月村奎さんのレビュー一覧

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

白馬の王子様に助けられ幸せになっていく主人公に萌えます

個人的に大好きなタイプの月村作品です。

描写や表現が映像的で場面や背景がくっきりと浮かんできます。
また、舞台がビストロなのでいろいろな料理が出てきてどれもおいしそうで、うっかり夜中に読んでしまうと我慢できなってしまうなと思いながら読んでいました。

建物もそこで働く人もとても素敵で、こんなお店があったらボロボロになった主人公の葉みたいに癒されたり安らげるような気がします。
きっと常…

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ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

人としての日々を取り戻す話

包容力のある大人 ビストロシェフ瑠可 × 天涯孤独でボロボロになった 健気なフリーター 葉

両親が亡くなり、中卒で働かざるを得えず、ブラックな職場を転々とするフリーターの葉。アルバイト先の飲食店で怪我をして職を失い自暴自棄になった葉は、最後の晩餐として憧れていた綺麗なビストロに入ることに。栄養失調で倒れたところをシェフの瑠可に助けられ…。

ドン底から登っていくシンデレラストーリーなので…

6

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

ぐるぐるきゅんきゅん

まさに月村ワールド炸裂。
誰にでも好みはあるので、好き嫌いは読み手が感じるものだけど、私は大好きです。
月村先生の作品の醍醐味のひとつ、ぐるぐるきゅんきゅんですね。
へんな勘違いや勝手な思い込みで、好きなのに離れてみたり、ここぞというところですれ違ったり。
ちょっとハラハラしたり、イライラしたり物語と分かっていても、ドキドキして引き込まれてしまいます。

毎回先生の作品を読んで思うのは…

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「ボナペティ!」特約店限定「録り下ろしインタビューペーパー(サイン入り)」 グッズ

先生!?Σ( ̄□ ̄;)

「ボナペティ!」の特典ペーパーになります。
特約店で購入すると頂ける、録り下ろしインタビューになります。
作品の裏話や、作家さんの近況等が書かれています。

実は特典で、このタイプをいただいたのは初めてでして。
とても新鮮で嬉しかったんですよね。
また、作者さんの受け答えに、お人柄がよく出てるわ~と。
こう、質問から微妙にズレてるんですよね。
答えが。
「先生!?Σ( ̄□ ̄;)」…

6

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

疲れた誰しもへ…癒しと安らぎと希望のおとぎ話

いやぁ癒されました…。

驚くことに構成はいたって単純なおとぎ話なんですよ。

あるところに不憫な少年がおりました。
疲れ果て命尽きそうなところで素敵な王子様に助けられました。
少年は王子様に恋をしました。
二人は結ばれ幸せに暮らしました。

この単純な枠組みの中でどれだけ心の機微を描けるか、どれだけ人を感動させることができるか、
これが月村ワールドの真髄です。

主人公の…

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ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

正統派少女小説

あとがきによれば『小説ディアプラス』で、月村さんのデビュー20周年特集を組んだ際に書いたお話だそうですが、まさに「これこそ月村さんのエッセンスが充満されているお話!」でした。
健気で不憫だけれども、ひっそりと咲いている野の花の様な受けさんが(名前も『葉』だしね)世の中の酸いも甘いも噛み分けた(単なるスパダリではないというところがミソだと思うのです)王子様と出会って幸せを知る(これもね『幸せになる…

28

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

おせっかいになった方がいいのかもしれない

先生買い。前半のキツさが印象的だったので、すいません、萌。ふわふわあまあま幸せ話なのかと思ってたら、前半が落涙寸前。人にはもう少し踏み込んで、お節介になった方がいいのかもしんないと思ったお話、本編170P弱+その続き50P超+あとがきでした。

両親ともに亡くし、中卒で働き始めた葉。最初勤めた町工場はあっけなく倒産し、必死にアルバイトしながら生活しています。ある日アルバイト中の転倒で骨折し、く…

9

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

今日の、頑張った自分を誉めてあげよう

生きる事に精一杯で、心を無くしかけていた主人公ー。
そんな彼が人の優しさやあたたかさに触れ、心を取り戻して行くと言う、とても素敵な作品でした。

月村先生と言うと、マイナス思考で傷付きやすい主人公を、繊細に優しく綴るのがとてもお上手だと思うんですけど。
今回も、まさにそのタイプの受け。
もう、読みながら完全に感情移入しちゃいまして。
スレ違い時には泣けちゃいましたよ。
くっ、健気過ぎ…

38

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

小説家×メガネ屋店員

受けの律の心の浮き沈みが、個人的には性格と環境を表していて良かった。楽しく嬉しいことがあった後にそれに罪悪感を覚えてかき消す様に不幸な事を考えて…実際事が起こり、この感情の振ればが大きければ大きいほど自分とリンクして切なくなったりした。
律に感情移入して胸がいたくなったり…一喜一憂するのが、変な言い方だけど楽しかったし、これぞ読書の醍醐味だな〜って思ったり。
後半が律の性格を考えると個人的に少…

2

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

誰かしらが心配してくれる優しさ

2012年刊。
月村さん作品の受け=ネガティブってのをよく聞くが、この話ではこじれた関係になってしまってからの再会ってのもあるせいかそれほど気にならなかった。

格好いい幼馴染み・颯の上京にくっついて行って懸命に尽くす姿が重かったのか、冷たく別れを切り出された諒矢。
二年後に再会して友人としての付き合いが復活しても、一方的に別れた(と思い込んでいる)のに未だに好きなんだって気持ちを悟られた…

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