こひしゅが
「わたしにください」続巻です。
路が変われたことに嬉しくなったり、二人のすれ違いで悲しくなったり…まるで感情のジェットコースターでした。
さすが樋口美沙緒先生だな…と思ったのは、二人の感情が大人になりきれいない高校生そのものが表現されているところ。
互いを想い合っているのに、すれ違ってしまう。
思春期ならではの思いに「こうすれば上手くいくのに…!」と拳を握りしめる、もどかしさ…。
…
前半、受けの境遇が辛すぎて、感動以外で初めて泣きました。
こんな辛いシーン、人が書くことが出来るんだ…と読んだ後に驚きました。しかもそれを伝えられる文才って本当にすごいんだな…と、月並みな感想ですが痛感させられました。
思わず「私はどうなってもいいから、この子だけは幸せになってほしい」と願ってしまうほど…(笑)
樋口美沙緒先生はムシシリーズを始め、パブリックスクールなど大好き…