まりあげは
5本からなるオムニバス形式の作品です。冬辺先生の独特な儚いタッチが非常に活かされた作品ではありますが、読者の解釈に委ねられる部分も含むので、正直好みは分かれるだろうと思います。白黒はっきりつけて欲しいという方には向かないかもしれません。でも、ヒントはあるので私はそれを拾い上げて萌えることができました。
【第一倉庫にて(表題作)】
長田と名乗る同じクラスの男子に倉庫に呼び出され、犯される…
オメガバースものですがこの作品ではあくまでそれはベースになっているだけであり、思春期の等身大の恋愛模様が緻密に描かれていました。冬辺先生のタッチが今まで似たものを見たことがないほど独特で、すごく綺麗で儚げで惹かれましたね。
主人公はΩの花代。惚れやすい性格だと自覚しており、傷心のところを生徒会長でαの満に体で慰められて徐々に彼に恋をしてしまいます。しかし、満にもまた好きな人がいて、花代は…