片岡さんのレビュー一覧

善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

フーガ fugere

みずかねりょう 先生の挿絵が美麗。
主従もの 
[フーガ] 「Fugue」とは、模倣対位法(対位法)による音楽書法および形式。
〈逃げる〉を意味するラテン語fugereに由来する遁走曲 
 fugere「逃走/駆け落ち/遁走」
・・・題名の「フーガ」の形式通り、揺れるシセとルカの心理描写がおりこまれて展開、そして駆け落ちする物語。

身分を偽り第5王子シセの侍者になったルカは、革命組…

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いつかあなたに逢えたなら 小説

片岡  yoco 

現代物としては難しいかも

中立寄りです。

前々からカバーイラストに惹かれていつか読みたいと思っていた作品。最近、新作が刊行されたので思い出し、試し読みをしたらなにこれすごく好きそうとそのまま正規購入して最後まで一気に読み終えました。

一番の魅力は文章でしたね。物語のモチーフが庭というのもとてもロマンティックだし、テーマも退廃的かつ無垢な魂最強説がベースにあって、最後はハッピーエンドとBL的には満足でした。

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いつかあなたに逢えたなら 小説

片岡  yoco 

「秘密の花園」Yocoさんの絵に救われている

Yocoさんが挿絵を受けた作品を集めているので、購入。表紙の絵が、本当にきれい。神秘的な満開の白薔薇が咲く庭に、たたずむ蒼生。

この作品は、著書の初商業本。
「初本」だから仕方ないと諦めるべきなのか、挿絵に随分助けてもらっているように感じた読後感。
庭の情景は、バーネットの「秘密の花園」を連想する描写。

花屋を営んでいた父。
両親と住んでいた家は、瀟洒な洋館で、白い蔓バラが咲く美…

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善き王子のための裏切りのフーガ 番外編ショートストーリー グッズ

オムレツ

本編後日談でちょこっとだけ甘い!平和な二人を読めて、ちょっと気分が上がりました。

同じベッドで眠るようになった二人でしたが、なぜかシセが朝ごはんのオムレツを作り。今まで料理なんてしたことなかったろうに、何を急に。

しかも発想が凄い。「卵に野菜を混ぜて塩入れたら、それなりの味になるだろう」
いや、卵とトマトじゃ、やっぱちょっと足らんよ、シセ。
ルカも「不味くはないんだが・・・」と素直…

0

「善き王子のための裏切りのフーガ」Amazon限定アフターストーリー グッズ

既に尻に敷かれてる…

本編の巻末に一年後に2人は小さな酒場を始めるとありましたが、こちらのAmazonさんの書き下ろしではそのことが書いてないので、それより前のお話だと思います。

ルカはシセがまだ王宮にいた時には色石のブレスレット、逃亡中は野花のブレスレットをプレゼントするようなロマンチストな男でした。

2人は隣国の田舎町に逃れてから漸く落ち着いた生活を送るようになり、ルカはシセに再びブレスレットを贈りたい…

2

善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

前作よりは…

「いつかあなたに逢えたなら」に続いて2作目になるそうです。

架空の時代のお話ですが、前作よりはとても良くなっていたと思います。
とても丁寧にお話が作られていて、前作のような荒唐無稽さはありませんでした。

王宮で理不尽な目に遭いながらも弱者たちへの優しさを失わないシセと、自らの使命とシセへの情との板挟みに苦悩するルカの関係に萌えました。

シセが兄王子達にされたこと込みでシセを愛す…

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善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

山場はどこ…?

いつか殺すべき人を、愛した。
嘘だと知りながら、愛された。

こんな素敵な帯がついていたので、思わず購入しました。あらすじを読んでみてもいい感じ!嘘と偽りにまみれた切なく甘いラブストーリーは大好きですからね!…と意気込んで読んでみたんですがあまりにも盛り上がらない!!!例えば大きな壁を乗り越えるために前段階として小さな障壁をクリアしていく、なんて言うのは物語のセオリーですが、今作は小さな障壁…

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善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

ちっとしんどい

みずかね先生ホイホイで購入。タイトルから予想された通りのどシリアスで、もうちょっと軽やかさとか甘さがあった方が好きなため、中立にしました。シリアス好きな方には良いのでは。本編260P超+あとがき。

200年以上国を治めているスワルド王家の第5王子シセ。「王と娼婦の間に出来た、利己的で学が無く、侍者がひと月もたたずに辞めていく王子」という噂を聞いていましたが、訳あって仕えることとなり・・・と続…

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善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

涙で文字が見えない

個人的ツボに、憎むべき相手を愛してしまうと言うのがありまして。
そんなワケでもうこちら、あらすじの時点でめちゃくちゃ滾ってたんですよね。
帯の「いつか殺すべき人を愛した×嘘だと知りながら愛された」に至っては、鼻血を出さんばかりに興奮しちゃってたんですよね。

まぁそんな感じで、期待大で読み始めたのですが、これが期待を上回る形で深みがあるし骨太だしめちゃくちゃ面白いしで、もう一気読みでした。…

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善き王子のための裏切りのフーガ 小説

片岡  みずかねりょう 

健気・薄幸受けさんがお好きな方に。

初読みの作家さまですが、みずかねさんホイホイされてお買い上げ。

不憫で薄幸な受けさんが個人的にドツボなのですが、今作品の受けさんはいい…!性癖ドストライクに突き刺さる健気受けさんでした。ネタバレ含んでいます、ご注意ください。





主人公はルカ。
貴族・レジオン家の子息で、現国王の第五王子のシセの従者としてシセのもとにやってきた青年である。

腐敗しきった王族は国民たち…

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