月村奎さんのレビュー一覧

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

溺愛攻め

大好きな月村奎先生の作品。
積み本になっていたのを今更読みました。

溺愛攻め×健気受けなのかな。
溺愛系はそんなにかな〜と思ってましたが前半は楽しめました。
当て馬?の岡部に対しても藤谷はいい感じに嫉妬したりして可愛い。

でも中盤から後半にかけて、読者を裏切るような展開がなくて多分こういうことなんだろうな〜、こうなるんだろうな〜が大体予想通りに落ち着き、う〜ん…となってしまいまし…

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眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

辛くて仕方なかったけど

スピンオフ作品と知らず、こちらを購入して読みました。
個人的には、こちらの作品だけでも十分お話は伝わり問題はなかったです。


篤史視点でお話が始まって進んでいくんですけど
とにかく切なくて辛くて悲しい。
篤史の家族との関係、学校であったこと全てが悲しい。
そういう過去の辛い出来事から『一生恋はしない』と決めている篤史。
そんな篤史の心を溶かした宮村さん。
でも、彼は元々ノンケな…

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「きみはまだ恋を知らない」番外編 きみはまだ僕を知らない グッズ

愛する人に言われると…

本編終了後のお話。

藤谷さんの部屋を舞台にした絵本と、初めてイラストを担当した本の見本が届き
それを司が藤谷さんにプレゼントをしたのですが
藤谷さんが司に何か記念になるものを贈りたいと言います。
司は、一番欲しいものはもう貰ったからと断るのですが、それを聞いた藤谷さんはー…。


こういうことは司相手には、一生出来ないだろうなと勝手に思っていたのですが
やりきる藤谷さん…さすが…

1

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

トラウマを乗り越えて幸せになる

溺愛モノが読みたくて、検索してこの作品にたどり着きました。

絵本作家の司は絵本だけでは生活が出来ないので
家事代行サービスのバイトを副業でしています。
ある日、司が代行サービスで指名を受けて
青年実業家の藤谷さんの家に通うことになります。

ほんわかとした感じでお話が始まるのですが
序盤に司が過去のトラウマから性に対する嫌悪を持っており、
触られる事にも嫌悪を持っていることがわ…

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すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

教訓があった

「うん。毎朝、そこの窓から下を見ると、大町が膝をかかえて俯いてるのが見えて、いったい何を落ち込んでるんだろうと思って。一緒に昼飯でも食べながら、訊いてみようと思ってたんだけど、単なる植物観察だったんだな。」


家族に恵まれず施設で育った主人公と、隣にいて手を繋ぎ話しかけてくれていた転校生との再会のお話。派手な出来事の起こらない、食事や季節や植物など日常に恋が展開していくのを落ち着いて読む一…

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ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

Bon appétit!

Bon appétit!、
「appetit(食欲)」なので、「良い食欲」=「たらふく食らえ」という意味。
食欲に溢れている人に対して使う「召し上がれ」で、フランスの上流階級では下品だと嫌って使わないそう。

花井瑠可:ビストロ・ルカの美貌のオーナー、実はゲイ。 
花井瑠偉:心臓病で亡くなった瑠可の弟。葉に似ていた。

有村 葉:19歳,父が病死。中卒で就職して以来ずっと不幸続き。

1

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

菫に込めた意味

タイトルの「すみれ」は、野草の和スミレの事。
踏むと、はんなり薫る、道端に咲く花。
 別名  「墨入れ」「相撲取草」「マンジュリカ」
 花言葉は  「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」

そして、この本の紹介文は、「初恋は実らない。花すら咲かない。だから再会なんてしたくなかった――。」
・・どうして、タイトルに「すみれ」を入れたのかな・・と興味を持って購読。

冒頭は、金子みすずの詩 「…

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きみの処方箋 小説

月村奎  鈴木有布子 

地味だけど琴線に触れる内容 感動した

印象的な表紙の絵は、克己。

1997発刊 ヒーリング・ロマンス ⇒ 2004年に短編を追加して再編刊、
レビュー評価が高いので、古い作品だけど読んで、ジンワリ感動しました。

官能シーン無し。
テーマは、愛と絆。
親を失った智朗や、登場人物全部が夫々が持っているトラウマを癒す処方箋。
誰かのために生きる、絆=生きる甲斐を見つける話。 心理描写重点。

★同じ事象でも、角度を変…

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ビター・スイート・レシピ 小説

月村奎  佐倉ハイジ 

手芸男子

立て続けに月村作品を読み返している最中で、「耳から恋に落ちていく」→「ツァイガルニクの恋の沼」→「ビター・スイート・レシピ」という順で読んできましたが……。
やっぱり月村さんの描く手芸orお料理男子って好きだなーと思いました。
(そして攻めがその趣味を否定せず、いいじゃん!!と言ってくれるの超大事。「嫌よ嫌よも好きのうち? 」も受けが手芸男子だけど、攻めがそれをバカにしてるのでアウト。)

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Release 小説

月村奎  梧桐あさ 

両片思いだったとは

最初、教師に悪戯されてトラウマを背負った安西の接触恐怖症を乗り越えさせる…というようなストーリーだと思いながら読んでました。

時間はゆっくり流れて行くので、奥村と安西、喜多村と森、この四人のおりなす田舎の日常にゆっくりと安西の心も外へ出せるようになり…そして喜多村の森への感情とその背景を聞いて、根幹に自分と同じ自己否定を見つけます。
その背景は…コレまたややこしい事情で、それがために森とう…

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