佐竹笙さんのレビュー一覧

陸軍士官の甘い躾 義兄弟Dom/Subユニバース 小説

佐竹笙  さとう蜂子 

なるほどこれがDom/Subの萌え

Dom/Sub小説初読み。といってもDom/Sub目当てでなく、佐竹さんの作品にハマった流れで読んだので、数多くある設定の内の一つとして楽しく読んだ。Dom/Subの初心者向けじゃなさそうだが、設定を詳しく知らなくても特に問題なかった。

Dom/Subで人獣で、士官学校が主な舞台。主者と従者でペアを組む設定で、メイン二人は義兄弟かもしれないという。盛りだくさんな内容で、小さな伏線もたくさん。…

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仙愛異聞 凶王の息子と甘露の契り 小説

佐竹笙  高崎ぼすこ 

とても満足度の高い作品だった。

バトル有りのファンタジーBL。中華な世界観を創り出す単語であふれていて、作品にどっぷり浸からせてくれる文章がとても良かった。

優瑶は何かと酷い生い立ちだけど、自分なりの前向きさを持っていて、いつまでも悩み続けないのが良い。いったん悲観しても別視点から考える冷静さを持っているので、心理描写が堂々巡りになることはなく、とても読みやすい。

羅は掴みどころがなく、意識があるんだかないんだか曖昧…

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天才魔導士の過保護な溺愛 小説

佐竹笙  kivvi 

ファンタジーとしては神ストーリー

面白かった!これがエリオが単体主人公のファンタジー小説だったら神レベルに好き。
BLとして二人を中心に見ると、ヴァレンテの魅力が薄く、恋愛部分に萌えが足りない。“過保護な溺愛”の方向が閉じ込めに向いてしまったのが好みじゃなかった。

全体的に自問自答する場面が多く、禅問答のような会話が繰り広げられたりと、哲学色強めに感じる作品。家族を失ったエリオが生きる意味を考えたり、人の醜悪な性質を淡々と…

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冷酷な覇王の予期せぬ溺愛 小説

佐竹笙  森原八鹿 

読みやすくて良かった。文章が好き。

帝国の皇帝タールグと、人質として送られた王子レオナのお話。国同士のあれこれが複雑で、策略だなんだと皇帝は大変そう。両視点で、疑心暗鬼になるタールグと平和に過ごすレオナが交互に描写され、二人のすれ違いを楽しめて良かった。

レオナは文字が読めない、片付けができない、コミュニケーションに問題があるなどなど、発達障害の特徴が多数。教育を受けておらず、年齢の割に中身が幼い。良く言えばピュアなのかな。

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竜騎士は最愛を捧げる 小説

佐竹笙  八千代ハル 

褒められると調子に乗る竜騎士様

キャラ設定やストーリー、凝ったエピソードなど、さすがと思わせる作品。ただ恋愛的な盛り上がりを打ち消すタイミングでの視点変更や、子供絡みのあれこれに引っかかるところがあり、あまり楽しめなかった。

メイン二人はとても好き。主人公のリクは言葉が拙く、セリフだけだと子供みたいな印象を受けるが、目的を果たすための行動と考えはしっかりしている。素直で鈍く、世間ずれしていないのは生い立ちから納得できる。

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天馬の貴公子の永遠の花嫁 小説

佐竹笙  新井テル子 

作り込みが丁寧なファンタジー

天馬と天狼にオメガバ要素をプラスしたファンタジー。
元も子もない言い方をすれば、天馬が拾った天狼の子を育てて大人になったら喰っちゃうお話だけど、共に世界を変えていこう!という話でもある。メインだけでなくサブキャラたちにもドラマがあって、作り込みがすごく丁寧だった。

志遠と青流は、早い段階で両片思い状態。志遠が子供のうちは両者とも恋かどうか分からないけど、好きの気持ちはあふれまくってる。

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竜騎士は最愛を捧げる 小説

佐竹笙  八千代ハル 

壮大なお話

竜殺しの一族であるリクが騎士団隊長のアルヴィンに出会うところから始まります。

竜狩りに加担したリクが自身の罪を償おうと頑張る姿が健気で好感が持てました。
アルヴィンがリクの体質に惹かれたのではなく、リク自身に惹かれたのだと自覚するところは良かったです。
二人の恋の行方に国の行く末までついてくる壮大なお話でした。

しかし、竜狩りに捕らえられた竜を救うまでにかなりの日数がかかるので大丈…

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有翼の騎士の一途な求愛 小説

佐竹笙  秋吉しま 

サクサク進む展開が全部楽しい

面白かったー!サクサク進む展開が全部楽しい。各キャラを攻略し、集団生活を整備していく主人公レフ。メインだけでなく脇キャラもしっかり立っていて、表情まで想像できる描写が良い。もちろんBLも面白く、ゼインのキャラが最高だった!

始まりは不穏な空気。荒れたベルクト(有翼人種)たちの中に入っていくレフは、威勢のよさや負けん気を見せつけた後、地道に一人一人と対面して懐柔していく。描写は省略されてるけど…

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天馬の貴公子の箱入り花嫁 小説

佐竹笙  新井テル子 

もっと見たかった

「天馬の貴公子の永遠の花嫁」のスピンオフで青流の親友である優飛と青流に片想いしていた思雨のお話です。
前作を読んでいたほうがより楽しめると思います。

優飛が一途に思雨を想うところが格好良く、段々と優飛に絆されていく思雨が可愛かったです。

思雨の家が不正に関与していると分かり離縁するところや薬を盛られた思雨が優飛が相手だと分からないまま抱かれるところには胸が痛みました。

お話とし…

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天才魔導士の過保護な溺愛 小説

佐竹笙  kivvi 

しっかりした等身大の成長物語

佐竹笙先生の作品に激ハマり中です!

溺愛には特別惹かれないのであまり期待せず読みましたが、いい意味で裏切られました!
こちらの作品は、攻め受け共に、キャラクターが等身大で成長物語として読み応えがありました。
攻めがハイスペなんだけど完全無欠なスパダリじゃないのが逆に良かった〜!


主軸となるのは受けの成長物語。

作者様も仰られている通り、普通の男の子が恋愛や進路に悩み、最初…

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