akabekoさんのレビュー一覧

少年の境界 1 コミック

akabeko 

ずるい……

昔は仲が良かったのに地味で冴えない幼馴染とは距離を置いて派手な同級生とつるむようになったゆかですが、性別検査でまさかのΩだとわかった時の絶望感がとても伝わってきました。自分がΩだと思っていなかった時には同級生の差別的な発言も深く気にも留めなかったり、可哀そうだと同情したりしていましたが、自分がそうだとわかると途端に世界が違って見えるんですね。
お姉さんが学校で検査した時にもらった手引き冊子の変わ…

3

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

未来はきっと明るいから

運命に抗いながらも、ようやく幸せを手にした薫とゆか、大我と倫。
また4人に試練が…?と好奇心と緊張半分で読み始める。

待望の妊娠が判明し、幸せの絶頂にあるゆかと薫。
幸せなはずなのに、自分みたいな人間が親になれるのか?と
ゆかは情緒不安定に陥ってしまい…

同じ頃、大我と倫も子供を望み、妊娠に向けての準備を始めていた。
そんな中、大我は近頃倫の物忘れが多いことに気がつく。
それ…

8

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

至高のオメガバース

控えめにいって神評価です。
久々に魂もってかれました。

2巻、怒濤の切なさだったんですけど、3巻の切なさには耐え切れず涙腺が決壊してしまいました。
ある意味、古典的かもしれませんが、どんな設定であろうと、BLは愛のある世界であってほしいと思っています。そして、オメガバースがそのテーマをより掘り下げることのできるジャンルだというのが意外だったのですが、規定の設定から広がる世界観の奥深さ、広…

22

少年の境界 (2) コミック

akabeko 

運命か、恋か。

1巻から大人に成長した〝少年たち〟。

〝少年の頃 俺は運命を取り零した〟
そんな切ない大我の独白から始まる2巻。

やっぱりそうだったのか…
大我の運命の番はゆかだった。
だけど、それはもう取り返しのつかないこと。

大我にとって信じられるのは恋よりも運命で、
未だに後悔を引きずり、番を見つけられずにいた。
(と言っても、自業自得な部分が多いんですが…)

今はΩの倫と…

3

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

良かった

レビューが高かったので気になってた作品
3巻で4人が本当に救われたと感じました
本当に素敵なラストでした

オメガバーズの世界観はいろいろありますが、この作品の世界観はとても痛くて愛おしかったです

運命とか、好きになった人とか、番ってこうじゃないとダメっていうのは結局その人次第なんですよね

当たり前ですが、それを見失いがちというか固定観念にとらわれてしまいがちというか

こ…

4

少年の境界 1 コミック

akabeko 

本能に壊されゆく少年たちの世界

最終章を迎えたので、1巻から一気読みです。

学内で行われるα・β・Ω性を判定する性別検査で
Ω判定が出たゆか、α判定が出た薫と大我。
その瞬間から彼らの世界はそれまでとは大きく変わり始める。

オメガバースといえば、運命の番カップルを描く
ロマンチックな物語を思い描いたりもするけれど、
その反面、偏見や差別、本能の暴走が引き起こす
強姦や望まぬ妊娠などの残酷な要素もはらんでいる…

2

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

掴み取った未来

完結です!
2組とも最高に幸せを感じました。
4人の苦悩と愛が交差してようやく辿りついた結末です。
幸せじゃないはずないですね。
男性の妊娠、運命の番、理性と本能、発情、抑制というオメガバースの特徴をふんだんに盛り込み切り込んでくれました。

妊娠の喜びもつかの間、マタニティブルーに悩まされるゆか。
そんなゆかの支えに慣れず落ち込んでいるいるところに、抑制剤の新たな副作用を知る薫。

1

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

オメガバースの共感できないあれこれにガツガツ切り込んでくれた良作

完結しました!
めちゃくちゃ良いオメガバース作品だったなと思います。
問題提起、なんていう言い方はきっとakabekoさん自身はまったく望まれていないでしょうが、、、個人的にモヤモヤして仕方なかったオメガバースの共感できないあれこれにガツガツ切り込んで風穴あけまくってくださった感じ。
「四人のにびいろ」を読み終えた時もすごいテーマに挑まれたもんだなと思ったけど、改めてやっぱすごいわakabe…

19

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

愛は本能に打ち勝つか。これからの未来を切り開いて行くオメガバース。

もれなく。愛と本能がテーマだった筈。
最初読んだ際、何かを読み飛ばした様な気がしていて。それでも泣けたんだけど。
何だか腑に落ちなくて、1巻の最初っから読み直す。
やっぱり2巻とこの3巻の間かどこかで端折っている気がしてしまう。

本能に抗えない。わけが分からなくなって、「運命の番」を求めて夢中な時の記憶を失くす倫。倫が失くした記憶は薫の事だけでは無い。自分の運命だと信じた薫に会えなくな…

5

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

感動の完結編

最後まで素晴らしかったです。
キャラの表情や感情の機微が丁寧に描かれていて、胸打つセリフの数々が心に染みました。

生まれ持っての性差が人間の価値を決めてしまい、今までの人間関係や価値観が全て覆ってしまう絶望感。
そんな理不尽さを突きつけられた1巻。
そして、「運命」について考えさせられた2巻。
3巻では、変わりゆく世の中と人間の性、家族としての在り方をしっかりと見させて頂きました。

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