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早寝電灯
ayaayac
ネタバレ
表題作「半壊の花」はお葬式から始まります。 短編2つは可もなく不可もなくですが、強いインパクトから始まったこの本は、最後の「稲穂に帰る道/稲穂につづく道」で大きな余韻となって締めくくられます。 ●「半壊の花」 主人公の豊樹は、ユウのお葬式で、ハルと久しぶりに会う。 ハルとユウは親でさえ見分けがつかない双子で、時々入れ替わって誰も気付かないことを楽しんでいた。 でも豊樹だけは二人が別人…
早寝電灯先生はデビュー作『半壊の花』が読ませる話ばかりで、2作目も楽しみにしていました。デビュー作より絵も洗練されて、ストーリー運びは淡々としているのに、そこかしこに切ない想いが隠れていて、読めば読むほど心に沁みてきます。 高校教師の八尋と吉武はとくに仲が良いわけではないけれど、吉武は八尋の触れた手に懐かしい何かを感じて… そして校内新聞に掲載された小説をキッカケに、八尋と吉武は前世のこと…
フランク
早寝電灯 さんのデビュー作「半壊の花」(特に稲穂シリーズ)が本当に素晴らしくて二作目を待ち望んでいました。しかし「半壊の花」が本当に気に入っていただけに、二作目の出来が楽しみでもあり怖い気持ちもありました。ガッカリしたらどうしよう…と。 結論から言います。素晴らしかったです。この作家さんは読者に伝えたいものがしっかりあって、それをきちんと損なう事なく伝える事が出来る方なんだなと改めて思いまし…
チャイティーラテ
短編なのであまり期待していませんでしたが、これは凄くいいです。 かなりオススメします。絵はあまり好みではありませんが内容がよくて全くきになりません。というか、読んでる内に絵もすきになります。 四つのお話が入ってます。短編ものでも満足できるんだ!!と初めて思った作品であり、未だこの本以外で満足した短編集はありません(まだ私が未熟なだけかもしれませんが^_^;)これ短編なのか?と思えるほど内容…
マミィ。
絵が男性っぽいのであんまり期待してなかったのですがどれも短編なのに長編を読んだような満足感のある作品でした。 特に私のお気に入りは最後のカップル櫂と幸助。 綺麗な田園風景の広がる田舎でまだまだ幼かった高校生の二人が手を繋ぐのがやっとと言う初々しい描写や都会に出て偶然見かけた櫂のポスター、そこから始まるSNSでのやり取り、映画を見ているような時の流れとかこれがたった60ページ足らずの作品だとは思…
2017年度入って初めての神です。文句なしの神。神を10個くらい差し上げたい気分。 自分でも訳のわからない感情に襲われて、瞼が腫れるほど泣いてしまいました。 断っておきますが決して悲しい話ではないんです。バッドエンドでもありません。 これがデビューコミックスとは末恐ろしい作家さんですね。 今後も絶対に追い続けようと思いました。このような作品に出会えた事に心から感謝したいと思います。 …
雀影
2017アワード直前企画で、新人部門にストーリー重視センシティブBLとしてオススメされていた作品。 4編の作品が収録されていて、どの作品も確かにセンシティブでいいけど、その中でも、最後の「稲穂に帰る道」と「稲穂につづく道」の連作が一番好き。 ザックリまとめちゃうと、高校生の頃、ちゃんと想いは通じ合っていたのに、同性であることと遠距離に離れてしまう事に怖じ気づいて手を離してしまった二人が、大人に…
みーこピーター
この作品大好きです! 早寝電灯さんは電子書籍のBLinkで「嘘つきたちの食卓」を読んだのをきっかけに知ったのですがコミックを見てどの作品も読み応えがあり素晴らしいのでますます好きになりました。 これから早寝電灯さんの作品が出たら迷わず購入します! 表題作は双子と双子を唯一見分けられる同級生のお話です。 三人の中の誰の視点に立っても切ないお話です。 双子のハルとユウは自分たちをちゃんと見…
きゅびずむ
短編集ですが、どの作品も読みごたえがあり、まるで良質な短編映画を観ているような気持ちになりました。短編なのに、そう思わせない濃密な時間が詰まっている、という感じで…。 繊細で美しいモノローグやセリフの数々、丁寧なストーリー展開、登場人物たちの人間らしい不器用さ…。派手な作品ではありませんが、読み終わったあと心がじんわりとあたかかくなり、優しい気持ちになれます。 特に私は、最後の「稲穂に…
はるぽん
高校に入学した豊樹(受け)は、ある人気者の双子と出会う。その双子は、親からも間違われるほどの同じ顔をしていたが、豊樹が2人を見分けられることに気づき、懐いて付きまとってくるようになる。双子のハル(攻め)とユウは豊樹に執着していたが、高校卒業後に連絡が途絶え…。 親でも間違える双子を完全に見分けられる唯一の存在、というのは鉄板の萌えだと思います。 誰も自分たちを見分けられないので、見分け…