月村奎さんのレビュー一覧

Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

オーソドックスな美談

松尾マアタさんの表紙イラストに心奪われ、発売を楽しみにしていた本作品。
97年の作品の新装版です。
話自体は、月村さんお得意の男前攻×ネガティブ受という組み合わせで、同級生の再会物でした。

社会人1年目の安西(受け・23歳)は、地元での同窓会で、中学時代の同級生・奥村(攻め)に再会。
奥村は中学時代、セクハラ教師から安西を救ってくれた恩人でした。
営業の仕事に限界を感じていた安西は、…

13

Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

何事も目に映った通りのことが本質ではない

表紙がいつもの月村さんでなかったので、もしかして今回は!?エロス?なんて思ってましたが、いつもの月村さんでした(苦笑
本編は受け一人称で、本自体の厚みが薄いのに三本もお話が入っております。
そしてこちら新装版で新作ではないとのこと。
あとがきに20世紀の遺物とあります(苦笑
なんと、’97の新装版なのです。
そうかだから受け一人称なのかと妙に納得です。
でも本来受け一人称って苦手なので…

20

いつも王子様が コミック

月村奎  木下けい子 

可愛いなー

何か可愛い物が読みたいな〜と思うと、
必ずと言っていい程木下けい子さんを選びます。
外れがない。
今回は、中学時代に先輩後輩だったカップルのお話。
ひなちゃん、可愛いですね〜。
先輩は初恋の相手で、今でも好きなんですけど、
自分の仕事に引け目を感じてて、先輩に強い事が言えない。
先輩に色々とキャンペーンを勧誘されて、そのままそれをお願いしちゃう。
へたへたと床に座り込んじゃったりし…

2

ビター・スイート・レシピ 小説

月村奎  佐倉ハイジ 

ほのぼのが心地よい

表題作と続編の2作品が収録されています。長さは半分ずつくらいです。
どちらも健太(受け)の視点で進んで行きます。

「ビター・スイート・レシピ」は、引きこもりの健太が住む家に、宇佐美(攻め)が店舗として貸して欲しいとやってきます。服、髪型、兄との関係…宇佐美の手助けにより、徐々に良いほうへ変わっていく健太。趣味のレース編みも役立つものに。そして恋人同士になっていく二人でした。

「セミ・…

2

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

家族愛って本当にズルい! 涙がウルっと・・・。

月村奎さんの作品は大好きで、以前の本で家族愛が出てきたときも
涙腺が緩みました。
ああ、家族愛って本当にイイ!
そして、こんな気持ちにさせるなんて、ズルい!

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
洋食店を経営する隼人 × 就活生・空

両親を早くに亡くした空(受け)は、大学3年生の就活生となって
内定を取れずに焦っていました。
そこに洋食屋勤務の隼人(攻め)と出会い…

6

teenage blue 小説

月村奎  宝井理人 

月村先生、好きだなぁ。

宝井理人先生のコミックは、ものっそい好きというわけではないんですけど、小説×宝井先生の組み合わせには毎度持って行かれます。今作の挿絵もむちゃくちゃ可愛くて、作品にとってもマッチしていました♡

高校の入学式で新入生と案内係役の先輩として出会った二人の物語。凛太と継母の秀美が入学式に向うすがら、すっ転んでしまった秀美をスマートに助けてくれたのが梶先輩。凛太は入学後も何かと自分のことを構ってくれる…

2

恋愛☆コンプレックス 小説

月村奎  陵クミコ 

扉絵もカワイイ!

表題作と続編の、中編2作品が収録されています。
両方とも志方(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

「恋愛☆コンプレックス」で、二人は出会って恋人同士になります。貧乏大学生モデル×ネガティブ漫画家。二人は同じコーポに暮らしており、志方(受け)が長谷川(攻め)の憧れの漫画家であったことから親しくなります。

「恋愛★パラドックス」は、志方が県庁を退職した元凶の細野に脅されて付き合う…

4

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

貧乏時代からコツコツと・・・

幼なじみで、一度離れ離れになった二人が再会する再会ものです。
再会ものというより、やり直しものという気がします。

といっても颯と諒矢の二人の主人公は付き合っていたわけではなく、諒矢は二人の間には意思疎通が出来ていると思い込んでいて、それを勝手にテレパシーだと言って気持ちが通じている気でいます。
「好き」とか「付き合おう」とかの言葉も、キスや手をつなぐなどの行為もないまま、自分たちは恋人だ…

5

teenage blue 小説

月村奎  宝井理人 

アオハル…か…

思った以上に薄味の作品でした。よく一冊の本になったなぁ…。「アオハル」って何だか便利な言葉ですね。お互いの魅力はうまく説明できないけど好きで好きでたまらない!ということの免罪符になるのかしら、などと捻くれたことを考えてしまいました。

青春の一ページと言えば確かにそうですが、梶にとっても凛太にとっても、やがて人生の一ページとなってしまいそうな印象を受けました。二人とも数年後には普通に彼女ができ…

1

エッグスタンド 小説

月村奎  二宮悦巳 

穏やかな歳の差もの

月村さんの初気作の文庫版。
恋愛ものとしてはものすごくスロースタートで、おだやかなお話でした。

この作者さんの初期作品は、おそらくこういう恋愛者として「さわり」くらいのゆるさが持ち味だったと思われますので、ガッツリBLが読みたいかたには物足りないかもしれません。
それでも気持ちがしっかり通じ合う様子がかかれていれば満足ですが、これは気持ちの通じ合いなどもまだまだ始まったばかりかな、という…

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