Weeds」の3作品収録。

表題作「Blue Rose」は構成がいい。
まず、疲れ荒みきった高瀬という男の描写から始まる。
そこに「贈り物」として高瀬の前に現れるのが美しい最上級の男娼・青だ…
このまま高瀬と青の話が続いてもBL的に普通だけ…

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