きはら記子さんのレビュー一覧

一途な犬は諦めない コミック

きはら記子 

柴犬というよりは警察犬みたいな…


表題作とそのスピンオフの二作が収録。
割合的には半々でした。

【一途な犬は諦めない】
高校の先輩、後輩の二人が大学で再会するお話。
憧れていた先輩の島崎がゲイと知り、攻めの秋月が猛アタック。

ノンケな攻めを正気に戻そうと距離を置こうとするのも、お構いなしに寡黙で強引な攻めはワンコのように付きまといます。

デレデレしたワンコではなく、年下ですがしっかり者の攻めです。
そ…

1

たんたんとタント コミック

きはら記子 

子どもと大人、友達と恋人のあわいの物語

いつも一緒だった幼なじみが、環境の変化をきっかけに、お互いのあり方を見つめ直すという、BLにおける王道ストーリーです。
きはら先生の優しくあたたかいタッチの絵柄と、独特の空気感がマッチして、じーんとくる作品でした。

お隣さんが歩いて数分、という田舎に生まれたコタ(受け)と瞬平(攻め)。
ふたりは兄弟同然に育ち、当たり前のように毎日を一緒に過ごしています。
普通の幼なじみと少し違うのは、…

3

たんたんとタント コミック

きはら記子 

つい、母心が発動してしまう

田舎の狭いコミュニティでいつも一緒の二人が恋人になるまでが一冊にまとめられています。オビに書かれいる通り、友情と恋愛のグラデーションがうまく表現されています。
受け・攻めともにピュアでスレてないのが可愛いです。でもそこが少し危ういというか、視野が狭く二人でいることを早々に決めてしまっているところに若者独特の危うさを感じてしまい、読後は満たされたというより「だ、大丈夫だよね……?」と問いかけたくな…

1

たんたんとタント コミック

きはら記子 

相手さえいればいい世界

田舎の閉鎖的な空間と、幼馴染として親密な関係。
最高の舞台から始まった物語は、2人だけの箱庭のように思えました。

もどかしくてたまらないし、難しい。ありふれている単純な話に見えて、心の機微は複雑で繊細。
途中途中で、うっとページをめくる手が止まってしまい...

最初から最後まで、お互いがお互いに大好きで唯一無二なんです。
これが、言葉にしてしまうことでバランスが崩れてしまうなんて…

6

たんたんとタント コミック

きはら記子 

この先が気になる二人

きはら先生大好きだわ!と再確認した最新刊。この雰囲気がすごーくハマる。何がいいって言葉では言い表せないんですが、とっても好き。

田舎に住むDK二人のお話。学生ってだけでも刹那的なものを勝手に感じて切なくなっちゃうんですが、さらに田舎ってことで世界は狭いし人間関係は限られてるしで、お互いが唯一になるのも必然。

攻めの瞬平は思い詰めてる系片思い男子。コタはちょっとデリカシーなし男系っぽいw…

9

たんたんとタント コミック

きはら記子 

ずっと一緒に

1話を試し読みしてから、単行本になるのを待っていました。

高校の同級生で幼馴染でお隣さんの幸太郎と瞬平。
2人の住んでいる田舎のほのぼのした雰囲気とは裏腹に、空き家で行われている行為の"非ほのぼの"なこと!
だけどそれは彼らの日常で全く悪びれる様子もない。

ずっと一緒に育って来た2人だから、この先も一緒に居るのが当然と思っている様子の幸太郎。
一方瞬平は自分の…

11

たんたんとタント コミック

きはら記子 

淡々と沢山のこと。徒然に日々。

この爽やかで涼やかな。新緑の様な。グリーンに透ける、風光る。
美しい色合いの表紙に惹かれて購入。その色の様な、碧い青春の涼やかさ。
田舎で過ごす、高校生のワチャワチャ。

田舎の「お隣りさん」は遠い。田んぼ道を抜けて数分だという。
窓越しに声をかけたり、ベランダづたいに部屋に来れる距離では無いんだけど、
幼馴染の気安さから、瞬平は幸太郎の家で晩御飯を食べたりする。幸太郎の母も、2人を兄…

9

たんたんとタント コミック

きはら記子 

きらきらと ひかる

こんな男子たちが身近にいたら絶対癒しでしかない…
二人の緩やかで優しい愛情にほっとする読み心地でした。

のどかな田舎風景の中で二人だけがきらきらと眩くて、
そこでの時間が宝物みたいに思え、いとおしい。

高校生のコタと瞬平は同級生で、幼馴染で、お隣さん。
小柄で人懐こくて、誰からも愛され体質なコタと人見知りでクールな瞬平は
正反対のタイプですが、幼い頃から兄弟のように一緒に育って…

10

たんたんとタント コミック

きはら記子 

ずっと一緒の、もう子供じゃない二人のお話

初読みの作家さんです。
発売前から気になっていましたが、読んでよかった。
絵のタッチや表情など好みです。

内容に斬新さは感じませんでしたが、もう子供じゃない二人の触れ合いが色っぽくて素敵でした。
家族みたいにずっと一緒のコタに恋愛感情がある瞬平、彼は全てを真正面から受け止めてしまい張り詰めてる感じがします。
一方、コタはいい意味で曖昧に捉えていて、瞬平とはこれからもずっと一緒だと疑っ…

5

たんたんとタント コミック

きはら記子 

水彩絵具が滲むような

きはら記子先生の描く絵が好き。
さらりとシンプル。それでいて印象的な線で、多感な時期を田舎で暮らす高校生の男の子達の恋が綴られています。
余白の使い方や、逆光での影の付け方も好みでした。寄りの画と引きの画も、ビー玉のような瞳も好き。
うん、これはもう好きなんだな。

同級生で、幼馴染で、お隣さん。
とある田舎の、とある幼馴染2人のお話。
こちらの作品。幼馴染ならではの家族のようで家族…

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