苑生さんのレビュー一覧

被写界深度 下 コミック

苑生 

まるで上質な映画を一本見終わった気分

(上下巻まとめてのレビューです)
2019年頃に読破。
2023年に見た時は ちるちるでシリーズ累計約2800点だったのに、今は約3600点!
やっぱり実写化の影響でしょうね、スンゴ…。
BL AWARD 2018年 次に来るBL 4位作品、私的神作です。

ノンケ同級生DK~>20歳頃までで「カメラ好きイケメンx下半身ユル目な黒髪DK」。
ミュージシャンとして身につまされる部分も大…

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ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

草食系俺様攻め?

 会話が足りない系の両片思いかと思ったら、攻めの方はかなり前から受けが自分に気があることに勘付いていたようなので、蓋を開けてみれば受けのこじらせ片思いなお話でした。

 攻めの遠藤と受けの昴大は元々、同じヘアサロンに勤める同期でした。遠藤は大学を中退して美容学校に入ったので、昴大より二つ年上。
  昴大は子供の頃、両親が不仲で、家庭をギスギスさせないために明るい道化を演じていたような気遣い屋…

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被写界深度 下 コミック

苑生 

No Title

多田さんの言う「学生の甘酸っぱい恋の話」は、絶対に紺ちゃんと元カノのことじゃなくて、明らかに紺ちゃんと早川のことじゃないか!(笑)特に好きなシーンは、紺ちゃんと多田さん、梅ちゃんで飲んでいたシーンで、梅ちゃんが言った「男か女か、どっちか決めなきゃだめ?」というセリフです。たとえ今まで同性を好きになったことがなくても、自分が同性愛者だと思っていなくても、今好きになった人がたまたま同性だったとしても、…

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ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

わかりにくい愛、最高。

美容師というとコミュニケーション能力が高い人が多いイメージなんですが、
そこをさくっと裏切る遠藤のキャラが最っ高にツボ…!
仕事の腕は良いのに愛想はまるでなくて、それが誰彼問わずお客様に対してもそんな調子というブレなさが刺さりまくりでした。
そんな彼に片想いし続けている昴大が遠藤とは真逆なタイプなので、やり取りにメリハリがあってそのテンポ感がすごく良かったです。

昴大視点で進んでいくス…

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兎の森 (1) コミック

苑生 

思春期特有の形容しがたい色っぽさが滲む

思春期特有の形容しがたい色っぽさが滲みまくりの作品です。

心身の成長のアンバランスさが最高潮の思春期にしかない、性的なセクシーさとは異なる儚い「色気」というのが存在すると常々思っているのですが、この作品は性的な行為はキスまでしかないにも関わらず、終始エロさが滲むのは、「永遠ではない儚い色気」を表現する苑生さんの抜群の画力とタッチによるものだと感じました。

志井のモノローグが直球で生々し…

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被写界深度 上 コミック

苑生 

最初から引き込まれて

偶然見かけたので試し読みをしてみたら、絵柄も文章もストーリーテリングもすっかり好みにハマって、あっという間に引き込まれ、上巻を一気に読了しました。早川くんのような、重い過去を背負っていて二面性のある謎めいた誘い受け(?)が本当にたまらなく好き!紺ちゃんも表面はクールで実際はとても優しい人で、二人の関係は最初からケミストリーが起きていて、特に気がよく合うんですね。早くも下巻を読みたくて待ちきれません…

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被写界深度 上 コミック

苑生 

No Title

すごく良かった!!

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被写界深度 下 コミック

苑生 

No Title

ちょっと投げやりで乱れた日々を過ごしてた高校生の早川が、秘密の居場所の屋上で出会った紺野。
カメラが好きな紺ちゃんの被写体に向ける視線は真っ直ぐだ。好きだった音楽を手放した苦しさを抱えている早川には、その揺らぎのなさが眩しくて⋯。

怖くて一方的に離れてしまった早川だけど、3年後にバンドマンとカメラマンとして再会してしまうのは運命なのかな。
無理やり蓋をした想いがまた溢れ出して、今度は逃げ…

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兎の森 (2) コミック

苑生 

続きを切望!!!

1つ年上の幼馴染環の事がずっと大切な存在の志井。小、中、高卒業しても環を追いかけて傍にいたくて。好きって気持ちに違いはあるの?ぎゅーとちゅーは特別なの?環の涙を見た日から少しずつ変わっていく二人の仲⋯。

心も体も近くて遠い、なかなか触れる事のできない距離のもどかしさ。でもお互いにとても特別な存在で。
環の潔癖なまでの頑なさの理由が切なかったし、強引にでも本音に触れていく志井がきっとこれから…

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被写界深度 下 コミック

苑生 

キャラの魅力が物語る!

 上下巻読んでの感想です。
 紺ちゃん、早川、二人のキャラクターをすごく丁寧に描いているところがすごく好きです。絵も好みなんですが、読んでいて、ああ、こんな事言いそう、紺ちゃんはそうだよね、早川はそうはいかないよねって、共感しながら、腑に落ちながら。厚みのある、リアリティのある二人が進めていく物語だからこその魅力を強く感じました。
 二人のやり取りにも、特に上巻の高校生編ではDKらしさが随所に…

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