ミドリノエバさんのレビュー一覧

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

キーパーソンは鼎

この物語の主な登場人物は、スペイン人と日本人のダブルで高校生の宮、叔父で若手陶芸家の鼎、鼎の親友・高砂、宮の親友・国生、そして鼎のパトロンで愛人の万座です。

宮、鼎、高砂、国生の四人の視点で語られる各ストーリー。
読んだ後にもう一度冒頭の名言に戻ると、胸に迫るものがあります。恋や人生に迷うのは古今東西皆同じなのだと、あらためて気づかされるのです。
数々の名言は、シェイクスピアやゲーテとい…

6

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

上下巻一気で!

上下巻一気に。
宮くん、ホント良い子で可愛い!
ジェシーとマリアーノもいい味出してる! 

一応絡まった糸は解れたかな~。
宮くんが成長して、愛を知ったのは良かった。
でも個人的には作者さんがあとがきに書かれていた鼎ちゃんと高砂がくっつくバージョンの方が好み。
鼎ちゃんの思い切ない。
タイミングって大事なんだな~と。
友情は一生だし、この2人の結びつきはそんじょそこらの恋愛関係で…

5

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

愛について

これから下巻読むけどその前に上巻の読後感というか覚書として簡単な感想!

愛についての箴言みたいなタイトルが各章についていて、その章を表してます。
まだ上巻だけだけどこの小説は凄い!

宮くんの境遇哀しすぎます。でも鼎ちゃんと暮らせて良かった!
宮くん、本当に可愛い。
私にとっても最愛の息子です。(←誰だお前w)
健気で不憫なお話だけでなく、4人+αのそれぞれの事情が複雑に絡まりす…

3

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

みんなそれぞれの世界を生きているからこそ

「みんなそれぞれ自分の気持ちがあって、同じ物事でも解釈が違う」
下巻前半に出てくる龍之介のモノローグです。

せつない恋のお話にこういう言葉を挟み込んでくるから、私は凪良さんを絶賛したくなってしまうのです。なんというか「正しく美しい人だなあ」。
両思いの龍之介と高砂がどうして上巻で結ばれないのかと言ったら、前述の境地に立たない想いはすぐに揺らいでしまうからなんだろうと思います。
自分だけ…

9

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

恋は一直線に行けないことってあるよね、と

途中頃に「凪良さん版『真夏の夜の夢?』」と思うほど、思慕の念が交錯して先が見えない展開です。あ、シェイクスピアみたいにあっけらかんとはしていませんが。お話のトーンはしっとりしています。
主人公の龍之介君は、父が不明、幼い頃に仕事に出たまま母が事故死ししたことを知らず、10日間も一人で母の帰りを待っていて食べるものがなくなったためにゴミ箱をあさっているところを保護されたという強烈な過去を持っていま…

3

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

キャラ全員に振り回されました

上が終わった時、ちょっとまってーーーーーと半泣きになった当作。ようやく読み終わりました。
下から読むような方はいないだろうし、詳細はカットで以下感想のみ。

出てくるキャラ全員の気持ちに振り回されて、正直くったり。複数のキャラ全員の気持ちが紙面からこんなにあふれ出てくるようなお話は、あまり読んだことがない気がします。先生が10年以上温めていたお話とのこと、やはりそれだけの思いが表れてるんでしょうか…

4

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

それぞれの決断

1ヶ月、発売を待ち望んでました!
四者四様(+α?)な恋愛模様、雨降って地固まるといった下巻です。

高砂は鼎が好き、鼎も高砂を好きだと知った(少々誤解有り)龍は高砂を諦めようとします。
同じく鼎を諦めようと頑張る国生と、鼎と高砂をくっつけようと画策したりするんですが、このあたりのもどかしさったら!!
高砂が不憫で…(;ω;)
でも、龍の気持ちも痛いほど分かるんですね。
不幸な幼少時…

5

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

大団円

『セキュリティ・ブランケット』の下巻。上巻が良いところで終わっていて、下巻の発売を今か今かと心待ちにしていました。

すみません、ネタバレ含んでいます。






高砂と龍之介。
鼎と国生、そして万座。
上巻ではこの5人の男たちの恋模様が描かれていましたが、下巻では万座さんは抜け、残りの4人の男たちのお話に。

鼎が高砂のことが好き。
それだけでもまだ若い龍之介を混乱…

11

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

恋愛ミステリー的な

凪良先生初の四角関係!正確には4.5角関係くらいかもしれませんが。一昔前のトレンディドラマを見ているようでした(笑)。
基本的にドロドロした恋愛ものは苦手なのですが、最後まで抵抗なく読めたのは、四人の心情や関係性が複雑に絡み合っていて、まるで恋愛を軸としたミステリーを読んでるような感覚がしたからかもしれません。
個人的には、高砂×鼎の組み合わせが一番好きなのですが、余った高校生コンビでくっつく…

3

ピアノマンは今宵も不機嫌 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

ジャズバーの雰囲気と北海道の風景がリアル

‪‪タイトルからさぞかし気難しいピアニストかと思いきや、小さい時から苦労して育ち、今も苦労しながらも夢に向かって努力している素朴で力強く生きる青年でした。‬

‪広告代理店勤めのコピーライター遠藤史也(受け)は接待の帰りに、誘われてジャ‬‪ズバーを訪れます。ジャズはよくわからない史也でしたが、ピアニストの大垣泰介(攻め)のピアノに心惹かれます。‬
‪それ以来、泰介のピアノを聞くために頻繁にジ…

2
PAGE TOP